歪みを正すために小宇宙を持つ者   作:北方守護

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本編
第1話 始まり……


周りに何も無い真っ白な空間に二人の人物がいた………

 

一人は白いローブを纏った人物。

 

もう一人は20代後半の男性だった。

 

「ギャハハハ!これで俺様のハーレムが出来るんだ!!」

 

「あぁ、これでお前の望みは全て叶えたな」

 

「感謝するぜ!待ってろよ!!俺様の獲物達!!」

 

「では、お前を望んだ世界へ送るぞ」

 

ローブの人物が手を翳すと20代後半の男性の姿が消えた。

 

 

 

「ふん、人間とは欲深い存在だ……

 

では、次はどんな人間を……ガハッ!?」

 

「悪いが、それ以上お前に好き勝手やらせるわけにはいかない……」

ローブの人物が何かを考えていると何者かが後ろから剣を刺していた。

 

「なっ?!何故…あなた様が……こんな事を……」

 

「それはお前がやり過ぎたからだ……」

刺した人物は、そのまま剣を振り抜くとローブの人物を切り殺した。

 

ローブの人物を殺した者が剣を鞘にしまうと二人の人物が近寄ってきた。

 

一人は薄紫色の長髪の女性。

 

一人は水色の短髪の男性。

 

水色の髪の男性が話し掛けた。

 

「悪いな、お前に、この様な事を頼んでしまって……」

 

「気にするな……私は冥界の神なのだから……」

 

「それで、あの者が転生させた魂は、どうなったのですか?」

 

「私が来るのが一足遅く違う世界へ転生したみたいだ……」

黒髪男性の声を聞いた水色男性は悔しそうな表情を見せた。

 

「今、私たちがここで悔やんでいても何もなりません……

ですから、今出来る事をしましょう……」

女性の言葉に男性2人は黙ってうなづいた。

 

「それで、あの者が転生させた魂は、どの世界へ向かったのだ?」

 

「うむ、それはインフィニット・ストラトスと呼ばれているパワードスーツがある世界だ」

 

「そうですか、それで何故、転生した者はその世界に向かったのですか?」

 

「どうやら、転生した者の世界では、それは創作物の一つとして存在しているんだ。

そして、その中では多数の女性がいるんだ……」

 

「なるほど、自分がその世界に行き、その女性達を自分の物にする為か……」

 

「ですが、その者が存在する事で本来の物語とは違う運命になるでしょう……

いわば世界に歪みが出来てどのようになるかは私達にも分かりません……」

女性の言葉に男性達が黙ってると女性が口を開いた。

 

「だが、私は信じています、世界の歪みを正す者が現れる事を……」

 

「そうだな……ならば我らは、その者が現れた時に手を貸すとしよう……」

 

「うむ、では私がそこの世界を見ておこう……何が起きても良い様に…」

そこにいた3人は何かを考えていた。


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