着任先の新提督が色々とマトモじゃない。   作:夏夜月怪像

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キング・オブ・ポップはマイケル・ジャクソンですが、本作は二次創作という名のフィクションです。


元ネタに関しては以下略。


という訳で、雪風との対話です。


49話 : 傷心

大淀、そして加賀から聞かされた、雪風に関する話。

 

それは提督である一条への解体申請、そして演習にて多く見られたという自沈願望の傾向など、外見的にも精神的にも幼い少女にあるまじきものだった。

 

 

「そんな……」

 

 

「雪風が…雪風が居たから、しれぇの時間を取り上げてしまったんです………。雪風のせいで…しれぇは……」

 

 

 

雪風の言葉に、雄介は疑問を抱いた。

 

 

「大淀さん。雪風ちゃんの基になった軍艦《雪風》って……どんな船だったの?」

 

 

 

 

その問いかけに、大淀は一瞬躊躇いの表情を見せたが、しかし意を決し、語った。

 

 

 

 

 

 

不沈艦《雪風》の言われなき悪評を………。

 

 

 

「《雪風》という(フネ)は………戦時中、死神と忌まれていたんです」

 

 

「えっ………!?」

 

「死神………?」

 

 

不沈艦、幸運艦という輝かしい呼び名からは想像もつかない評価に、雄介も桜子も耳を疑った。

 

 

「当時、雪風を始めとした多くの駆逐艦は異常な労働環境の中にいました。数多の作戦に参加・出撃し、大破・修復を繰り返す艦は数知れずといった有様で……。それでも、《雪風》が艦隊に加わっていた艦の多くが最悪の事態を免れ、時には一隻の轟沈も出さずに乗り切ったこともありました」

 

 

「勿論、すべてが上手くいくわけではありません。それでも、沈まない軍艦―――《不沈艦》《幸運艦》という評価が広まるに連れて、雪風を疎ましく思う者が出てきました」

 

 

「そんな……」

 

 

悲しみに胸を痛める桜子と雄介だったが、大淀は話を続ける。

 

 

「雪風を疫病神扱いする、デタラメな情報が出回り始めたんです………」

 

 

 

「ひどい………」

 

「そんな悪評に拍車をかけたのが、雪風と共に戦った艦が各海戦で沈んだことでした。雪風の武勲を、運だけで勝ち取ったものだと誤解した人々の考えと、60隻もの艦の最期を見届けたという経験が混ざってしまって、雪風が他の艦の運気を吸い取る死神だ……とまで、言われるようになってしまったんです」

 

 

大淀が話し終わると……

 

 

「やっぱり……雪風は、みんなから幸せを奪う悪い子なんです……」

 

 

雪風は自分を卑下し始めた。

 

 

「な、何言ってるの!雪風ちゃんはそんな……!!」

 

 

吹雪が励まそうとするが

 

 

「今までだって!雪風が参加しなきゃいけない作戦には出してもらえないで、代わりに行った人たちばっかりが居なくなっちゃって……!雪風はそれを遠くから見てるだけ!!」

 

「雪風ちゃん……っ!」

 

 

大淀も宥めようとしたが、雪風は涙をぽろぽろ溢れさせながら叫んだ。

 

 

「私のせいで、しれぇは死んじゃったのにッ!!!」

 

 

 

その一言を最後に、雪風は部屋を飛び出してしまった。

 

 

「雪風!」

 

「雪風ちゃんっ!!」

 

 

吹雪や加賀が呼び止めようとするが

 

 

「吹雪ちゃん、加賀さん!俺が行ってきます!」

 

 

ここでも、やはりこの男が行動を起こすのであった。

 

 

 

「五代くん、良いの?」

 

「うん!桜子さんと大淀さんは、碑文の解読をヨロシク!」

 

 

サムズアップ。

 

 

雄介は雪風を追うべく、部屋を後にするのであった。




早く…早く戦闘シーンを書きたいぃ(;´Д`)


話は変わりますが、かつての駆逐艦・雪風に、あの水木しげる先生が乗っていらしたとのことを今朝方pixiv百科で知りました(^_^;)

人気投票その5

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