ハッピーバースデイトゥーユー♪
ハッピーバースデイ、ディア……
「ち…ちょっと、隼鷹さん!?今の発言を撤回して下さい!!」
新任の提督である映司に、面と向かっての発言に対し、香取は慌てて注意する。
「なんでさ?あたしゃ、思ったまんまを言っただけだよ?」
「それが問題なんですッ!!申し訳ありません、火野さん…いえ提督!彼女、かなり酒癖が悪いもので……」
悪びれる様子の無い隼鷹に代わり、頭を下げる香取。
しかし、映司は朗らかに笑いながら手を振った。
「いいよいいよ、そう思われるのも当然だし。俺は気にしてないよ?」
その言葉に、香取はホッと胸を撫で下ろす。
提督の中には、頑なに序列に拘る者も少なくない。
映司がそういう類の人間ではないと分かり、鎮守府の艦娘たちとも上手くやっていけそうだと安心した。
「えっと、隼鷹さんも鴻上さん所の?」
「アハハハ!鴻上鎮守府は、あんたが提督として管理すんだよ?んな他人事みたいな言い草すんなよー!」
映司は至って真面目に質問するが、隼鷹には天然ボケな発言と見えたようで、けらけらと笑う。
「隼鷹さん………」
香取は額に人差し指を当てながら溜め息を吐く。
兎にも角にも、映司たちは鴻上鎮守府へと到着。
備品や資料を詰めた、段ボール箱の置かれた執務室へと入る。
「うわぁ……!広いなあ〜〜!」
「此処が、火野提督の仕事部屋となります。後で秘書艦見習いとして、初期艦を選んで頂きますので、準備が出来ましたら……」
香取が簡単な説明をしていた、その最中。
『ようこそ、火野映司くん!!私からのプレゼント、そして君の新たなホームである鴻上鎮守府へ!!』
バンッ!!!という効果音と共に、室内に設置されていたらしいスクリーンにモニターが映し出され、会長室の鴻上と中継が繋がる。
「鴻上さん!?」
驚く映司やポカーンとなっている香取や隼鷹を置き去りに、鴻上はスピーチを続ける。
『まずは、君の提督着任を記念して…ハッピーバースデイッ!!』
立派なバースデーケーキを見せ、クラッカーを鳴らす。
『多種多様な欲望を持つ少女たちをスカウトし、急ピッチで拵えた鎮守府に集めてはや8ヶ月……今日という日を、我々がどれ程待ち望んだことかッ!!しかぁしッ!君が来てくれたことにより、全ては動きだし!!全てが始まるッ!!スバラシイっ!!!』
その凄まじすぎるハイテンションぶりに、隼鷹はすっかり酔いが覚めてしまっていた。
「………なあ、香取。このオッサン…こんなにテンション高かったっけ??」
「…………」
しかし、香取は呆然となってしまい、思考が停止してしまっていた。
「……あれ?おい、香取ー?おーい!?帰ってこぉ〜〜〜いっ!!」
「あははは………」
このカオス過ぎる状況に、映司は苦笑いするしかなかった。
「フハハハハハハハっ!!」
そして、鴻上鎮守府の提督“誕生”に、喜びと笑いが止まらない鴻上は高笑いを続けるのだった。
その騒ぎに聞き耳を立てていた、一人の艦娘は一言。
「………私、とんだハズレを引いたかも……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「……っぐ…ってて……あのアマ、舐め腐りやがって……!!」
留置所にて、隼鷹に打ち負かされた男の一人が怒りと憎悪に打ち震えていた。
「俺をこんな目に遭わせて、タダで済むと思うなよ……!!」
その時。
男の脳裏に、“何か”が入り込んだ。
さらに、何かしらの声が響いてきた。
“その欲望……満たしたいか”
“満たしたくば……”
“それに見合う、代価を支払うがいい………”
オーズ、やっぱり楽しいですねえ(^_^)
次回、一部タグには入れていないゲームの要素を取り入れます。
まずは、それについてお詫び申し上げますm(_ _;)m
人気投票その4
-
火野映司
-
アンク
-
五月雨
-
隼鷹
-
香取