刀奈達は武昭がここにいた事や、見るからに何も持っていない手から雷が出された事に驚いていた。
「武昭君!?なんであなたがここに?それに今の
「さっき家に行った時に刀奈さんと本音の雰囲気が変だったから尾行させてもらったんですよ……それよりも
「え?それって、どういう……そんな……」
簪が武昭の言葉の意味を聞こうとした時、吹き飛ばされた炎羅が立ち上がり迫ってきた。
「チッ、吹っ飛ばした割には手応えをそんなに感じなかったけど、少しは効いてたみたいだな」
〔貴様!何故、この我にこの様な事が出来た!?〕
「へっ、そんな事をお前に話す必要はねぇだろうよ!!喰らえっ!獅子の
〔先程は油断したから喰らったが、また同じになるとは思うな!!〕
武昭は再び技を放ったが炎羅は口から炎を出して攻撃を相殺した。
「ケッ!俺の雷が効かないなんてな!だからといって諦める事はしたくないんだよ!!だったらコイツならどうだ!!ライトニングプラズマ!!」
〔グワァァ!くっ……その様な攻撃位ならば、耐えられない事も無いわっ!!〕
「効かないという事は無いみたいだな!だったらお前を倒すまで撃ち続けるだけだ!!ライトニングプラズマ!!」
武昭は炎羅に続けざまに攻撃を加えた。
〔くっ!確かに我に効いてる様だな……だが!〕
「おっと……火力を上げやがったのか?……」
炎羅の炎が強くなり武昭は汗を拭った。
〔ハハハ!いくら我に攻撃が通じようとも貴様はどこまで保つかな!?〕
炎羅は今迄よりも強い炎を吐き出した。
「確かに、今のお前を倒す事はキツいかもしれないな……だからと言ってな諦める訳にはいかないんだよ!!ライトニングプラズマ!!(くそっ……このままなら俺の方が先に……)」
武昭は炎羅に攻撃を加えるが、その顔には疲労が見えた。
一方、木陰では刀奈達が武昭と炎羅の戦いを見ていた。
「一体、何なの?あの化け物は……それに武昭君のあの力は……それよりも早くここから逃げましょう」
「お姉ちゃん!?武昭を見捨てるの!?」
「お嬢様!あきっちは私達の為に戦ってくれてるんだよ!?」
刀奈の言葉に簪と本音は涙ながらに訴えたが……
「私だって分かってるわよ!!……私だって、こんな事をしたくないわよ…けど……私達には何も出来ないじゃない……」
刀奈も自分の不甲斐なさから涙を流し声も弱々しくなった。
「何も出来ない事は無いよ……お嬢様、カンちゃん……あきっちー!頑張れー!!」
本音は木陰から姿を見せると武昭に大声で応援をした。
「なっ!?本音!お前達逃げてなかったのか!!」
「そんな事出来る訳無いよ!私達はあきっちに生きてて欲しいんだから!!」
「本音ちゃんの言う通りよ!武昭君!!そんな奴なんて直ぐに倒しちゃいなさい!!」
「武昭!私達は信じてるから!!必ず勝ってくれるって!!」
武昭は本音がいた事に驚いていたが刀奈と簪も一緒に応援した事に驚いた。
「へっ……そこまで言われたら……負ける訳にはいかねぇだろうがよ!!(僅かだが刀奈さん達から小宇宙を感じる……)」
〔ほう、ならばその者達もろとも燃やし尽くしてくれるわ!!〕
炎羅は刀奈達に向かって炎を吐き出したが武昭が守る様に立ちはだかった。
「刀奈さん、簪、本音……ちょっとばかし
〔喰らえ!我の最大の炎を!!〕
炎羅が今までよりも大きな炎を吐き出すと武昭達は、そのまま飲み込まれた。
〔ハハハ!所詮人間が我に敵う筈などなかったのだ!!〕
「凍てつけ……我が小宇宙よ」
〔なっ!?なんだと!!我の炎が凍りついただと!!〕
炎羅は自分の吐き出した炎が凍りついた事に驚いた。
「そうだな……やっと
凍った炎が砕けると中から武昭達が姿を現した。
〔バカな!?あの炎を食らって生きているだと!!〕
「俺がここで命を落としたら俺だけじゃなく、刀奈さんに簪、本音達も命を落とす事になるからな……だからこそ落ち着いて自分が出来る事を考えたんだ……それが【如何なる場合でもクールであれ】の意味を……」
〔ならばもう一度燃やし尽くしてくれるわ!!〕
「お前に教えてやる!
〔なんだと!?バカな!我が体が……〕
炎羅が再び炎を吐き出そうとしたが、それよりも早く武昭が右拳から凍気を放つと、そのまま凍りつかせて倒した。
「確かにお前の、その攻撃は強力だが、それだけ放つのに少しだけ遅くなるんだよ……それが、お前の……敗因……だ……」
「武昭君!?ねぇ!武昭君!!」
「あきっち!目を覚ましてよ!!」
「お姉ちゃん!本音!早く誰かを呼ばないと!!」
炎羅を倒した事を確認した武昭は、そのまま倒れて気絶し、それを見た3人は慌てていた。
とある空間では…。
「どうやら、あの神が転生者をあの世界に送った事により歪みが発生した様だな……」
「あぁ……だが、その歪みを正す為に力を手にした者達も現れているみたいだ……」
「その様ですね……ならば私達は出来る限りの事をするだけです……」
3人の者達が泉を見ていたが、その水面には武昭以外に鈴の顔が写っていた。