着任先の新提督が色々とマトモじゃない。   作:夏夜月怪像

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好きな話題を振られて上がりまくるものはテンションですが、本作は二次創作という名のフィクションです。

元ネタの世界観、人物、団体等は極力オリジナルを尊重するよう心掛けておりますが、過剰な批判やムチャぶりはご遠慮ください。


48話 : 対面

一条らが現場検証をしていた、同じ頃。

 

 

桜子の研究室に、ドアをノックする音が鳴り響く。

 

 

 

「!」

 

「誰だろ……。どうぞー!」

 

 

 

「失礼しまぁ〜す……」

 

 

 

桜子の呼びかけに応じ、入ってきたのは一条から指示を受けた吹雪と雪風。そして、護衛として付いてきたのであろう、青い袴と凛とした顔立ちが印象深い、大人びた女性だった。

 

 

「加賀さん……!」

 

大淀が立ち上がったのを見て、雄介は尋ねた。

 

 

「知り合い?」

 

「ああ、そうでした。五代さんは会うのは初めてでしたね」

 

 

一つ咳払いをして、大淀は紹介する。

 

「五代さん、桜子さん。こちらは正規空母の艦娘《加賀》さんと駆逐艦《雪風》ちゃんです。―――雪風ちゃん、加賀さん。こちらは一条提督のご友人で、考古学の准教授の沢渡桜子さんです。それから……」

 

 

「ハイ♪こーゆー者です」

 

 

と、にこやかにお馴染みの名刺を手渡す雄介。

 

 

「夢を……追う、男?」

 

 

肩書の部分を読み返す雪風。

 

 

「………つまり。定職には就かず、ブラついている訳ですか」

 

そう呟いたのは加賀。

 

「か、加賀さん…五代さんはそういう人では……」

 

吹雪がフォローしようとするが、五代はにこやかにこう返した。

 

 

「まあ、色んなところをブラブラするのが冒険野郎の仕事っていうか役目なんで。もちろん、仕事をしながら時間を作って冒険をする人も居ますから、一概には言えませんけど」

 

 

あっさり肯定したばかりでなく、冒険や旅を趣味としている人たちのフォローも忘れない。

その言葉に、加賀も吹雪たちもポカンとしてしまう。

 

 

「……そ、それにしてもっ。よく此処が分かりましたね?」

 

話を本筋に戻すべく、大淀が話を切り出す。

 

 

「あっ、そうだった!司令官からこちらで情報の共有をするようにと、指示を受けて参上しました!」

 

「そんな畏まらなくても……あ、どうぞ?ちょっと散らかってるけど……」

 

 

テーブルの上に積まれた資料などを、雄介と共に片付け始める桜子だったが。

 

 

「いえ、お構いなく」

 

またも加賀が発言し、キッパリと断った。

 

 

「うう……」

 

少しは寛げるかもと期待していた吹雪は、ガックリと肩を落とした。

 

 

 

「………?」

 

 

ふと顔を上げると、雄介と視線が合った雪風。

 

 

「―――こんにちは♪」

 

笑顔で挨拶をする雄介に、雪風は思わず俯いてしまう。

 

その様子に、雄介は雪風が心を閉ざしていることを察した。

 

 

「………」

 

 

その様子に、大淀は吹雪に話を振る。

 

 

「五代さん、沢渡さん。実は、ご相談したいことが……」

 

 

「え?」

 

「相談?」

 

 

「……雪風ちゃんたちを、今日一日だけでも預かっていただけないでしょうか?」

 

「えっ……」

 

 

大淀の言葉に、桜子は驚きの声をあげた。

 

 

「彼女は……雪風は、自沈しようとしているのです」

 

 

「じちん?」

 

加賀の言葉に、今度は雄介が首を傾げた。

 

 

「乱暴な言い方をすれば………自殺願望を抱いているようなのです」




長々と先延ばしにしてしまい、誠に申し訳ありません。


次回、いよいよ揚陸侵艦の登場です!

人気投票その5

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