着任先の新提督が色々とマトモじゃない。   作:夏夜月怪像

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仮面ライダーヴァイス編、最終章その1。


皆さん、壁を殴る準備をして下さい……(超☆唐突)


82話 : 仮面ライダーヴァイス誕生秘話・脚本家還ラズ

「どういう事だよ、これはッ!!!」

 

 

入渠・補給を済ませた金剛たち第2艦隊は、他の艦娘らと共に執務室に呼び出された。

大本営からの伝令について、統也が簡潔に報告したその直後。

 

再び、木曽が怒鳴り声をあげた。

 

 

「どうもこうもない……。大本営(うえ)から直々のお達しだ」

 

「そんな事を聞いとるんやあらへん!!なんで提督が容疑者扱いされとるんかを聞いとるんや!!」

 

 

木曽を落ち着かせようとする統也に対し、龍驤も詰め寄った。

 

 

 

大本営からの通達……

 

それは、統也が艦娘と市民を煽動し、国家転覆を謀った容疑が掛けられているため、直ちに艦隊司令部へ出頭し、尋問を受けよ……という物だった。

 

 

「オーヨド!!連絡員として怪しいと思わなかったデスカ!?」

 

統也に対し、信頼や好意を寄せる艦娘たちの中でも、トップクラスと言えるほど、統也に愛情と絶対的な信頼を寄せる金剛は、普段からは想像がつかないほどに荒ぶり、大淀に噛み付いた。

 

 

「私も最初は、提督を嵌めるための偽書かと思いました。ですが……」

 

言いづらそうに、大淀は統也の方を見る。

 

それを受けて、統也が代わりに答えた。

 

 

「大本営の判、それから筆跡鑑定を明石に頼んで、確認をしてもらった。判定は……本部のもので間違いない、との事だ」

 

 

「そ…んな………」

 

あまりに無情な情報に、青葉は青ざめる。

 

 

「ふざけんなよ……!こんなのガセネタだ!!司令部に殴り込んで、抗議してやるッ!!!」

 

怒り心頭に達した重巡洋艦《摩耶(まや)》が執務室を飛び出そうとする。

 

 

「止さないか!摩耶!!」

 

 

しかし、統也がこれを一喝。摩耶を引き止める。

 

 

「提督……でもよ!」

 

「これは、組織との協調性とやらを散々無視してきた私にツケが回ってきたって事だろう。もし、ここで摩耶たちが本部へ抗議しに乗り込むようなことになれば、それこそ奴さん方の思うつぼだ。君らを利用して、大本営を乗っ取ろうとした反逆者という証拠として、彼らに大義名分を与えることになってしまう」

 

 

「そんな……!提督は悪いことなんて一つもしてないじゃん!!」

 

淡々と分析する統也に、白露は弁護する。

 

 

「いずれにしろ…行かなければ行かなかったで、彼らの計画の片棒を担ぐことになってしまう。そうなれば、君たちまで要らぬ罪を被ることになるだろう」

 

 

椅子から立ち上がり、統也は軍帽を被る。

 

 

「だから……行ってくるよ。私だって、身に覚えの無い罪を吹っかけられるのは納得できない」

 

 

「同じ辞めるにしたって、働いた分の年金は、きちんとふんだくらせてもらわないと」

 

「提督……それ、余計な一言って言わへん?」

 

「ん?……あっ」

 

 

龍驤のツッコミに、統也がアハハ…と苦笑いすると、皆が笑顔になり、張り詰めた空気が幾分和らいだ。

 

 

 

その翌日。

 

 

「―――さて!それじゃ、行ってくるよ。青葉、扶桑。みんなをよろしく頼む。伊勢、比叡。金剛と摩耶のブレーキ役は任せたよ」

 

「了解」

 

「お気をつけて、司令!」

 

 

不満げな摩耶、そして半ベソになりながら付いていこうとする金剛を押さえながら、比叡と伊勢は敬礼する。

 

 

そして……

 

 

「司令官……行ってらっしゃい」

 

「……行ってくる」

 

 

 

青葉の頭を優しく撫で、統也は本部からの迎えである車に乗り、大本営へと出発した。

 

 

「遅くても、半日ほどで終わると思われます。ご安心下さい」

 

「そう願いたいね……」

 

「……?」

 

 

この時……送迎を行った憲兵は、統也の呟きの意味を理解していなかった。

 

 

 

―――そして。

 

赤塚鎮守府提督・沼田統也中将は、この日を最後に、自らの鎮守府へ戻ることは無かった………。




まず、ヴァイス編最終章パート1終了。


胸糞悪いけど、安心して下さい。


僕も胸糞悪くてたまりませんから(#^ω^)

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