そしてお気に入り登録も60人以上に!!
ワタシ、歌ってもいいデスカ!!?
※興奮のあまり、言動がめちゃくちゃになっております。
どうぞ、生暖かい目で前書きを流し読みください。
雄介たちがザビューに敗れ、各自帰投していた頃。
ザビューもまた、アジトへ戻り、中間報告を済ませていた。
「ガド・バギング・ズゴゴド・ズゴゴ・ビンザ!ハハ!」
自身の行為の順調さに、喜びはしゃぐザビュー。
「カンムスノヤツラトモ、ヤリアッタッテ?“キカン”マデニくりあスンジャネーノ?」
「ドグ・ゼンザ!」
フードの少女に答えるザビューを、傍で見ていた桜のタトゥの女は冷ややかに忠告した。
「ガラブ・リバギ・ボドザ……」
「サブショグザ!ハハッ…ガベザ!ガベザ・ガベザ!!」
グラスに酒を注ぎ、ザビューはぐっと飲み干すのだった。
石ノ森鎮守府 08:11 a.m.
「おはようございます、司令官!」
「ああ、おはよう」
昨日、遠征に赴いていたため出撃が出来なかった吹雪に、一条は大まかに事情を説明した。
「そんな……五代さんが……!?そ、それで五代さんは!?」
「念の為、長門に確認の電話をしてもらっている」
一方。
長門から電話を受けた北上は、島風と共に雄介の様子を見てきた。
「いんや、ダメだね。押しても引いても、揺すっても叩いても!おやっさんのやりそうな起こし方は一通り試したけど、まるで効果無し。ゆうちゃんのこんな状態、私初めて見たよ〜」
途中、島風に替わると。
「長門……まさかと思うけど、ゆーすけ…このまま目を覚まさない、なんてコト……ない、よね……?」
「キュ〜…」
島風と共に、連装砲ちゃんも目を潤ませながら長門に尋ねる。
それに対し、長門は。
「………大丈夫だ!」
『…!』
「お前たち二人や、一条 薫提督の信じる五代雄介なら……絶対に大丈夫!!」
声を張り上げないよう抑えつつ、しかし力強く伝えた。
「………うん…」
小さく頷いた島風から受話器を取り。
「……えっと、長門っち。ウチのおやっさんから伝言があるんだけどさ?」
「ああ……なんだ?_____ハ?あ…いや、冒険の話は、また次の機会にとお伝えしてくれ!それじゃ……」
このとき、長門は痛感した。
提督も、マスターの相手は大変だったんだろうなあ………と。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
朝のゴミ出しを済ませ、さあ出勤の準備と思っていたみのり。
そこに、大淀が訪ねてきた。
「大淀ちゃん?」
みのりは構わないと言って、大淀を連れてわかば保育園に。
「どうぞ?」
事情は本人から聞いた、という事で鹿島も同席。
お茶を淹れて、3人は椅子に腰掛けた。
「そうですか……お兄ちゃん、ムチャするから」
大淀から話を聞いていたみのりは、苦笑いしながらそう呟く。
「みのりさんは、平気なんですか?五代さんが、あんな事になって……しかも、18年前にも同じようなことがあったのに……」
「争いなんかしないで、話し合えたらそれが一番良いけど……それが出来る相手なら、そうしてるだろうし。それに、お兄ちゃんを信じてダメだったこと、一度も無いから♪」
「……そう、なんですか」
俯いたままの大淀に、鹿島は尋ねた。
「あの……大淀さん?どうかしました?」
「もしかして、お兄ちゃんが何か迷惑をかけちゃったとか?」
みのりも質問するが、大淀は首を横に振る。
「いいえ……その逆です」
「逆…?」
「私…………逃げちゃったんです」
「逃げた?」
「長野で、五代さんの秘密を知って…これまでにも、たくさん傷付いて……。だから、そんな五代さんを支えるために、私もしっかりしなきゃって……分かってはいるんです!でも……色んなことが重なって……怖く、なって………ダメですよね?艦娘が、『戦いを怖がる』なんて………っ……」
「良いんですよ♪」
