武昭と鈴が知りあって幾つかの季節が過ぎて秋になった、ある日の事……
とある地方の山中で土地開発の工事が行われていた。
「ふぅ、そろそろ昼飯の時間だな」
「あぁ、今日は何にするかなぁ……ん?これって、ここにあった石碑か」
作業員の1人が現場の近くにあった石碑を?見つけた。
「確かだいぶ昔に、この辺りを暴れ回ってた化け物を封じてたって町の爺さんが言ってたな」
「化け物を封じてたか……けど、それって今で言う自然災害とかなんだろ?」
「そうかもな、それよりも早く昼飯を食べようぜ」
作業員達が、その場を離れたが、その石碑が鈍く光っていた事に気付かなかった。
それから数日後、武昭達は旅行に来ていた。
「うーん、やっと着いたわー」
「
鈴と武昭の近くに鈴の両親がいた。
「あぁ、武昭君には鈴が世話になってるんだからな、私達からのお礼だよ」
「それに、この先武昭君もウチの家族になるかもしれないんだから」
「ふえっ!?な、何言ってるのよ!媽媽!!」
「ハハッ、そんな事よりも早く旅館に行きましょうよ」
「おぉ、そうだな確か迎えの車が来てる筈だけど……おっ、あったぞ」
旅館からの送迎車を見つけた皆は車に乗り込んだが武昭は山の方を見ていた。
「武昭?どうかしたの?」
「いや……あの山何か切り拓いてる様だからさ……(なんだ、この感じは)……」
鈴に声を掛けられた武昭は、そのまま送迎車に乗り込んだ。
暫くして旅館に着いたので宿泊する部屋に通された。
「へぇ、結構な広さなのね」
「ほらほら男性陣はそっちの部屋よ」
「ハハハッ、全くウチの妻は……ん?武昭君、これが浴衣って奴かい?」
「えぇ、そうですよ 劉さんが着るなら俺が着付けしますよ?」
皆は、それぞれに過ごす事にした。
楽音と蓮音は温泉に向かい武昭と鈴は土産物屋に来ていた。
「うーんと、これを二箱とこれを一袋……あとは……」
「やっぱり武昭は孤児院の子達にお土産を買って行ってあげるのね」
「あぁ、恵さんは気にするなって言ってたんだけどな 鈴はどうするんだ?」
「私は……一夏達に買っていくわ」
「そうだな、ならレジに行くか」
武昭と鈴は土産物を買うと旅館内を歩いていた。
そんな中、2人は廊下に飾ってあった一枚の絵を見つけた。
「ん?この絵って……何かしら」
「こっちは妖怪?でこっちは……
「建御雷神?って何なの」
「あぁ、建御雷神って言うのは日本神話に出てくる神様の1人で確か雷の神様だったか」
「へぇー 武昭ってそんな事も知ってるんだ……けど、なんでその神様の絵がここにあるの?」
「ほう、若いのによく知っておるのう」
2人の後ろに1人のお爺さんが立っていた。
「えぇ、俺はそういう事に興味があるんです、それでお爺さんは、これについて何か知ってるんですか?」
「あぁ……その昔、この土地には人を喰らう水の妖怪がおっての、それを退治してもらう為に神社にて祈りを行い空から降りて来たのが建御雷神様だったのじゃ……その後、その妖怪は、あの山に封じ込めたと伝わっておるのじゃ……」
お爺さんが指し示した先には武昭が気になった山があった。
「じゃが最近、あの山の開発が始まってのう……今時の者は、その様な事を信じないのかのう……」
お爺さんは、その場を離れた。
「じゃあ、俺が何か感じたのは、その話に関係するって事なのか?……」
「武昭、そんな事を考えてるよりも卓球でもするわよ!」
「そうか、じゃあ負けた奴はジュースの奢りでどうだ?」
「良いわよ、私が勝つんだから!」
2人は遊技場にで卓球を始めた。
劉 楽音 鈴の父親。
凰 流音 鈴の母親。
詳しい設定は後ほど設定集を作ります。