着任先の新提督が色々とマトモじゃない。   作:夏夜月怪像

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読者の皆さんの応援のおかげで、本作も75話を迎えました!

これからも応援よろしくお願いします!!


75話 : 仮面ライダーヴァイス誕生秘話その1

前回までのあらすじ。

 

 

ミラーワールドにて遭遇した、新たな仮面ライダー・ヴァイス。

 

交戦し、どうにか打ち負かすことが出来た真司と青葉であったが、その正体は青葉の所属していた鎮守府の提督《沼田統也》の弟、沼田静であった………。

 

 

 

「青葉ちゃんの上司だった提督の……弟さん……」

 

 

「青、葉……?」

 

 

真司の言葉……というより、青葉の名前に静は反応する。

 

 

「艦娘のあんた………青葉っていうのか……?」

 

静の問に、青葉は頷く。

 

 

「はい。沼田提督の秘書艦も務めさせていただいてました」

 

 

その言葉に、静は目を見開く。

 

 

同時に、今は亡き兄との想い出が甦ってきた―――。

 

 

 

 

 

 

 

《沼田統也》。

 

深海棲艦を迎撃・殲滅するために必要な戦力、艦娘を指揮する提督を育成する士官学校では優秀な成績を修め、教官や大本営の幹部たちから「山本五十六の再来」と謳われるほどに明晰な頭脳と白兵戦スキル、そして指揮能力に秀でていた。

 

 

 

………しかし、そんな期待など彼にとって単なる重圧でしかなかった。

 

 

 

赤塚鎮守府 06:31 a.m.

 

 

「おはようございまーす!」

 

「おはよう、青葉ちゃん」

 

 

心地好い風の吹く晴天の下、当時秘書艦を務めていた青葉は、統也を起こしに提督部屋へ向かっていた。

 

途中、廊下で道が同じになった航空戦艦《扶桑》と挨拶を交わし、並んで歩く。

 

 

「扶桑さん、聞きましたよ?昨日の出撃でMVP取ったらしいじゃないですか〜!」

 

「そんな大袈裟な……。提督の指揮が良かったから、こんな欠陥だらけの私でもみんなの役に立てた訳で……」

 

 

そう言う扶桑は、喜んでいる筈なのに陰りのある表情をしている。

 

 

「もぉ〜…そんな暗い顔をしてちゃ、いざ提督にプロポーズをしてもらった時に困りますよ?」

 

「プ、プロっ!?あ、青葉ちゃんってばなにを………!」

 

 

青葉のジョークに、扶桑は顔を真っ赤にして恥ずかしがる。

 

 

「じゃ!青葉は提督を起こしに行ってきまーす!」

 

 

いたずらっ子の様にはしゃぎながら、青葉は提督部屋へと到着する。

 

 

(……なんて言うけど、私だって出来ることなら………)

 

 

ふと過る考えを振り払い、青葉はドアをノックする。

 

 

「提督?朝ですよ、起きて下さいー」

 

 

しかし、返事が無い。

 

 

「……さては」

 

 

ドアノブに手をかけると、鍵はかかっておらず。

 

 

「………ハァ…」

 

 

やっぱり……

 

 

呆れた様に軽く溜め息を吐き、青葉はドアを開けた。

 

 

 

「新聞屋でえぇぇす!!!料金未払いですよおおぉぉぉぉっ!!?」

 

 

「ほぉあわあっ!?」

 

 

その大声に提督―――沼田統也は跳び起きた。

 

 

「新聞なら、ウチは間に合ってます!……って、なんだ青葉か……」

 

「おはようございます!提督♪」

 

 

満面の笑みを浮かべながら挨拶をする青葉を見て、少し癖のある髪を寝癖で爆発させた頭を掻きながら、統也は微笑む。

 

 

「おはよう、青葉」

 

 

 

これが、赤塚鎮守府崩壊3ヶ月前の事である………。




突然始めてしまいました、「ヴァイス」編。

Vシネマ的なポジとかではないので、長々とならないよう気をつけて展開します!

人気投票その7

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