武昭が簪を家まで送ると……
「へぇ……ここが簪の家なんだ……大きい家だな……」
「うん……ちょっと……家の仕事が……」
武昭は簪の家の大きさに軽く見とれていた。
「あっ、かんちゃ〜ん?どうしたの〜?」
武昭が見てると門から両手を服の袖で隠したツインテールの女の子が出て来た。
「あっ、本音……あのね……」
「すみません、俺が余所見をして簪さんにぶつかった時にケガをさせたので、こうやって連れて来ました」
「そうでしたか〜 それならこちらへどうぞ〜」
武昭は本音と呼ばれた少女に連れられて中に入っていった。
それから簪が治療の為、本音と離れると武昭は空いていた部屋に通された。
「ふーん、結構な広さだなぁ……失礼します」あっ、どうぞ」
武昭が部屋を見てると本音と同じ髪色で眼鏡を掛けた少し年上の女性がお茶を持って入ってきた。
「お茶になります」
「ありがとうございます。所であなたはさっき会った本音って子と姉妹か何かですか?」
「 えぇ、私は本音の姉で
「ご丁寧にありがとうございます、俺は小宙 武昭って言います。簪の事はすみませんでした」
「いえ、簪様からも詳しい事情は聞いてますので気にしないでください」
「(ん?)分かりました……えっと布仏さんに聞きたいんですが「本音もいますので虚で構いませんよ」そうですか、じゃあ虚さんに聞きたいんですけど……俺の背後に隠れてる人は……誰ですか?」
(嘘!彼は虚ちゃんの方を見ててコッチは見えないはずよ!?)
武昭の言葉を聞いた虚と隠れてる人物は驚いていた。
「まぁ、こんなに大きな家だったら何処の誰かとも分からない人物が来たら用心するのは当たり前ですけどね」
「ごめんなさいね小宙くん、簪ちゃんが連れて来たとは言え、こういう事をしちゃって」
武昭の後ろの襖が開くと外ハネの水色の髪に赤い眼の少女が虚の横に正座した。
「初めまして、簪ちゃんの姉の
少女は自己紹介をすると頭を下げた。
「簪ちゃんから話は聞いたわ、ありがとうね家まで連れてきてくれて」
「いえ、俺は当たり前の事をしただけでお礼を言われる様な事はありませんよ」
「あら、自分がした事を鼻にかけたりしないのね。所で小宙くんは何か習ったりしてたりするのかしら?」
刀奈は微笑みながら武昭に尋ねた。
「特に何かを習ったりとかはしてなくて自分で体を鍛えてるだけです」
「そう。その鍛えたりしてるのはご両親に言われたからとか……」
「あぁ……俺って両親がいないんですよね……」
武昭は苦笑すると刀奈と虚に自分が孤児院の前に捨てられていた事などを話した。
「そうだったの……ごめんなさいね話したくない事を聞いたりして……」
「気にしないでください 更識さんは知らなかったんですから、それにいつかは分かる事ですから……」
「小宙くん、お詫びという訳ではないけど、私の事は刀奈って呼んでくれるかしら?簪ちゃんもいるから……」
「分かりました刀奈さん、じゃあ俺の事も武昭で良いですよ、簪のお姉さんなら俺とも友達ですから」
「えぇ、分かったわ武昭君」
2人は握手をした。
その後、武昭が帰る時に簪、刀奈、本音、虚に見送られた。
この時の楯無はまだ襲名してないので本名の刀奈にしてます。