武昭がアイオリアから小宇宙を授かって……
「ん……どうやら、そんなに時間は経ってないみたいだな……」
〔貴様……なんだ!貴様から感じる、その力は!!〕
「お前に説明する理由はない……ただ、俺はお前を倒すだけだ!」ドゴーン!!
そう言った武昭が妖怪の触手に拳を振るうと雷が出て、そのまま砕いた。
〔グワァー!何故だ!何故、貴様が
「さっきも言ったがお前に説明する理由は無い!それと!」シュン!
〔なっ!いつの間に!?〕
妖怪は自身が戸惑っている間に武昭の腕の中に鈴がいた事に驚いていた。
「これで鈴を巻き込む事は無いな……さぁ……二度とお前がこの世に現れない様にしてくれる!」
『そうだ……俺達聖闘士は小宇宙を高める事に限界は無い……』
(アイオリアさん?……そうだ……アイオリアさんもあらゆる相手と戦い続けたんだ……小宇宙を高め続ける事で!)
「ウォォー!高まれ!俺の小宇宙よ!!」
武昭が気合を入れると同時に体中から黄金のオーラが浮かび上がって黄金の獅子を形作った。
〔なっ!?なんだ貴様は……一体何者だー!?〕
武昭のオーラを見た妖怪は全身から触手を出して武昭に攻撃をした。
「冥土の土産に教えてやるよ……俺は、この地上で唯一の聖闘士……
喰らえっ!ライトニングボルト!!」ドゴォーン!!
武昭は攻撃を喰らう前に右手から雷を出して妖怪を倒した。
〔バ、バカな……我を……倒せる者など……いる筈が…………〕
「教えてやる……俺達聖闘士は小宇宙を燃やす事で
「ん……あれ?……なんで、私、こんな所に?……って!なんで私裸なのよ!?」
妖怪を倒して少しすると鈴が目を覚ましたが自分の格好を見て顔を赤くした。
「あぁ……ほら鈴、俺の奴だけど……これでも着てろ……」
「た、武昭!?まさか、アンタがって……どうしたのよ!そんなに傷ついて!!」
鈴は武昭が居た事に気付くが武昭が傷だらけになっているのを見て慌てた。
「詳しい話は旅館に戻ってからだ……ほら靴も無いんだからおぶってやるよ……」
「う、うん……ありがとう……(あっ……武昭の背中って、こんなに大きかったんだ……それに凄く暖かい……)」
鈴は武昭に背負われながら武昭を感じていた。
2人が旅館に帰ると鈴の両親はお酒を飲んで眠っていたので軽く片付けをしていた。
「全く……旅先だからってハメを外しすぎよ……」
「まぁ良いだろ……ふぅ、布団も敷いたからおじさん達を寝かせるか」
武昭と鈴は両親を布団に寝かせると窓際にあった椅子に座った。
「それで武昭……何があったか……私に教えてくれる?……」
「あぁ……構わないけど……俺の言う事は突拍子も無い話だぞ?それでも聞くのか?」
「えぇ……本当なら聞かなくても良いのかもしれないわね……それでも私は聞きたいの……武昭の口から……」
武昭は鈴の表情から決意を感じたので話す事を決めた。
「あぁ、そこまで言うなら俺も決めたよ……何があったのか……」
武昭は鈴にこれまでに合った事を話した。
武昭の話を聞いて……
「妖怪に聖闘士……それに小宇宙ね……普通だったら何を言ってるのって、いつもの私なら言うけど……何となくは覚えてるのよ……温泉に入ってる時に変な奴に捕まったって事は……」
「そうだ、その時に変な気配を感じて俺が
武昭は話を聞いていた鈴が顔を赤くしていた事に気付いた。
「武昭……変な気配を感じたから女湯に来たって言ったわよね?……じゃあ、その……私の……」
「あ……悪かった……幾ら鈴を助ける為とは言え……本当に悪かった……」
武昭は鈴が顔を赤くしてた理由に気付くと土下座をして謝罪した。
「そこまでしなくていいわよ!それに……武昭が気付いてくれなかったら私は今、ここにいなかったかもしれないんだから……」
「鈴……許してくれて、ありがとうな……」
「あ、当たり前じゃない!私を助けてくれたんだから……それで、その妖怪にやられてる時に武昭は、その聖闘士って人に会ったんでしょ?」
「あぁ、俺が会ったのは獅子座の黄金聖闘士のアイオリアって人なんだ……」
「そうなんだ……ん?ねぇ獅子座の黄金聖闘士って言ってたけど、もしかして……」
「鈴の考えてる通りだ……黄金聖闘士は全部で12人いるみたいだ……鈴が知ってる12星座だ……ふわぁ……ほら、そろそろ布団に行くぞ」
「そうね……ってねぇ……私の部屋って両親が寝てるんだけど……武昭の方で一緒に寝ても良い?」
「あぁ、鈴が良いなら俺は構わないぞ……じゃあ、おやすみ鈴……」
「う、うん……おやすみなさい……って……もう寝てるの?……全く、少しは緊張とかしなさいよ……あ……」
鈴と武昭は布団が隣同士で寝る事にしたが武昭が普通にしてた事に軽く機嫌が悪かったが武昭が寝返りをした時に浴衣の間から傷が見えた。
「そうか……武昭は私を、あの妖怪から助ける為に戦ってたんだもんね……うん、お疲れ様……これ位、良いわよね……」
鈴は武昭の左手を握ると、そのまま眠りについた。
次の日の朝、鈴は両親から「私は武昭君なら鈴音を任せても良いぞ」 「それで鈴音は武昭君のどこが良かったの?」とからかわれて赤くしていながら帰っていった。