オーズ編最大の見せ場、行きますッ!!!
『久しぶりだな……映司』
《アンク》―――そう呼んだ右腕だけの怪物に、映司は微笑んだ。
「7年振りくらい……かな?お前と一旦別れて」
それに対し、アンクは鼻で笑うような仕草を取る。
『寝ることにはそれなりに馴れていたつもりだったが……800年封印されていた頃よりも退屈だったぜ』
「あはは、お前がそこまで言うなんて……かなり人間臭いよ?」
五月雨は映司とアンクのやり取りに質問をしたかったが、仲良さげなその雰囲気に割り込むことに躊躇していた。
「お〜い、提督ぅ〜〜!こっちはまだ解決してねえよぉ〜〜〜〜ッ!!」
しかし、隼鷹の一声が周りを呼び戻した。
「司令官さん。それから……アンク、さん?相手は思いの外、強敵です。どうすべきか、指示をお願いします!」
五月雨の意見に、映司は一言。
「じゃあ…………サポートよろしく!」
「はい!―――え?」
「俺が前に出て、一気に叩く!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
鴻上ファウンデーション、会長室。
鴻上は、またもバースデーケーキ作りをしていた。
「Happy Birthday to you〜♪Happy Birthday to you〜♪Happy Birthday dier ……」
チョコプレートに、鴻上はメッセージを記す。
「……オぉー〜ズ」
その宛名は、Oが3つ並んだ謎の文字だった。
「Happy Birthday to you〜〜〜〜♪」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『映司!アレは持ってるだろうな?』
アンクの問いに、映司は頷く。
「勿論!“いつか”は“明日”かもしれないからね」
そう言いながら、メダルをセット出来るスロットが3つ備わった、細長い楕円形のツールを取り出した。
「あと、ついでにコレ預かっといて!」
バースドライバーを外し、リュックサックに仕舞って五月雨に渡す映司。
「え!?あの、司令官さん!?」
ツールを腹部に当てると、ベルトが伸びて映司の腰に巻き付く。
左腰に小型のホルダーが、右腰には円形の装置が出現した。
「んあ?提督、そいつ何だ!?」
ここで、ようやく隼鷹もアンクの存在に気付いた。
『話は後だ。映司!』
掌に3枚のメダルを取り出す。
銀一色のセルメダルと異なり、金色に縁取られたそのメダルはそれぞれ、鳥の絵柄が赤、虎の絵柄が黃、そしてバッタの絵柄のメダルは緑と実にカラフルだ。
「アンクさん、司令官さんは大丈夫なんですか!?」
『いいから、黙って見てろ』
メダル3枚を一気に投げると、映司は全てを見事にキャッチ。
右手側のスロットに赤いメダルを、左手側のスロットに緑のメダルをセット。
そして、黄色のメダルを真ん中のスロットにセットすると、バックルを右下向きに傾けた。
「これ以上、誰も傷付けさせない!みんなは俺が守る!!そのために……俺が変身する!!!」
右腰の装置・オースキャナーを手に取り、バックルにセットしたメダルを赤から順に読み込ませる。
「変身!!」
映司が叫んだ、次の瞬間。
【タカ!トラ!!バッタ!!!】
【タ・ト・バ!タトバタ・ト・バ!!】
映司の周囲にメダルの様なエネルギー体が発生、それらが混ざり合い、上部にタカ、中央にトラ、下部にバッタの模様が1枚のサークルに描かれたエネルギー体が映司の体に宿り、その肉体を変化させる。
「っ!?」
「司令官……さん……!」
羽ばたく鳥のシルエットを思わせる頭部。
鋭い爪を備えた、力強いトラの腕。
軽やかさと跳躍力に優れた、バッタの脚。
一言で言えば、キメラの様な姿をした戦士に変身した。
「アンクさん!アレはいったい……!?」
『アレが
無限とも言える欲望を受け止め、欲望を力にする欲望の王―――オーズ、復活の瞬間である。
Happy Birthday!!
次回、いよいよオーズの反撃です!!
人気投票その4
-
火野映司
-
アンク
-
五月雨
-
隼鷹
-
香取