着任先の新提督が色々とマトモじゃない。   作:夏夜月怪像

41 / 152
ハッピーバースデイトゥーユー♪

ハッピーバースデイトゥーユー♪


ハッピーバースデイ、ディア……


36話 : 着任と欲望とバースデーケーキ

「ち…ちょっと、隼鷹さん!?今の発言を撤回して下さい!!」

 

 

新任の提督である映司に、面と向かっての発言に対し、香取は慌てて注意する。

 

 

「なんでさ?あたしゃ、思ったまんまを言っただけだよ?」

 

「それが問題なんですッ!!申し訳ありません、火野さん…いえ提督!彼女、かなり酒癖が悪いもので……」

 

 

悪びれる様子の無い隼鷹に代わり、頭を下げる香取。

 

しかし、映司は朗らかに笑いながら手を振った。

 

 

「いいよいいよ、そう思われるのも当然だし。俺は気にしてないよ?」

 

 

その言葉に、香取はホッと胸を撫で下ろす。

 

 

提督の中には、頑なに序列に拘る者も少なくない。

映司がそういう類の人間ではないと分かり、鎮守府の艦娘たちとも上手くやっていけそうだと安心した。

 

 

 

「えっと、隼鷹さんも鴻上さん所の?」

 

「アハハハ!鴻上鎮守府は、あんたが提督として管理すんだよ?んな他人事みたいな言い草すんなよー!」

 

 

映司は至って真面目に質問するが、隼鷹には天然ボケな発言と見えたようで、けらけらと笑う。

 

 

「隼鷹さん………」

 

香取は額に人差し指を当てながら溜め息を吐く。

 

 

 

 

兎にも角にも、映司たちは鴻上鎮守府へと到着。

 

備品や資料を詰めた、段ボール箱の置かれた執務室へと入る。

 

 

「うわぁ……!広いなあ〜〜!」

 

「此処が、火野提督の仕事部屋となります。後で秘書艦見習いとして、初期艦を選んで頂きますので、準備が出来ましたら……」

 

 

香取が簡単な説明をしていた、その最中。

 

 

『ようこそ、火野映司くん!!私からのプレゼント、そして君の新たなホームである鴻上鎮守府へ!!』

 

 

バンッ!!!という効果音と共に、室内に設置されていたらしいスクリーンにモニターが映し出され、会長室の鴻上と中継が繋がる。

 

 

「鴻上さん!?」

 

驚く映司やポカーンとなっている香取や隼鷹を置き去りに、鴻上はスピーチを続ける。

 

 

『まずは、君の提督着任を記念して…ハッピーバースデイッ!!』

 

立派なバースデーケーキを見せ、クラッカーを鳴らす。

 

 

 

『多種多様な欲望を持つ少女たちをスカウトし、急ピッチで拵えた鎮守府に集めてはや8ヶ月……今日という日を、我々がどれ程待ち望んだことかッ!!しかぁしッ!君が来てくれたことにより、全ては動きだし!!全てが始まるッ!!スバラシイっ!!!』

 

 

 

 

その凄まじすぎるハイテンションぶりに、隼鷹はすっかり酔いが覚めてしまっていた。

 

「………なあ、香取。このオッサン…こんなにテンション高かったっけ??」

 

「…………」

 

 

しかし、香取は呆然となってしまい、思考が停止してしまっていた。

 

「……あれ?おい、香取ー?おーい!?帰ってこぉ〜〜〜いっ!!」

 

 

「あははは………」

 

このカオス過ぎる状況に、映司は苦笑いするしかなかった。

 

 

「フハハハハハハハっ!!」

 

そして、鴻上鎮守府の提督“誕生”に、喜びと笑いが止まらない鴻上は高笑いを続けるのだった。

 

 

 

 

その騒ぎに聞き耳を立てていた、一人の艦娘は一言。

 

 

「………私、とんだハズレを引いたかも……」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「……っぐ…ってて……あのアマ、舐め腐りやがって……!!」

 

 

留置所にて、隼鷹に打ち負かされた男の一人が怒りと憎悪に打ち震えていた。

 

「俺をこんな目に遭わせて、タダで済むと思うなよ……!!」

 

 

その時。

 

 

男の脳裏に、“何か”が入り込んだ。

 

さらに、何かしらの声が響いてきた。

 

 

“その欲望……満たしたいか”

 

 

“満たしたくば……”

 

 

“それに見合う、代価を支払うがいい………”




オーズ、やっぱり楽しいですねえ(^_^)


次回、一部タグには入れていないゲームの要素を取り入れます。

まずは、それについてお詫び申し上げますm(_ _;)m

人気投票その4

  • 火野映司
  • アンク
  • 五月雨
  • 隼鷹
  • 香取
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。