束が用意したトレーニング場所の部屋の1つで……
ジャーッ
「はぁ……ふん!」パキーン!
武昭が左手を翳して部屋に流れてきた水を凍らせていたが……
「うん、大分出来る様になってきたか……そしてっ!」ドゴーン!
右手から雷を発生させてる凍らせた氷を砕いた。
「こっちも、普通に使えるみたいだな……おっと、今のは良かったけど俺からすればまだまだだな」
「あぁーっ!また負けたー!!」
武昭が自分の状況を確認してると後ろから鈴が不意打ちをして来たが難なくかわされていた。
「当たり前だ、一応とは言え俺の方が聖闘士としては少しばかり先輩なんだからな、さてと次は正面から来い」
「言われなくても……行くわよっ!」
武昭に言われて鈴は、そのまま向かってきた。
一方、トレーニング場所のある部屋では束が武昭と鈴の様子を観察していた。
「やっぱり、タッ君が使ってる小宇宙って力は私が初めて知る物なんだ……それにリッちゃんも……」
そう言った束がモニターに視線を移すと……
「ハァーッ!フッ!!」 ドゴーン!ビシッ!
「鈴も小宇宙が使える様にはなってきたみたいだな……だがっ!」シュン!
「ガハッ!……全く……女の子には優しくしなさいよ……」
鈴が武昭に殴り飛ばされておりその衝撃で壁には大きなヒビが入っていた。
「そうか?これでも手加減で
「うんタッ君の言う通りだよ、リッちゃん」
2人が話してると束が部屋に入ってきた。
「それにしても……2人とも凄いね
束が部屋を見回すと壁や床の所々にヒビや凹みが出来ていて武昭と鈴は気まずい表情をしていた。
「まぁ、私も色々と小宇宙を調べる事が出来て良いんだけどね……それでタッ君、リッちゃんはどうなの?」
「前にアイオリアさん達に聞いてみたんですけど、今の鈴は
「ん?ねぇ、武昭、その青銅って何?」
「あぁ、説明してなかったから……アイオリアさん達が言ってたんだけど聖闘士には幾つかの段階というかランクがあるみたいなんだ」
「そのランクって何なの?」
武昭は鈴と束に説明をした。
「まず聖闘士って言うのは女神アテナに仕える戦士達の名称で最低で88人いるらしいんだ」
「88人って、何でそんな半端なの?」
「多分だけど、その88人って星座の数なんじゃないかな?タッ君」
「えぇ、束さんの言う通りです、それでその88人の中でも12人しかいないのが聖闘士の中で最高位と言われている黄金聖闘士です」
「そうなんだ、それで武昭が言ってた青銅って言うのはどのくらいなの?」
「青銅は聖闘士の中でも低い位でその間にいるのが
ちなみに青銅が52人白銀が24人らしい」
「へぇ、そうなんだ……面白いじゃない直ぐに白銀になって黄金まで上がってあげるわよ!」
「じゃあ、その為には攻撃速度をもっと上げるんだな……今の速さじゃまだまだだな」
「え?どういう事よ」
「説明するより見せた方が早いな、束さん速度計みたいなのありますか?あと何か的みたいなのがあれば良いんですけど」
「うん、簡単な奴ならここにあるよ、的の方も……ホイっと」
束はポケットからスピードガンを出して目の前に空間キーボードを出して操作すると人型の的が出てきた。
「じゃあまずは鈴があれに攻撃をしてくれ。束さん攻撃の速度を測ってください」
「うん、鈴ちゃん用意は出来たからやって良いよ」
「分かりました、ハァーッ!」 パァン! ピッ
「普通の人間が生身でこれだけ出すのも凄いよ」
束がスピードガンの表示場所を見ると時速300kmと表示されていた。
「束さんの言う通りだな……けど、聖闘士になるなら最低でもこれ位は出すんだな。フッ!」ビシュン!ピッ
「え?……えーっと、タッ君……時速1225kmって出てるんだけど?……」
「束さん、それってどれ位の速さなんですか?」
「簡単に言うとマッハ1……音速だよ……1秒間に340m進む速度だね……」
束は信じられないと言った表情で鈴に説明した。
「マッハ1は聖闘士としてはまだまだですよ、白銀聖闘士ならマッハ2〜5ですし……黄金に関しては1秒間に地球を7周半する程の速さを出せるみたいですから」
「本当に……聖闘士って言うのは凄い存在だって感じるよ……リッちゃんに言っておくけど1秒間に地球を7周半するって言う速さは言わば“光速”って事だから」
束の説明を聞いた鈴はどこか遠くを見ていた。