いつの間にか、涙を滲ませながら震えていた大淀に、みのりはその一言ですべてを肯定した。
「……へ…?」
「普通に考えて、普通にすればいいんです!」
ほんわかと笑顔になり、みのりは大淀を見つめる。
そんな大淀に、鹿島はかつての自分を重ねた。
以前、務めていた鎮守府は老朽化し、提督も自分の限界を感じたとして退役。
去り際、彼女はたった一言。
『あなたが普通に考えて、良いと感じたことをしなさい。それはきっと、貴女の幸せの糧になるわ』
提督のその言葉をお守りのように、大事にして生きてきた。
そして、
「大淀さん。___大丈夫です♪」
サムズアップ。
余談だが、鹿島の「はにかみサムズアップ」は園児たちから「かわいい」と大好評である。
そこに、一人の園児が声をかけてきた。
「みのりせんせ〜」
「ん?どうした?」
「ゆーすけ、いつくるの〜?」
「さあ……いつかなぁ?」
「はやくこないと、かくれんぼのあいてしてやんないぞってゆっといて!」
言いたいことだけ言って、パタパタと走っていく。
そんな園児を見て、大淀は改めて理解した。
そうか。
五代さんが、あんな風に頑張ることが出来るのは
いつも「誰かの笑顔」のため___。
「みのりさん!鹿島さん!私、行きますね?」
「はい!」
「私が必要な時は、一声かけてくださいね♪」
“艦娘”としての言葉を受け、大淀は笑顔でサムズアップする。
みのりと鹿島も、笑顔とサムズアップで応え、見送った。
杉並区内 現場跡地 10:26 a.m.
吹雪と電、そして長門と妙高を連れた一条は、犯行の法則性は無いかと調査していた。
「ここで、戦いがあったんですね……」
「はわわわ……」
初の出撃である電は、ビクビクしながら辺りを見回す。
「ああ……だが奴は、4号にトドメを刺そうとした直前、まるで気が変わったかのように姿を消した……」
「その答え、或いはヒントが現場に残されているかも……ということですね?」
少しだけ間をおいて、妙高が質問してきた。
「提督………第4号とは、長いお付き合いのようですね?」
「…ああ、18年前の事件の始め辺りから、ずっと関わっていたからな」
「………本当に、それだけですの?」
その一言に、吹雪と長門は思わずビクッと反応した。
(な…長門さん……!)
(流石、石ノ森鎮守府の3大参謀……洞察力は侮れんな……!)
しかし、一条の意向で第4号=雄介の事実は当分の間伏せておくことになっている。
下手すれば、「人艦平等主義」を掲げているらしい妙高がどんな行動を起こすか分からない。
(し…司令官〜〜〜……!)
しかし……
「……みんなの笑顔のために。アイツが命を懸ける理由は、ただそれだけだ。これまでも……今回も。そして………これからも」
「司令官さん……」
「アイツは言っていたよ。自分が守りたい『みんな』の中には、艦娘たちもいる……。艦娘のみんなに、暁の水平線だけじゃなく、その先に広がる青空を見せたいと………」
名前は出さず、しかしその言葉を知る者には判る、彼の言葉を一条は語った。
「……なんだか、旅人さんを乗せた小舟に寄り添う、クジラさんみたいですね………五代さん……」
「あ……い、電ちゃん……!」
「ふえ?……あ!?」
慌てる二人を見て、妙高はクスリと笑う。
「ご心配無く♪提督が情報を伏せると仰るのなら、私もそれに従います。提督から公開の指示があるまでは、情報の漏洩が無いよう尽力致しますわ!」
敬礼。
妙高の姿に、吹雪と電は感動していた。
そして、その光景に長門も満足げに微笑んだ。
(五代雄介………我々は、お前の仲間だ……!)
次回、いよいよザビューとの決戦です!
そして、その後は前々から考えていた新展開を検討しようかと。
あー、でもその前に登場人物紹介もいいなあ……。
本作の人気投票その1
-
五代雄介
-
一条 薫
-
吹雪
-
長門
-
大淀