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映司が変身したバースは、ベルト・バースドライバーと一緒にリュックに突っ込んでいた専用武器・バースバスターを取り出すと、バスター本体のマガジンを取り外し、リュックの中に詰めたメダル《セルメダル》を
「っせあ!!」
構え、メダルを変換して生成したエネルギー弾を放つ。
『グゥ!?』
その銃撃は有効であったらしく、被弾する度に怪物の体からメダルと一緒に黒い液状の何かを撒き散らす。
「ひぅ!な、なんですか……あのドロドロ?」
「さあ……。気にはなるけど、今は倒すことに集中!これ、提督としてのお願いね?」
「へ?あ…はいっ!!」
命令、ではなくお願い………。
五月雨は、映司との距離の近さに嬉しさや照れ臭さ、そして哀しさを抱いた………。
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その頃……鴻上鎮守府では、里中と香取、そして隼鷹がモニター越しの鴻上と話をしていた。
「鴻上会長……貴方は、最初から
香取の指摘に、鴻上はニッコリと微笑んだ。
まるで、その質問を待ち望んでいたかの様に。
「
「……では、五月雨さんの持つ欲望とはどの様な物なのでしょうか?」
里中も首を傾げた。
「それは………」
「私も知りたい♪」
いたずらっぽくウインクして見せた鴻上に、隼鷹は一言。
「かわいくねーよ……オッサン……」
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《CRANE ARM》
セルメダルをドライバーに投入、ダイヤルを回してバースの武装ユニットの一つ、クレーンアームを右腕に装備。
バースは腕を振るい、強靭なウィンチを内蔵したフックで怪物の右腕を縛り、武器を振り回す動きを抑え込もうとする。
“どいつもこいつも、俺を何も出来ない役立たず呼ばわりしやがって………”
「!?」
しかし、怪物の唸り声に混じって、何か人の声らしきものが聞こえてきた。
「っ……なんだ……?」
“チビだからか?体がでかいとか、権力を持ってる奴はみんな何をしても許されるってのか?ジョーダンじゃねえ!”
“力だ……どんな奴にも負けない力が欲しいいいぃよおおおおッ!!”
「ッ………ぐ……!!」
それは、目の前にいる怪物の中から響いてくる《欲望の声》だった。
「司令官さん!?」
バースの様子に、一瞬注意が逸れてしまった五月雨。
それが、敵に反撃のチャンスを与えてしまった。
『グオオオォォォアッ!!!』
クレーンで抑え込んでいたバースを巻き込んで、怪物は腕を振り回した。
「し、しまっ…うあああっ!!」
「司令官さん!!―――きゃっ!?」
バースが飛ばされ、しかもその直後に怪物と目が合ったことで抑えていた恐怖心が沸き起こり、五月雨は動けなくなってしまった。
「ぐっ……!さみ…だれ、ちゃ………ッ」
この時、怪物に叩きつけられた衝撃が凄まじかったために、映司は変身が強制解除されていた。
「っ!し、司令官さ……」
司令官を助けなきゃ。
でも、今さっき傷ついてしまったばかりの彼を助けるには、目の前の怪物の攻撃を掻い潜らねば。
―――出来るのか?自分に……
現に、こうして足が竦んでいるではないか。
これでは、前に出られたとしても怪物の一撃を喰らってお陀仏だろう。
助けたいのに……伸ばしたいのに、伸ばせない腕………。
なんと、情けない細腕だろう。
これでは、火野提督の傍で共に戦う資格なんて………
「オォッシャラアアァァァっ!!!」
そこに、巻物を携えた隼鷹が、大声を張り上げながら走ってくるではないか。
「艦載機、全機発艦!!!」
右手に『勅令』と言霊の宿ったオーラを灯して、式神を艦載機に変化させて怪物に向けて放つ。
「じ、隼鷹さん………」
「おいコラ、五月雨!!」
「ぴゃいっ!!?」
突然の大声に、五月雨は叱られると思いビクビクする。
しかし、隼鷹がかけてきた言葉は予想外なものだった。
「よく頑張った。コイツはあたしに任せて、早く提督の所に行きな」
「……っ…はいっ!!」
泣きそうなのを必死に堪えて、五月雨は映司の元へ走る。
「よぉ………ウチの新米提督とカワイイ妹分が世話になったねえ?―――覚悟は出来てんだろうなデカブツがァっ!!!」
「隼鷹さん…良かった……追いついたんだね?」
五月雨に肩を貸してもらい、映司は立ち上がる。
「司令官さん、お怪我を……!」
五月雨の心配を受けながらも、映司はにっこり微笑む。
「これぐらい大丈夫♪俺はみんなの提督さんなんだから。それに………五月雨ちゃんたちとは、今朝からの長い付き合いなんだから、遠慮は無しだよ?」
「……っ……」
どうして……
ああ、どうしてこの人はこんなにも優しいのか?
自分の些細なミスでこんな怪我を負わせたのに……真っ先に動いて、戦うべきは艦娘である自分なのに………
「どうして………司令官さんは、そんなに優しいんですか………」
五月雨の涙ながらの質問に、映司は返答に困ってしまう。
「どうして……って、言われてもなあ………」
どう答えたものかと、悩んでいたその時―――。
『コイツが、どうしようもないぐらいのバカだからだ』
上から目線で高圧的な態度の伝わってくるその絵に描いたような「偉そう」な物言いに、映司はハッと声のする方へ振り向く。
「………あっ!?」
映司の向いた先を見て、五月雨はその声の主に指を差す。
間違える筈が無い。
初めて見た、その異形な姿を。
長い間、衝突しながらも共に戦い、その最期を見届けた“相棒”の姿を。
そこに居たのは、黒い皮膚と鱗に覆われた腕に、赤をベースにグラデーションのかかった極彩色の羽毛状の外殻を纏い、中指に宝石を飾ったリングを着けた、猛禽類の様に硬く、鋭い爪を生やした五指。
掌には、うっすらと目玉の様な模様が見える、不気味な右腕が宙に浮かんでいた。
『相変わらずだなァ……映司?』
「お前こそな…………《アンク》」
全国のリアルメダル争奪戦を戦い抜いてきた皆様、緊急事態です。
赤い右腕のアイツが、還ってきましたァ―――っ!!!ヽ(`▽´)/
人気投票その4
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火野映司
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アンク
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五月雨
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隼鷹
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香取