地球の歴史は、長い。
人間の欲望は、深い。
まもなく、朝日が昇る。
今日のパンツは―――大丈夫。(「仮面ライダーぴあ」より)
大淀からの緊急連絡を受け、鎮守府内は騒然となる。
「怪物って言ったよね!?まさか、揚陸侵艦かなっ!?」
「いや、それならそうと分かる筈だろ!それが無いってことは……新種だな、ほぼ間違いなく!」
隼鷹の言葉に、映司はショックを受ける。
着任して、まだ数時間ほどしか経ってないのに……
「もぉ〜!敵さんも、ちょっとぐらい空気を読んでくれたっていいじゃんかぁ!!」
「し、司令官!事が起きてしまった以上は仕方ありません!」
映司の愚痴をピシャリと諌めたのは、五月雨だった。
「私も、正直自信はありません……。でも!逃げていい理由にはならないから、それでも私は戦います!!」
そのキッと凛々しげな眼差しに、映司は少しばかりときめいた。
「五月雨ちゃん………」
「オッホン!」
……が、香取の咳払いで現実に引き戻される。
「こうなれば仕方ありません。提督、現在居る艦娘たちで艦隊の編成をお願いします!」
「う、うん!えっと……敵の情報とか、大まかにでもいいから知りたいな……。大淀さん、敵の数とか具体的な特徴って分かる?」
無線を通して、映司は大淀から情報を求める。
『敵の数は1体、特徴としては……デカいです!』
「デカい?他には?」
『ツノ……』
「角?」
『何か……鬼みたいな……』
「鬼?大淀さん、何がどうして………ん……?」
通信の最中、ズシン…ズシン…と地響きが聞こえてきたので、何事かと映司たちは外を見た。
「……………え?」
外に見えたのは、赤い体に2本の角を生やした鬼の様な姿の巨人だった。
『ゴオオオォォォォアッ!!!』
その巨体は、高層ビル6階ほどのスケールだった。
「なっ……な、な……なんじゃありゃあッ!!?」
「あ、あれも揚陸侵艦ですか!?」
「分からない!でも……間違いなく言えるのは、アレを早く止めなきゃってことだ!!」
驚愕する隼鷹と五月雨にそう告げると、映司は1枚のメダルを取り出して自販機に投入。中央部の大きなボタンを押した。
すると、自販機は瞬く間に大型バイク・ライドベンダーへと変形した。
「えええぇぇ〜〜〜っ!!?」
隼鷹や五月雨だけでなく、香取も驚きの声をあげた。
「まぁ、普通はそういう反応だよね」
苦笑いしながら、映司はヘルメットとグローブを身に着ける。
「よし!じゃあ、行ってくるね!」
「わ、私たちも一緒に!!」
「でも、このバイクじゃいっぺんには……」
五月雨の申し出に悩む映司だったが。
「五月雨、提督に一緒に乗っけてもらいな!あたしと香取は後から追いかけるからさ?」
「隼鷹さん……」
隼鷹の言葉に、映司は五月雨に対する友情を感じた。
「分かった!五月雨ちゃん、行こう!」
「司令官……。はい!」
里中から予備のヘルメットを借りて、五月雨は映司の後ろに跨がる。
「ちょっと飛ばすよ?しっかり掴まってね!」
「分かりました!」
ぎゅっと映司の腰に手を回し、しっかりとしがみつく。
五月雨が掴まっていることを確認して、映司はライドベンダーを走らせた。
―――これが2つ。
そして、3つ―――。
『ゴオオオォォォォアッ!!』
赤い鬼の様な怪物は、ヒトの手を象った形状の棍棒を振るって暴れていた。
「見つけた!司令官、敵はショッピングモールに向かってます!」
「なんだって!?」
敵の移動先を確認し、先回りすべく細い路地を進む。
(信じろ……絶対に止めてみせる!!)
五月雨のナビゲートのお陰もあって、映司は赤鬼の怪物の前に回り込むことに成功した。
『フウウゥ……』
怪物は何事かと、映司たちを見下ろした。
「お…大きいですね……」
「うん……」
戦闘準備をしようと、映司はズボンのポケットに手を伸ばす。
「…!」
しかし、すぐに引っ込めると、ライドベンダーから降りる。
「五月雨ちゃん。里中さんから預かったヤツ…出してもらえる?」
「え?……あ、はい!」
映司の指示を受け、五月雨はライドベンダーのシートからリュックサックを取り出す。
ファスナーを開けると、中にはダイヤル式のレバーが備わったベルトと大量のメダルが収められていた。
「艦娘なのに、初陣が陸上になっちゃって…ゴメンね?」
「いえ。司令官と一緒に戦えることは、私にとって大切な初陣です!」
ベルトを着けながら、映司は「そっか」と微笑んだ。
メダルを1枚取り出し、ベルトの左サイドにある投入口に入れる。
左手を胸の前で構えながら、ベルトのダイヤルを右手で摘む。
「変身!」
ダイヤルを回すと、バックル中央部の球体が「パコッ♪」と上下に割れ、映司の体を球状のバリアが包む。
そして、映司の体を強化服が包み込んで、戦士の姿に変えた。
鴻上ファウンデーションが開発した《メダルシステム》の戦士、仮面ライダーバースが艦娘・五月雨と共に戦場に立った。
皆さん、期待を裏切ってしまい申し訳ありません!
真打ちは、もうちょいかかりそうです(T_T)
人気投票その4
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香取