令和最初の年に、平成初期の仮面ライダーたちが活躍する!!
「………何ですか?コレ」
初めて見る男―――五代雄介から名刺を渡された、氷川誠の第一声がそれだった。
「何って……名刺ですけど?」
「それは分かります!僕が聞きたいのは、名刺に書いてある奇妙な文句です!」
雄介のキョトンとした顔と返答に、氷川は思わずムキになってしまう。
「そんなの、五代さんの肩書に決まってるじゃないですか」
「……なんで大井さんが代わりに答えてるんですか?」
氷川に対して冷たい態度を取る大井に、吹雪は
「……別に良いじゃない、それくらい」
何故か膨れ面になる大井に、吹雪も雄介も首を傾げるのだった。
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レストランAGITΩを後にして、霞は独り帰路に着いていた。
「これで良いのよ……うん、これで良い……」
バイトの採用をして貰えたにも関わらず、霞は取り消しを要求した。
それに対し、店長である津上翔一はにこやかに微笑んで、ある言葉をかけて霞を送り出してくれた。
その言葉が
ずっと霞の胸に響いて
「…………っ……あー、もうっ!!」
自分で決めた事の筈なのに、「これで良かったのか」と迷いが生まれていた。
「何なのよ……艦娘としての務めを優先するだけなんだから、迷う必要なんて無いじゃないっ!!」
他でもない、自分自身に苛立ちの声をぶつける霞。
―――いつもこうだ。
自他問わず、霞はいつも何かに苛立ち、不満を抱えていた。
姉妹たちの優しさから生まれる、甘さに対しても勿論だが、それ以上に自分自身の脆さや非力さ、そして弱さに苛立っていた。
一条が着任するまで、霞は「役立たず」「口先だけのガラクタ」と言われながら役目を務めてきた。
(偉そうな口を叩いといて、無能なのはどっちだって話よ……まったく!)
姉妹たちが責められ、傷つき、汚されるくらいなら、全て自分のせいにすれば良い………
元々、思ったことはハッキリと口に出す性分なので、結果、姉妹である朝潮たちに被害が及ぶことは無く、引き際も弁えていたので、霞自身も過剰な暴力を振るわれることは無かった。
そして、前任の提督が追放され。
一条提督が着任した。
(悪い提督じゃないのは分かるけど………今までがヒドかったせいか、落ち着かないのよね………)
石ノ森鎮守府 01:31 p.m.
雄介らと一旦別れた一条は、すっかり綺麗になった執務室へと戻ってきた。
「はーい、司令官!おかえりなさい!!」
ザビューの事件のすぐ後に発生した、揚陸侵艦の事件にて艦隊に参加。その際、雄介と出会い、クウガの秘密を知った艦娘の一人である。
「大淀さんから聞いたわ。今度の怪事件、揚陸侵艦とは別の怪物が犯人らしいじゃない?」
「流石……情報の聞きつけが早いな、君は」
「フフン♪もーっと私に頼っていいんだからね?」
「………そう言えば、霞くんはまだ戻っていないのか?今日は用事があるからと、外出許可を出していた筈だが……」
一条が尋ねた、その時。
「提督!提督、大変です!!」
明石が執務室に飛び込んできた。
「どうした!」
「先程、霞ちゃんから救難信号が……!」
「通信を取ろうとしたんですが、その直後………信号が、途絶えました………!!!」
艦娘は人の姿をしている……
ならば人か?
艦娘は人ならざる力を持つ……
ならば兵器か?
人は、己の内に秘めた無限の可能性を形にすることが出来る。
ならば、人とは何なのか………?
目醒めろ、その魂!!
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