元ネタに関しては以下略。
という訳で、雪風との対話です。
大淀、そして加賀から聞かされた、雪風に関する話。
それは提督である一条への解体申請、そして演習にて多く見られたという自沈願望の傾向など、外見的にも精神的にも幼い少女にあるまじきものだった。
「そんな……」
「雪風が…雪風が居たから、しれぇの時間を取り上げてしまったんです………。雪風のせいで…しれぇは……」
雪風の言葉に、雄介は疑問を抱いた。
「大淀さん。雪風ちゃんの基になった軍艦《雪風》って……どんな船だったの?」
その問いかけに、大淀は一瞬躊躇いの表情を見せたが、しかし意を決し、語った。
不沈艦《雪風》の言われなき悪評を………。
「《雪風》という
「えっ………!?」
「死神………?」
不沈艦、幸運艦という輝かしい呼び名からは想像もつかない評価に、雄介も桜子も耳を疑った。
「当時、雪風を始めとした多くの駆逐艦は異常な労働環境の中にいました。数多の作戦に参加・出撃し、大破・修復を繰り返す艦は数知れずといった有様で……。それでも、《雪風》が艦隊に加わっていた艦の多くが最悪の事態を免れ、時には一隻の轟沈も出さずに乗り切ったこともありました」
「勿論、すべてが上手くいくわけではありません。それでも、沈まない軍艦―――《不沈艦》《幸運艦》という評価が広まるに連れて、雪風を疎ましく思う者が出てきました」
「そんな……」
悲しみに胸を痛める桜子と雄介だったが、大淀は話を続ける。
「雪風を疫病神扱いする、デタラメな情報が出回り始めたんです………」
「ひどい………」
「そんな悪評に拍車をかけたのが、雪風と共に戦った艦が各海戦で沈んだことでした。雪風の武勲を、運だけで勝ち取ったものだと誤解した人々の考えと、60隻もの艦の最期を見届けたという経験が混ざってしまって、雪風が他の艦の運気を吸い取る死神だ……とまで、言われるようになってしまったんです」
大淀が話し終わると……
「やっぱり……雪風は、みんなから幸せを奪う悪い子なんです……」
雪風は自分を卑下し始めた。
「な、何言ってるの!雪風ちゃんはそんな……!!」
吹雪が励まそうとするが
「今までだって!雪風が参加しなきゃいけない作戦には出してもらえないで、代わりに行った人たちばっかりが居なくなっちゃって……!雪風はそれを遠くから見てるだけ!!」
「雪風ちゃん……っ!」
大淀も宥めようとしたが、雪風は涙をぽろぽろ溢れさせながら叫んだ。
「私のせいで、しれぇは死んじゃったのにッ!!!」
その一言を最後に、雪風は部屋を飛び出してしまった。
「雪風!」
「雪風ちゃんっ!!」
吹雪や加賀が呼び止めようとするが
「吹雪ちゃん、加賀さん!俺が行ってきます!」
ここでも、やはりこの男が行動を起こすのであった。
「五代くん、良いの?」
「うん!桜子さんと大淀さんは、碑文の解読をヨロシク!」
サムズアップ。
雄介は雪風を追うべく、部屋を後にするのであった。
早く…早く戦闘シーンを書きたいぃ(;´Д`)
話は変わりますが、かつての駆逐艦・雪風に、あの水木しげる先生が乗っていらしたとのことを今朝方pixiv百科で知りました(^_^;)
人気投票その5
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