着任先の新提督が色々とマトモじゃない。   作:夏夜月怪像

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かませ犬感ハンパないオリジナルライダーが出てきた、龍騎編第2章。

そして、迎えてしまったUA35000越え!!


ワタシ!歌っていいですかっ!?(←さっきから誰や!)


73話 : 少女が目にするは炎龍と大鰐の戦い

「がっは!!?……ッ、テ…メェ!!」

 

 

問答無用という言葉が似合い過ぎる、そのパンチによって殴り飛ばされたワニのライダーは体を起こし、龍騎を睨みつける。

 

 

「もっぺん言ってみろ……」

 

そう呟いた龍騎の声は小さく、ライダーにはよく聞き取れなかった。

 

 

龍騎のすぐ側にいる、青葉は聞いていたが。

 

 

 

「せ…先輩……?」

 

 

「青葉ちゃん………5分くらい待ってて。ちょっと、アイツを黙らせてくる………」

 

 

 

そう言って歩きだした龍騎の背中を、青葉は不安と恐怖を感じながら見送ることしか出来なかった。

 

 

(城戸先輩………まさか……そんなこと、無い……よね………?)

 

 

「……ああ、そうかよ。見た目がアレなら化物でも構わねえってかい!」

 

 

「ごちゃごちゃうるせえよ……さっさとかかってこい」

 

 

「本当の仮面ライダーの力ってヤツを教えてやるよ、半端野郎が!!」

 

 

 

「………っしゃあ!!」

 

 

一瞬、龍騎の背中から殺意を感じたが、それは自分の勘違いであると青葉は信じたかった………。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

龍騎と青葉がミラーワールドへの入り口として利用した、ショーウインドウの前。

 

 

そこに、かつて龍騎――真司にカードデッキを渡した少女、アリスが佇んでいた。

 

 

「……龍騎」

 

 

手を伸ばそうとするが、しかし躊躇いがある様子で手を引っ込める。

 

 

「助けたいか?アリス」

 

 

そう問いかけてきたのは、真司の前に度々現れる黄金の仮面ライダー・オーディン。

 

 

「オーディン………。ううん、そうじゃないの。そういうわけじゃ…ないのだけれど……」

 

 

 

「彼は今………“境界線”を越えようとしている。もし越えてしまったら………」

 

 

そこまで言いかけて、アリスは悲しげな表情になる。

 

 

「彼の心が耐えられない……」

 

そう呟くアリスをどう思ったのかは知る由もないが、オーディンは鏡の向こうで戦いを繰り広げる龍騎たちを見守りながら、アリスに言葉をかける。

 

 

 

「今は見届けよ……それが()()の務めであり―――」

 

 

「―――お前が為すべきことだ、アリス……」

 

 

 

オーディンの言葉を受け、アリスも黙って小さく頷くのであった………。

 

 

 

 

 

 

「くっ!オラ!オォラアッ!!」

 

 

龍騎の猛攻を前に、ワニのライダーこと《仮面ライダーヴァイス》は左腕に装備したワニ型の召喚機・バイトバイザーを盾にしながら応戦するが……

 

 

「ふっ!!」

 

「ぐっ!?うぇあっ!?」

 

ドラグセイバーによる斬撃を連続で浴びせられ、どうにか隙を見て反撃しようとはするが

 

 

「であっ!!」

 

「うあっ!?」

 

 

動きを見切られてしまい、カウンターの投げ技やパンチ、キックなど、やられ放題同然の事態に陥っていた。

 

 

「先輩……どうしたんですか………?こんなの、全然先輩らしくないですよ………」

 

 

 

青葉の言う通り、龍騎のその戦いぶりは、溢れ出る闘争心……或いは殺意を剥き出しにして荒れ狂う闘士その物。

 

ドジな所もあるけど、人のために何かをしようとする真司本来の意思や優しさが、そこには見当たらなかった。

 

 

 

