歪みを正すために小宇宙を持つ者   作:北方守護

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第17話 新たな聖闘士?

気絶から覚めた武昭は束と鈴に互いの事を教えた。

 

「まさか……貴女が、あの篠ノ之束博士だったなんて……」

 

「そうだよー 私があの束さんなのだー」ブイブイ

束はダブルピースをしながら自己紹介をしていた。

 

「それにしても久し振りですね束さん、元気でしたか?」

 

「ニャハハハ、ありがとうねタッ君、心配してくれて束さんは元気だよー」

 

「それは良かった……それで今日はどうしたんですか?」

 

「うん、何かタッ君が困ってる感じがしたから来たんだよー……それよりも、この子は誰?」

 

「あっ、私は鳳・鈴音って言って武昭のクラスメイトです」

 

「そうなんだ、じゃあ君はリッちゃんだね、よろしくリッちゃん」

 

「ふーん珍しいですね 束さんが身内以外に興味をもつなんて」

 

「え?どういう事、武昭」

鈴に聞かれた武昭は束が身内以外には無関心な事を説明した。

 

「うーん何となくだけど、リッちゃんとは仲良くしてた方が良いって思ったんだよねー」

 

「まぁ、束さんがそういうなら詳しくは聞かないですけど……けど、ちょうど良かった束さんに聞きたい事があったんですよ……」

武昭が聞きたい事を尋ねると束は少し考えて答えを出した。

 

「うん、簡単に言うと空気の摩擦って言うのは分子の振動なんだよ」

束の答えに武昭と鈴は頭を捻った。

 

「もっと分かりやすく言うと物質の温度が上がるって言うのは原子運動が激しいからなんだ」

 

「じゃあ逆に原子運動の動きを遅くすると温度が下がるんですか?」

 

「そう、タッ君の言う通りだよ」

 

「なるほど……『それは私が使う闘技の基本でもあるな……』え?今の声……あぁ、鈴、少し()()()()()()()()()()()

 

「そう?分かったわ、こっちは大丈夫だから……だから……ほら、ここに頭乗せなさいよ……

武昭は何処から声がしたので鈴に告げると、理解した鈴は自分の膝を叩いて膝枕を促し武昭は、そのまま眠りについた。

 

「え!?タッ君、どうしたの急に!?それにリッちゃんはなんで普通に膝枕してるの!?」

それを見ていた束だけは何が起きたか分かっていなかった。


眠りについた武昭は以前アイオリアと話した空間にいた。

 

「ここに来たのは良いけど……あの声はアイオリアさんと違う人だったな……」

 

『それは、今居るのが私だからだ……』

武昭が声の人物を確認すると緑色と青色が混ざった様な色の髪の男性が立っていたがアイオリアと同じ様に黄金聖衣を纏っていた。

 

「その纏っているのが黄金聖衣って事は……貴方もアイオリアさんと同じ黄金聖闘士なんですか?」

 

『あぁ、私は水瓶座(アクエリアス)黄金聖闘士(ゴールドセイント)でカミュと言う』

 

「そうでしたか、それでそのカミュさんはなんで俺に会いに来たんですか?」

 

『それは武昭に小宇宙の使い方の応用を教える為に来た』

 

「小宇宙の使い方の応用……ですか?」

 

『そうだ、私が使う闘技は小宇宙を高めて分子の運動を遅くする事で()()()()()を使う……』

カミュが右手を前に翳すと空間が凍っていた。

 

「なっ!?周りが……凍りついた?……」

 

『これが私の使う闘技だ……小宇宙を高めてあらゆる物を凍てつかせる……』

 

「これはアイオリアさんが使うライトニングボルトと同じと考えて……良いんですか?」

 

『あぁ、小宇宙を高めるという点については同じだ……だが私の技を使うにはある事が必要だ……』

 

「ある事……ですか?……」

 

『そうだ……それは……()()()()()()()()()()()()()()だ……』

 

「如何なる場合でもクールであれ……分かりました、小宇宙を高めてカミュさんの技を身に付けます」

 

『(そうか……私やアイオリアが、この様に出来ているのは……()()()()()()()()()()()()()()()()()())武昭、お前に私の技の中で基礎技を教えよう……』

武昭の中に自分の弟子と、その仲間達から出る物を感じたカミュがそう言うと武昭は小宇宙が高まっていくのを感じた。

 

「凄い……以前にアイオリアさんの戦いを見た事があるけど…。これはまた違う物だ……」

 

『行くぞ……これが我ら氷の闘技を使いし聖闘士においての基礎とも言えし技だ!!』

 

ダイヤモンドダスト!!

カミュが右手を振り抜くと凄まじい凍気が発生した。

 

「これが……基礎の技……」

 

『あぁ、小宇宙を高めていけば……いずれは絶対零度に到達する事も出来る……では……』

カミュの姿が薄くなっていくとそのまま消えていくのと同時に武昭も気が遠くなっていくのが分かった。

 

その後、目を覚ました武昭は束に事情を説明していた。

 

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