武昭が刀奈達と出会ってから月日が経っており……
武昭達が小学6年生になっており春休みを過ごしていたある日の事……
孤児院の自分の部屋で武昭が何かをしていた。
「よし……これで旅行の用意は出来たな……」
「武昭、暇だったら、あれ?何してるの?」
武昭が何かの準備を終えたと同時に鈴が部屋に来てベッドに腰掛けた。
「誰かと思ったら鈴か。ちょっと春休みの終わり頃まで旅行に行こうと思ってな」
「へぇ、そうなんだ、それでどこに行くの?」
「行くのはギリシャだよ」
「ギリシャに行くんだ…。ってギリシャ!?」
武昭の言葉に鈴は驚きから大声を出した。
「おいおい、大声出すなよ。ここじゃ響くんだから」
「アッごめんなさい……けど、なんでギリシャに行こうとするの?」
「理由か……鈴も前に聞いただろうけど楯無さんの家で炎羅の事を……」
「えぇ聞いたわよ、その時に……確か炎羅を封印したのって……」
鈴は何かに気付くと武昭はうなづくと口を開いた。
「ギリシャから来た者が封印した……アイオリアさん達もギリシャで聖闘士として修行、戦いをしてるんだ……」
「だから……ギリシャに行くって言うの?……」
「あぁ、多分だけど……俺はギリシャに行かないとダメな気がするんだ……」
「そうなんだ……それでいつから行くの?」
「用意は全部出来たから行くのは明後日だ」
「明後日ね……じゃあ私はもう帰るわね、それじゃ……(コレは皆に連絡しないと……あっ、私ですけど……)」
鈴は武昭の部屋を出ると誰かに連絡をしていた。
日にちが過ぎて武昭はギリシャ行きの飛行機に乗っていた。
「ふぅ……まさか初めての海外がギリシャに行く事になるなんてな……」
「すみません、隣の席なんですけど……」
「アッ、すみません……って刀奈さん?」
出発を待っていると隣の人が来たので見ると刀奈だった。
「ダメよ武昭君、
「え?私達って……まさか!?」
「残念……武昭の隣じゃなかった……」
「えへへ、あきっちの後ろだから良かったかなぁ〜?」
「私は前だから、まぁ良いわ。虚さんは窓側で大丈夫ですか?」
「えぇ、私は構いませんよ」
武昭が周りを見ると前の席に鈴、その隣に虚、後ろに本音、隣に簪がそれぞれ座っていた。
「何で刀奈さん達が……もしかして……」
「えぇ、私が教えたわよ。簪に言ったら刀奈さんの卒業旅行も兼ねてどうだって楯無さんが許可してくれたみたいよ?」
「私達もお父さんとお母さんが良いって言ってくれたんだぁ〜」
「私の時はタイミングが合わなかったので今回一緒に来たのです」
「まぁ、そう言う事情なら良いですけど……なぁ鈴……刀奈さん達に教えたんなら……
「あの人って……あぁ、もちろん教えたわよ?けど……【私は違う方法で行くからー】って……」
「違う方法か…まぁ、あの人が普通に飛行機で移動すると騒ぎになるか……おっと離陸するみたいだな……」
武昭達が話してると飛行機が離陸した。
飛行機が飛んで暫くするとギリシャの空港に到着した。
「うーん……やっぱり長い間座ってたから体がバキバキ言うな……」
「その割には武昭君は食事を食べて眠ってたじゃない」
「それで武昭はこれからどうするの?」
武昭と刀奈の話に簪が入って来た時だった……
「アッ、貴方達が日本から来た方達ですね、私は貴方達の案内をする者です」
1人の女性が武昭達の所に来て声をかけた。
「え?あきっち、案内人なんか頼んでたのぉ〜?」
「いや、そんな事は……(ん?この小宇宙は……なるほど……)そうですか、では案内お願いします」
「ねぇ武昭、本当についていって大丈夫なの?」
簪が小声で話しかけて来たが武昭は普通に受け入れた。
「あぁ、大丈夫だよ……鈴も気付いてるんだろ?」
「えぇ、私は武昭みたいに早くなかったけどね」
武昭と鈴は小声で話しながら女性の後をついていった。