「っぐ……クッソ…がぁああ!!!」

 

 

一方のヴァイスだが、こちらとて単にやられっぱなしでいるつもりは無い。

 

 

バイトバイザーのワニの口を開き、ドローしたアドベントカードをセット。ワニの口を閉じて読み込ませた。

 

 

《STRIKE VENT》

 

 

ワニ型のミラーモンスターの頭部を模した、2枚1対のクロー《バイトクラッシャー》を装備。

 

 

「図に乗ってんじゃねえぞ、半端野郎ぉおおっ!!!」

 

 

 

龍騎をズタズタに噛み砕かんと、武器を構えて突撃する。

 

 

……しかし。

 

龍騎は至って冷静…否、冷徹であった。

 

 

 

《GUARD VENT》

 

 

ヴァイスの攻撃が迫る直前にドラグシールドを装備、防御に成功する。

 

 

「なッ……!!?」

 

その淡々とした対応に、ヴァイスは驚愕する。

 

 

(なんだよ、コイツ……!?さっきのヘッポコみたいな雰囲気とか、全部芝居(ブラフ)だったってのか!?)

 

 

「一つ………ハッキリ思い出したことがある」

 

「っ?」

 

 

そんなヴァイスを余所に、龍騎は口を開く。

 

 

「お前みたいに、ライダーバトルをただのゲーム扱いして……面白くしたいとか言って、関係の無い人たちを巻き込んで……自分は高みの見物を決め込んで!!」

 

 

次の瞬間。

 

 

龍騎はヴァイスの首を掴み、高く持ち上げて見せた。

 

 

 

「ただでさえヤバい凶悪犯を焚き付けて……最悪な状況になったんだ!……まあ、結局そいつも、焚き付けた凶悪犯に盾にされた挙げ句、トドメを刺されて死んじゃったけどな」

 

 

「へ?……う、嘘だ!お前みたいなヘッポコが、なんでそう言い切れる!?」

 

「居たからだよ。そこに……な」

 

 

ヴァイスの首を締め付ける腕に力が入る。

 

 

「教えてやる……。死にたくないのに……自分が死ぬなんて微塵も考えてないヤツが味わう、死への恐怖ってヤツを……!!」

 

 

ここに来て、ヴァイスはようやく自分が震えていることに気付いた。

 

 

「先輩……何を……?」

 

 

荒ぶる龍騎の戦いを見守ることしか出来ずにいる青葉も、龍騎が何か取り返しのつかないことをしようとしているのではないかと感じ始めていた。

 

 

 

「言ったろ……死への恐怖を教えてやるんだよ」

 

 

そう言いながら、龍騎はヴァイスを開放し、アドベントカードをドローする。

 

 

「……っ…調子こいてんじゃ、ねえぞクソがああああッ!!!!」

 

 

怒り爆発といった様子で、ヴァイスもアドベントカードをドローする。

 

 

そして、龍騎のドラグバイザーとヴァイスのバイトバイザーが同時にカードを読み込んだ。

 

 

 

《FINAL VENT》

 

 

ドラグレッダーを従えて跳躍する龍騎。

 

それに対し、バイトクラッシャーを装備した状態で、ワニ型の契約モンスター・バイトダイラーを召喚。その背に飛び乗って腰を低く落として構えた。

 

 

 

両者、睨み合っていたのは恐らくほんの一瞬であったのかもしれない。

 

 

 

 

「だああああぁぁぁああっ!!!」

 

「ウラアアアアァァアアアっ!!!」

 

 

龍騎はドラゴンライダーキックを。

 

ヴァイスはファイナルベント《マッドシェイカー》を繰り出し、両者は交差する。

 

 

 

そして―――。




オリジナルライダー……そしてカードを使うライダーのバトル、思った以上にムズいっ!!(ゼハーゼハー)


果たして、この戦いの結末は?!

人気投票その7

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  • 熊野
  • バイトダイラー
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