歪みを正すために小宇宙を持つ者   作:北方守護

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第23話 繋がる糸。

更識家に束と鈴が来てちょっとした混乱が起きて……

 

「なるほど……そう言う事だったんですね」

 

「本来なら貴方も当主様を止めなければならない立場なのに一緒になって何をしてるんですか?」

武昭達と言った子供達、束、楯無と実が2人の女性にお叱りを受けていた。

 

2人の女性の1人は楯無の妻で刀奈と簪の母親である更識 鞘架(さらしき さやか)と言い

もう1人の女性は実の妻で本音と虚の母親である布仏 眞子(のほとけ まこ)と言った。

 

「それで……貴方が刀奈達を助けてくれた小宙武昭君なのね」

 

「は、はい、そうです」

 

「夫からも言われたと思うけど私からも……娘達を助けて頂き、ありがとうございます」

鞘架が頭を下げたのを見て眞子も頭を下げてお礼を言っていた。

 

その後……

 

「それで……貴女達は小宙君の事を思っているのね?」

 

「はい、お母様……私は武昭君の事を異性として思っています」

刀奈が言った言葉に簪と本音もうなづいた。

 

「待ったー!タッ君の事を最初に好きになったのは束さんなんだよ!!」

 

 「ま、待ってください!私は……武昭に裸を見られてるんですから!その責任を取ってもらわないと!!」 

鈴の言葉を聞いた武昭に想いを寄せる彼女たちが武昭に詰め寄った。

 

「ねぇ?どういう事かな?武昭君?」

 

「ちゃんと理由を話してくれるよね?あきっち?」

 

「タッ君?そんな事があったなんて束さん聞いてないだけどなぁ?」

刀奈、本音、束の眼にハイライトが無い中……

 

「えっと……武昭……私なら……鈴と似た様なスタイルだから……その……

簪だけがどこか的外れな事を言っていた。

 

「ねぇ?それって遠回しに私の胸が小さいって事を言ってるのかしら?」

 

「そんな事は言ってないよ?ただ、私がそんな事があって良いなぁって思っただけだよ?」

簪の言葉を聞いた鈴は簪に詰め寄っていた。

 

「あの、楯無さんに実さん……この場合、俺はどうしたら?……」

 

「いやいやいや、私も娘達のこんな姿を見た事は無いんだが?」

 

「けど、このままなら終わりそうにないからねぇー いっその事全員とそうなったらどう?」

 

『それだー!!!!!!』

軽く言い合いをしていた女性陣は実の言葉を聞いて閃いた様になった。

 

「ちょっと待ってくださいよ!そんな事になって楯無さんや実さん達は良いんですか!?」

 

「うーん?僕は本音が選んだ相手なら誰だろうと構わないよー 眞子もそうだろうー?」

 

「はい、私も同じ意見ですよ」

 

「そうですね……少しの間ですが小宙君を見て誠実なのが分かりました」

 

「俺が……誠実ですか?」

 

「はい、小宙君、あなたはこの状況になったのは自分が責任だと、理解してますね?」

 

「そうです、俺が皆と知り合ったから……」

 

「それです……貴方は自分だと罪悪感を感じているではありませんか……他の者ならば様々な理由をつける事でしょう……」

 

「確かに……小宙君……私からも娘達をお願いする」

鞘架の言葉を聞いた楯無は武昭に頭を下げた。

 

「楯無さん、鞘架さん、実さん、眞子さん……こんな俺で良ければ……娘さん達の相手にしてください。

そして……」

武昭は刀奈達の親達に頭を下げると鈴と束に向かい合った。

 

「束さん、鈴……こうやって俺は複数の人と関係を持つ事を選びました……こんな俺で良ければ……受け入れてください……」

 

「そんなの今更言わなくても……私はタッ君と知り合ってから他人との繋がりを知って世界が広がったんだ……私を変えてくれてありがとう」

 

「武昭……最初は私が日本に来てから初めての友達だった……けど今は1人の女の子として思ってるわ……」

武昭が頭を下げて右手を差し出すと束と鈴は同時に、その手を取った。

 

その後、武昭は気になった事を楯無に尋ねた。

 

「楯無さんに聞きたいんですけど、以前はあの山で試練を行ってたんですよね?」

 

「あぁ、私が聞かされた話はそうだが……何かあるのかい?」

 

「えぇ……俺が気になったのは……()()()()()()()()()()()()()()()

 

「どう言う事〜?あきっち〜」

 

「あぁ、鈴は覚えてると思うけど水虎が封じられていた山の旅館に絵があっただろ?」

 

「旅館の絵って……確か建御雷神の絵でしょ」

 

「あぁ、だから楯無さんの家にも何か伝わってると思ったんだ」

 

「お父さん、そんなのあるの?」

 

「いや、私は見た事が無いな……」

 

「もしかしたら……()()()()()()()()()()()()()()()ちょっと待っててねぇ〜眞子も手伝って〜」

楯無が簪の言葉に頭を捻ってると実が何かを思い出して眞子と2人で家に戻った。

 

暫くすると実が古い古文書を持って戻ってきた。

 

「僕が小さい頃に父さんから見せてもらった事があってね〜……そうそうここだ〜」

実が古文書の中を確認するとある場所を示した。

 

「これは……確かに炎羅の絵が描かれてますね……ん?コレって……」

 

「あら?武昭君どうかしたのかしら?」

 

「えぇ、古文書のここに書かれてる言葉が気になって……希臘より……来たる…者……」

 

「本当だ……じゃあ炎羅を封印したのは、この人って事?」

武昭が何かを見つけると刀奈と簪が横に来た。

 

「多分そうだな……けど、この希臘って何かで見た記憶があるんだよな……どこでだったか……」

 

「それは希臘と書いてギリシャって読みます」

武昭が何かを考えてると虚が答えた。

 

「ギリシャから来た人が炎羅を封印した……(待てよ確かアイオリアさん達は……そう言う事か……)」

 

「武昭?どうかしたの?」

 

「いや、なんでも無いよ、楯無さん、それじゃ俺は、そろそろ失礼グギュ〜

 

「ハハハ、帰る前にご飯でも食べていきなさい」

楯無に言われて武昭達はご飯を食べていく事にした。

 

食事の時、誰が武昭の横に座るかちょっとした騒ぎがあった。

 

 

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