歪みを正すために小宇宙を持つ者   作:北方守護

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第25話 到着。

武昭達が空港を出ると女性が用意した車があったので皆はそれに乗り込んだ。

 

少し車が走り出してから武昭が運転をしてる女性に話し出した。

 

「それで、いつまでそんな格好してるんですか?()()()()

武昭が言うと()()()の皆が驚いていた。

 

「にゃははは〜 やっぱりタッ君とリッちゃんには気付かれちゃったかぁ〜」

 

「え!?貴女束さんなんですか!?」

簪が驚いていると女性がウィッグと思われる物を取って正体をバラし、それを見た本音が武昭と鈴に尋ねた。

 

「あきっちとリーリーは分かってたのぉ〜?」

 

「えぇ、私が知る束さんの小宇宙と同じだったからね、けど武昭の方が早く気付いてたみたいよ」

 

「これでも小宇宙に目覚めたのは俺の方が早かったからな……それで束さんが()()()()()()()()()()

 

「うーん……束さんが仕掛人といえば仕掛人だけど正確には()()()()()()()()()()()

束が言うと武昭以外の皆が気不味い顔をしていたが武昭は軽くため息をつくとどこか納得していた。

 

「まぁ、刀奈さん達がいた時点で何となくは分かってましたけどね……」

 

「にゃはは、ごめんねタッくん……それでタッくんはどこに行きたいの?」

 

「そうだよ……私達が鈴から聞いたのはギリシャに行くって事だけだよ?」

束と簪が目的を尋ねた。

 

「ん?あぁ、実は俺もどこに行くか分からないんだ?」

 

「では、何故ギリシャと決めたのですか?」

 

「それは、前に見せてもらった炎羅の……」

虚に理由を聞かれた武昭は前に鈴にしたのと同じ説明をした。

 

「なるほど……だから、ギリシャに来たと言う事ね」

 

「はい……けどギリシャに来てから僅かにですけど小宇宙を感じるんですよ……」

 

「私が感じないって事はよっぽど僅かなのね……それで武昭、それはどこから発せられてるのか分からないの?」

 

「アッ、だったら()()を使ってよ、はいウーちゃん」

束は近くにいた虚に兎のマークが書かれたタブレットを渡した。

 

「それは束さんが作った奴で色々とデータが入力されてるよ、地図のマークをタップしてみて」

虚が指示通りにタップすると今いる場所の地図と動いている矢印が映し出された。

 

「矢印は今のこの車の位置だよ」

 

「流石、束さんですね……それで武昭君、何か感じますか?」

 

「うーん、ちょっと待ってください……(アイオリアさん『まさか、()()()()()()()()()()()()()()()()()』え?)」

武昭が精神の中のアイオリアに声を掛けるとアイオリアはどこか懐かしそうにしていた。

 

(アイオリアさん……やっぱり俺は来るべくして来たんですか?)

 

『それは俺には分からない……だが聖闘士として目覚めたのなら、いずれは来る事になっていたのかもしれない……』

 

(そうですか……それでアイオリアさん、どこに行けば良いんですか?)

 

『ならばロドリオ村と言う場所に行くと良い……俺が言えるのはここまでだ……』

 

「(アイオリアさん、ありがとうございます……)ふぅ、虚さんどこかにロドリオ村ってありませんか?」

 

「ちょっと待ってください……ありましたが、データを見ると数年前から廃村となっているみたいです」

 

「そうですか……けど、そこに行かないとダメなんです」

 

「にゃはは、タッ君も頑固な所があるよね、じゃあそこに行くよー」

束は武昭の指示した場所に向かった。


束が車を暫く走らせると目的地のロドリオ村に到着した。

 

「タッ君、ここが目的のロドリオ村だよ」

 

「そうですか、ありがとうございます束さん……ここがロドリオ村か……」

 

「武昭……本当にここが目的地なの?……」

 

「あぁ、ここなんだ……けど……ん?」

武昭が1つの倒壊した家に入ると刀奈も後をついてきた。

 

「武昭君、この家がどうかしたの?」

 

「いや、この家から僅かに小宇宙を感じたんです……それに見てください、ここの壁を」

 

「あれ〜?この壁だけ何か綺麗すぎるんだけど〜?」

武昭が壁をコンコンすると違和感に本音が気付いた。

 

「あぁ、この壁……正確には()()()()()()()()()()()()()()

 

「タッ君、けどこの先には何も無いよ?この束さんのセンサーも何も感じてないし」

束は何らかの機械で調べるが何も反応が無かった。

 

「多分ですけど、ここは普通じゃ無理なんですよ……()()()()()()と……」

武昭は壁に右手を翳すとそのまま小宇宙を発生させた。

 

すると……

 ゴゴゴゴゴ 

壁に割れ目が出来ると、そのまま扉の様に開き始めた。

 

「えっ!?こんな仕掛けがあったなんて!束さんが調べても何も無かったのに!!」

 

「ここは女神アテナの小宇宙によって結界が張られているから普通の人間じゃ知覚する事が出来ないんですよ」

 

「そっか、タッ君は私達と違って小宇宙を使えるから……」

 

「そうです、じゃあ行きます」

 

「アッ!待ってよタッ君!かっちゃん!本ちゃん!皆を連れてきて!!」

武昭が中に入って行ったので束は後をついていき刀奈と本音は他の皆を呼ぶと、そのまま入った。

 

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