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前回までのあらすじ。
ミラーワールドにて遭遇した、新たな仮面ライダー・ヴァイス。
交戦し、どうにか打ち負かすことが出来た真司と青葉であったが、その正体は青葉の所属していた鎮守府の提督《沼田統也》の弟、沼田静であった………。
「青葉ちゃんの上司だった提督の……弟さん……」
「青、葉……?」
真司の言葉……というより、青葉の名前に静は反応する。
「艦娘のあんた………青葉っていうのか……?」
静の問に、青葉は頷く。
「はい。沼田提督の秘書艦も務めさせていただいてました」
その言葉に、静は目を見開く。
同時に、今は亡き兄との想い出が甦ってきた―――。
《沼田統也》。
深海棲艦を迎撃・殲滅するために必要な戦力、艦娘を指揮する提督を育成する士官学校では優秀な成績を修め、教官や大本営の幹部たちから「山本五十六の再来」と謳われるほどに明晰な頭脳と白兵戦スキル、そして指揮能力に秀でていた。
………しかし、そんな期待など彼にとって単なる重圧でしかなかった。
赤塚鎮守府 06:31 a.m.
「おはようございまーす!」
「おはよう、青葉ちゃん」
心地好い風の吹く晴天の下、当時秘書艦を務めていた青葉は、統也を起こしに提督部屋へ向かっていた。
途中、廊下で道が同じになった航空戦艦《扶桑》と挨拶を交わし、並んで歩く。
「扶桑さん、聞きましたよ?昨日の出撃でMVP取ったらしいじゃないですか〜!」
「そんな大袈裟な……。提督の指揮が良かったから、こんな欠陥だらけの私でもみんなの役に立てた訳で……」
そう言う扶桑は、喜んでいる筈なのに陰りのある表情をしている。
「もぉ〜…そんな暗い顔をしてちゃ、いざ提督にプロポーズをしてもらった時に困りますよ?」
「プ、プロっ!?あ、青葉ちゃんってばなにを………!」
青葉のジョークに、扶桑は顔を真っ赤にして恥ずかしがる。
「じゃ!青葉は提督を起こしに行ってきまーす!」
いたずらっ子の様にはしゃぎながら、青葉は提督部屋へと到着する。
(……なんて言うけど、私だって出来ることなら………)
ふと過る考えを振り払い、青葉はドアをノックする。
「提督?朝ですよ、起きて下さいー」
しかし、返事が無い。
「……さては」
ドアノブに手をかけると、鍵はかかっておらず。
「………ハァ…」
やっぱり……
呆れた様に軽く溜め息を吐き、青葉はドアを開けた。
「新聞屋でえぇぇす!!!料金未払いですよおおぉぉぉぉっ!!?」
「ほぉあわあっ!?」
その大声に提督―――沼田統也は跳び起きた。
「新聞なら、ウチは間に合ってます!……って、なんだ青葉か……」
「おはようございます!提督♪」
満面の笑みを浮かべながら挨拶をする青葉を見て、少し癖のある髪を寝癖で爆発させた頭を掻きながら、統也は微笑む。
「おはよう、青葉」
これが、赤塚鎮守府崩壊3ヶ月前の事である………。
突然始めてしまいました、「ヴァイス」編。
Vシネマ的なポジとかではないので、長々とならないよう気をつけて展開します!
人気投票その7
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