着任先の新提督が色々とマトモじゃない。   作:夏夜月怪像

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今回、色々とごちゃ混ぜになるかもしれません。

混雑を回避するためにも、なるべく画面から離れてご覧下さい。


………と、TVの注意事項風に読み上げてみましたm(_ _;)m


45話 : 自戒

すべての始まりを記録した、《九郎ヶ岳棲鬼》に関するビデオを観終えた一条は、杉田と射撃訓練場に居た。

 

 

「………」

 

 

艤装を基に開発、新規配備された銃器を手に取り、的に照準を合わせる。

 

その装備は、艦娘が通常用いる主砲よりもいくらか小振りに造られたもので、ベースとなったのは量産性の高さと扱い易さのバランスが取れた、12cm単装砲であった。

 

 

 

「艤装の小型化か……。それでも、俺たちが使い慣れた拳銃(モノ)よりはゴツいな…やっぱり」

 

 

「科警研に協力してくれた整備班たちが、我々の身を護れるように配慮してくれた結果でしょう。大振りな分、使いやすいように軽さと丈夫さの両立を目指したと榎田さんも夕張くんも言っていました」

 

 

 

「しかし……北上も言ってたが、今回も長期化を覚悟せにゃならんとはな……。こんな状況だと、お前も長野に居る嫁さんのことが心配だろ?」

 

「―――居ませんよ、嫁なんて」

 

 

そう返し、砲身を構える一条。

 

 

発砲し、的の中央より右端寄りを撃ち抜く。

 

 

 

「おぉ………」

 

一条の相変わらずの腕前に感嘆の息を洩らす杉田。

 

 

次いで、杉田も試し撃ちをする。

 

 

「っ!」

 

発砲時の反動の強さに、少々驚く。

 

 

「……しかし、だ。貰ったは良いが…こんな物騒なもんを本当に使って大丈夫なのかね?聞けば、深海棲艦の中には人の姿をした個体も居るそうじゃねえか。揚陸侵艦も、未確認の奴らと同様に人間態があるって話だし……そいつら相手にも、迷わず引き金を引けるのか……?」

 

 

未確認生命体の秘密を知っているだけに、かつての未確認たちに酷似した特徴を持つ揚陸侵艦相手に銃を向けることに対し、杉田は不安を抱いていた。

 

 

 

しかし、一条は気丈に応えた。

 

「それでも、やるしかありませんよ。揚陸侵艦による被害数が既に522件……深海棲艦の侵攻についても、辛うじて食い止めている状態ですから。まずは鎮守府周辺の海域を確保しないと、資材の確保も揚陸侵艦への対策もままならないですから」

 

 

 

「それからもう一件……。長野県警と憲兵隊の合同調査隊からの報告によると、例の《九郎ヶ岳第二遺跡》からさらに南下した平地に、集団の墓のような物が見つかったそうです。恐らく、奴らはそこから甦った……」

 

 

「集団ってのは、どれくらいだ?」

 

 

杉田の問に、一条は静かに答えた。

 

 

 

 

「最低でも………300」

 

 

「なに………!!?」

 

 

未確認の時でも、推定200という数だった。

 

だが、今度の連中はそれを遥かに上回る数だという。

 

 

もし、それだけの数が一挙に押し寄せてきたら……

 

 

《第0号》の引き起こした大量虐殺以上の惨禍が(もたら)されることになるだろう。

 

 

 

無論、そうならない為にも自分たちが阻止せねばならない。

 

一条は、改めて決意を固め、単装銃の射撃訓練を続けた。

 

 

2発目、3発目と数をこなす毎に、的の中央を正確に撃てるようになった。

 

 

 

「…………」

 

 

一日でも早く、五代(アイツ)が冒険に戻れるように―――。

 

 

そう願いながら、一条は訓練場を後にするのだった。




まさか……クウガ編の難易度が、ここまでレベルアップしてしまうとは思いませんでした……_| ̄|○ il||li


雪風や大井っちとの絡みは、もうちょっとお待ち下さい!

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