歪みを正すために小宇宙を持つ者   作:北方守護

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今回はちょっとしたギャグの様な物です。

それとオリキャラが出てきます。



第22話 混乱。

武昭が炎羅を倒してから、1〜2日程経った頃……

 

「ん……あれ?ここは……」

 

「武昭君?……体は大丈夫ですか?」

どこかの家の部屋で寝ていた武昭が目を覚ますと虚が部屋に入ってきた。

 

「虚さん?……って事は、ここは……えぇ更識家の一室になります、ただいまお嬢様達を呼んできます」

虚が部屋を出てから少し経って……

 

「武昭君!」「武昭!」「あきっち!」

刀奈、簪、本音の3人が部屋に飛び込んで来ると、そのまま抱きついてきた。

 

その後……

刀奈が武昭を炎羅を倒してから倒れて気絶したので親に連絡をして来てもらい、刀奈家で休ませていたとの事だった。

 

「そうだったんですか……ありがとうございます、刀奈さん」

 

「ううん、感謝するのは私の方よ……小宙武昭君……私と妹の簪、布仏本音をあの化物から助けいただいてありがとうございます」

刀奈が正座をして武昭に頭を下げると後ろにいた簪と本音、虚が一緒に頭を下げた。

 

「いえ、そんな感謝される事じゃありません、俺にはアイツを倒せるだけの力があった、ただそれだけです」

 

「そうだとしても、私達がここにいる事が出来るのは武昭君のお陰なんだから」

 

「おぉ、娘達が急いでいたから、もしやと思ったが目を覚ましていたのか」

皆が話してると着物を着た男性が入ってきた。

 

「えっと、あなたは……」

 

「私とは初対面だったな私は第16代目の更識楯無と言う者だ……私の娘達を救ってくれてありがとう」

楯無は武昭に頭を下げた。

 

「いえ、さっきも刀奈さんに言いましたけど、俺にはそれだけの力があったからです」

 

「それもあるが……実はあの化物には今までの楯無が幾人か命を奪われているのだ」

 

「えっ!?お父さん!そんな事を初めて聞いたんだけど!?」

楯無の言葉に刀奈が驚いていた。

 

「それは、そうだ……あの選別方法は私の父親、刀奈と簪からすれば曾祖父が禁じたのだからな」

 

「なら、それまではあの炎羅はどうしてたんですか?」

 

「うむ、私が聞いた限りでは封印の一部を解放するだけだったみたいだ……」

 

「それを知らないで、彼は封印を全部壊したんですか……」

 

「いわば自業自得と言った所だな……時に小宙君、君の事を調べたんだが小さい頃に孤児院の前に置いてかれていたんだな」

 

「なんで、それを知ってるんですか?」

 

「まぁ、ウチの家はそう言う事を調べるのが得意なだけだと言っておこう、それで本題なんだが……」

楯無は武昭を真っ直ぐに見た。

 

「君が良ければウチの娘の刀奈か簪のどちらかと婚約をしてくれないか?」

 

  「「お、お父さん!?」」  

楯無の言葉を聞いた刀奈と簪が赤い顔で詰め寄った。

 

「お父さん!変な事を言わないでよ!!」

 

「ん?そんなに変な事では無いと思うが……刀奈が嫌なら簪はどうだ?」

 

「フェッ!?わ、私は……その……か、構わないけど……」

 

「ちょ!ちょっと待ちなさいよ!!そんな事を簪ちゃんにさせる訳にはいかないわ!!」

刀奈が拒否したので簪に聞いたが刀奈が話に入ってきた。

 

「ん?だが、刀奈は嫌いではないのか?」

 

「いや、あの、その……嫌いって訳じゃないんだけど……恥ずかしいって言うか……

 

「あの〜……当主様……良かったら、私がしても構わないですけど〜……」

3人が話してると頬を染めた本音が話に入ってきた。

 

「ん?布仏の次女か……ふむ、それでも構わないかもな……」

 

「お父さん!ちょっと待ってよ!いくら本音ちゃんが良くっても、ご両親が賛成する訳……」

 

「いや、別に僕は娘が選んだなら誰が相手でも構わないよ」

刀奈が楯無に詰め寄ってるとどこか布仏姉妹に似た顔と同じ色の髪の男性が入ってきた。

 

「初めましてー 僕の名前は布仏 実(ぬのほとけ みのる)って言うんだ、宜しくねー」

 

「はぁ、宜しくお願いします……」

実が手を差し出してきたので武昭は握手をしたが何処か雰囲気が掴みづらかった。

 

「あのー実おじさんは、本当に良いんですか?」

簪が実に尋ねた。

 

「んー?そうだねー 僕は娘が選んだなら反対する事はしたくないからね……それに本音が選んだ相手なら安心だからね」

 

「ハウウ……恥ずかしいよー……」

実に頭を撫でられて本音は袖で顔を隠しながら恥ずかしがっていた。

 

「ふむ、ならば、このまま布仏の次女と婚約を……ドゴーン!!な、何だ!?」

 

「何だ!?あのニンジンは?……」

楯無が先に進めようとした時に何か大きな音がしたので、その場所に行くと大きなニンジンが刺さっていた。

 

「あーっ……すみません皆さん、俺の関係者です……」

 

「ダメだよ!たっ君と結婚するのは、この束さんなんだから!!」

 

「束さん違いますよ!私が武昭と結婚するんですから!!」

武昭が楯無達に説明してるとニンジンの横側が開いて束と鈴が飛び出て、そのまま抱きついてきた。

 

「束……!?まさか、篠ノ之束の事か!?」

 

「うーん……どうやら武昭君はウチの本音や刀奈ちゃん、簪ちゃん以外に好かれてるみたいだねー」

楯無が戸惑っていると実が状況を確認していた。

 

「たっ君!直ぐに私と結婚しようよ!大丈夫だよ!式の費用は私が出すから!!」

 

「束さん!だったら料理は私の両親に任せてください!!」

 

「ちょ、ちょっと待ってください!武昭君は私と婚約したんです!!」

 

「お姉ちゃん!違うよ私が武昭と婚約するんだから!!」

 

「皆!私があきっちと婚約するんだからー!!」

 

「ハハハ!どうやらウチの本音は良い子を捕まえたみたいだなー」

 

「父さん、そんな事を言ってる場合じゃないと思うんですけど……」

 

「うむ……こうなったら……」

束と鈴が来た事で現場が混乱していた。

 

 

 

 

 




布仏 実(のほとけ みのる)
虚と本音の父親で刀奈と簪の父親とは幼馴染。

名前の由来。

虚実の実から。
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