着任先の新提督が色々とマトモじゃない。   作:夏夜月怪像

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UA、遂に4万到達……!!


仮面ライダーヴァイス編、ちょっと強引ですが終演に向かわせていただきますm(_ _;)m


81話 : 仮面ライダーヴァイス誕生秘話・(テン)

城南大学 04:36 p.m.

 

 

「………」

 

「大丈夫か、沼田?」

 

 

昼休みを過ぎ、午後の授業も無断欠席となってしまったにも関わらず、鈴谷は結局戻らなかった。

 

 

その事に対する不安が静の思考を支配し、JKの呼びかけにもすぐには応えられなかった。

 

 

「ん……ああ、すまない。大丈夫……じゃ、ないな…やっぱり」

 

 

「ちょっと連絡入れてみようぜ?俺も今日はバイト休みだし」

 

「ありがと……俺も休みだから、捜してみるわ」

 

 

これといった予定も入れていなかったので、二人は鈴谷を捜すことにした。

 

 

 

意外と抜けてる所のある奴だから、そのままサボりをきめただけだろう――

 

この時、静はその程度にしか考えていなかった。

 

 

………しかし。

 

鈴谷の秘密を知らぬのだから、当然と言えば当然だった………。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

静とJKが鈴谷を捜しに動いていた、同じ頃。

 

 

ヴァイスはガゼル軍団を1体残らず討伐した。

 

 

「うーわ、ヤッバ……。思ったより時間食っちゃった……」

 

 

右手の指先から、徐々に粒子化が進んでいた。

 

 

 

 

―――ミラーワールドは、単なる異世界ではない。

 

 

鏡の中にあるもの……それは、我々が現実と呼ぶ世界に存在するからこそ鏡像として存在出来る。

 

しかし……実体無き物が存在することの出来ないように、ミラーモンスターによってミラーワールドに引きずり込まれた人間は存在出来ない。

仮に、運良くミラーモンスターの脅威から逃れることが出来たとしても、あとに残されているのは、元の世界に帰ることの出来ないまま消滅するという絶望だけである。

 

ヴァイスや龍騎の様に、ミラーモンスターの力を借りて変身する仮面ライダーは、その姿こそがミラーワールドという世界が持つ力から身を護る、鎧としての役目を担っているのだ。

 

 

しかし、それでも完全とはいかない。

 

問題無く活動出来るのは、精々10分そこそこが限界であろう。粒子化が始まれば、それが帰還する合図であり、時間との戦いとなる。

 

 

「あたしとした事が、ちょっと熱くなっちゃったからねぇ……早いとこ戻らないと………ん?」

 

 

元来た道へ急ごうとした、その時。

 

 

 

「…………誰……?」

 

 

少し離れた先に、知らない人影があり。

 

 

「………」

 

 

その男は

 

 

《黒いカードデッキ》を構えると、不気味な笑みを浮かべながら、静かに呟いた。

 

 

 

「変身……」

 

 

 

 

 

 

赤塚鎮守府 05:14 p.m.

 

 

一方、沼田提督の第2艦隊が帰還した。

 

 

 

「Hey!提督ー!!戦闘Resultが挙がったヨー!♪」

 

金剛の溌剌とした第一声に、皆笑みを綻ばせる。

 

 

「すまへん、提督。艦載機のみんな、ガンバってくれたんやけど……」

 

 

満足のいく活躍が出来なかったことに、軽く凹む龍驤。

 

 

様々な表情で報告する艦娘たちに、統也はオホンと咳払いをした。

 

 

 

「みんな!まずはよく無事に戻ってきてくれた!一人の轟沈も無く、こうして艦隊全員の帰りを迎えることが出来て、本当に嬉しく思う」

 

 

統也の少々堅苦しい言葉に、皆はクスクス笑いながらも聞いていた。

 

 

「……さて。それじゃ…金剛たちはまず入渠と補給を済ませてきなさい。その後、改めて報告を聞くとしよう。―――最後に。みんな……本当によく帰ってきてくれたね。おかえり」

 

 

軍帽を取り、金剛たちに労いの言葉をかける統也の顔は、我が子の帰りを出迎える父親のそれだった。

 

 

 

判定は《戦術的勝利》。

 

 

龍驤の艦載機や、艦隊全員の腕を信じて、金剛は敢えて複縦陣を展開。

 

空母ヲ級の猛威や戦艦ル級の砲撃に苦しめられながらも、深雪や木曽の雷撃、比叡の一斉砲火が勝利を引き寄せ、さらには敵艦隊旗艦の戦艦に大打撃を与え、戦局の好転に大きく貢献した白露にMVPが贈られた。

 

 

「おめでとう、白露」

 

「ありがとう♪時雨」

 

 

姉妹艦の時雨からお祝いの言葉をかけられ、白露は満面の笑みを浮かべる。

 

 

 

と……そこへ大淀が統也に声をかけてきた。

 

 

「沼田提督、お時間よろしいでしょうか?」

 

「ん?どうかしたかい、大淀?」

 

 

「艦隊司令部より、入電です」

 

何事かと、統也は司令書に目を通す。

 

 

すると、統也は深いため息を吐いた。

 

 

「青葉。金剛たちに高速修復剤を使ってあげてくれ」

 

「司令官?」

 

 

余程でない限り、艦娘の傷を短時間で癒やす高速修復剤・通称バケツを使わず、自分たちにゆっくりとした時間を与えてくれる統也がバケツの使用を促した……。

 

 

「……分かりました!」

 

 

となれば、本部から緊急の通達があったに違いない。

 

青葉はそう判断し、統也の指示に従った。

 

 

 

「ハァ……」

 

 

青葉が入渠室へ行った後、統也は改めてため息を吐き、頭を掻いた。

 

 

「提督?本部は何と?」

 

 

 

扶桑の問いに、統也は静かに答えた。

 

 

 

「―――国家転覆の容疑が私に掛かっているので、大本営に出頭せよ…だそうだ」




ヴァイス編が思ったより長くなってしまった事、そしてリアル艦これで新たに迎えた娘たちのキャラを把握&ストーリーとのブレンドを仕上げるため、ちょっとギアを上げて参ります(^_^;)

人気投票その7

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  • 沼田統也
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