十二宮の最初の宮に向かった3人は走りながら話していた。
「ふむ、その年齢で俺達に着いて来れるとは……鍛えていると言ったのは本当だった様だな」
「このまま鍛えていけば、それなりの実力をつける事が出来るだろう」
「そんなに言われる様な事はしてませんよ、俺はただ自分の手が届くだけの周りの人達を守りたいだけです」
「そうか……だが、聖闘士が存在しないこの世界では、それが1番良いのかもな」
「武昭、お前は俺達の様に戦いに身を置く事なく守りたい者達を守ると良い」
「ありがとうございます、アイオリアさん、カミュさん……そろそろ最初の宮の
武昭達は白羊宮に続く階段の前に立ち止まった。
「確か、俺が見たアイオリアさんの記憶じゃ、ここにいる聖闘士は牡羊座の黄金聖闘士ムウさんでしたよね?」
「あぁ、ムウは聖域に来る事は少なく大体が中国とインドの国境近くにあるジャミールという場所で聖衣の修復を行なっているんだ」
「だから、ここの白羊宮は無人だから、そのまま通り抜けるぞ」
3人が話しながら白羊宮に突入しようとした時だった……
「何っ!?」 「クッ!!」 「ウワッ!!」
何者からの攻撃を受けてアイオリアとカミュは驚きながらも避けたが武昭は避けれず吹き飛ばされた。
「大丈夫か!?武昭!!」
「えぇ、そんなに当たってませんから……けど、今の攻撃は……なっ!?」
アイオリアとカミュが武昭の傍に駆け寄り声を掛け状況を確認しようと十二宮の方を見た時だった……
「アイオリアさん!カミュさん!
十二宮の中から何者かが出て来たが、その姿は黄金聖衣を纏っており、その聖衣は牡羊座の物だった。
「馬鹿な!何故、
「この小宇宙は……まさか……お前は
「ムウさんて、確かアイオリアさん達と同じ時代にいた牡羊座の黄金聖闘士ですよね?ハッ!」
「あぁ、その筈だが……くっ!」
「話してる暇は無いと言う事か!」
3人が戸惑っていると相手から攻撃が来たので避けていた。
「誰かは分からないけど!手を出すなら相手をしてやる!喰らえ!ライトニングボルト!!アイオリアさん!カミュさん!コイツの相手は俺がするから先に進んでください!!」
「武昭!……あぁ!行くぞカミュ!!」
「分かった!必ずお前も来るんだぞ!!」
3人は攻撃を避けていたが武昭が相手に攻撃をして怯ませた瞬間に2人は先に進んだ。
牡羊座の黄金聖衣を纏った者はアイオリアとカミュを追い掛けようとせず武昭に興味を持っていた。
「どうやら狙いは俺だったみたいだな!喰らえ!ライトニングボルト!!
あんたが何者かは知らないけど俺達に向かってくるなら相手をするまでだ!」
武昭は目の前の相手に攻撃をするが特に反応は無かった。
「何故、攻撃をしてこないんだ?……何かあるって言うのか?……」
武昭が何かを考えてる時だった……
「武昭君!一体、何が……あの人は何者なの?」
「武昭!あの人もアイオリアさん達と同じ黄金聖闘士なの!?」
後から追ってきた刀奈と鈴が追いついてきた。
「刀奈さんに鈴……アイオリアさん達は先に進んだよ、俺は自分からここに残ったんだ……多分それが俺がやるべき事だからだ!!」
「武昭!そんな事なら私も「来るなっ!!」……」
鈴は加勢しようとしたが武昭が大声を出して止めた。
「鈴の言いたい事も分かるよ……だとしても、ここは俺1人にやらせてもらう!!」
「武昭!……分かったわよ!けど本当に危なくなったら私も行くから……」
「鈴……悪いな!さぁ!俺の相手をしてもらうぜ!!ライトニングボルト!!」
武昭が攻撃をするが片手を翳すだけで防いだ。
「チッ、さすがアイオリアさん達と同じ黄金聖闘士だけはあるな……けどな、こんな所で立ち止まる訳には行かないんだよ!ライトニングプラズマ!!」
「嘘でしょ……武昭のあの攻撃を受けて平然としてるなんて……」
「鈴ちゃんの言う通りね……多分武昭君の実力は私達が知る人達の中でもかなりの物よ……けどあの相手は、それ以上の実力者って事」
鈴と刀奈は武昭の攻撃を見て戸惑っていた。
それから他の皆が追いついたが鈴と楯無から言われて武昭の戦いを見ていた。
「ハァハァハァ……くそっ、一体……どうすれば……」
武昭は攻撃を加えるが相手には何も効いていない様だった。
「束さん、何か武昭が相手に勝つ方法は無いんですか?」
「うーん束さんも色々考えているんだよねー」
簪が束に聞くが何も思い浮かんでなかった。
「そんな……それじゃ、あきっちは……あっ!あきっち!!」
本音が落ち込んでると武昭が攻撃を受けて吹き飛ばされた。
「武昭君!大丈夫ですか!?」
「凄い出血だわ!束さん!何か治療道具はありますか!?」
「うん!ちゃんと用意して来てるよ!!たっくん!?」
「手を……出さないでくださいと……言った筈です……」
武昭の治療をしようと鈴と束が近づいたが武昭はそれを拒否した。
「けど!「何となく……ですけど何か掴めそうなんですよ……」武昭…そう、分かったわ……束さん」
「うん、そうだね鈴ちゃん……たっくんがやりたい様にやって良いから」
「鈴、束さん……ありがとうございます……ハァハァハァ……俺が見たアイオリアさん達はどれだけ……傷付こうとも……諦めないで……相手と戦ってきた……なら俺も!くらえっ!ライトニング・プラズマ!!」
武昭がムウに攻撃をするが効いている様子がなかった。
「例え……俺の攻撃が……効かないだろうと……諦めてたまるかぁ!!」
「たっくん……ピピピえ?……嘘……こんな事が」
束が武昭の戦闘を見てると何かの音がしたのでそれを見た束は驚いていた。
「束さん、どうかしたんですか?」
「うん、これはね私が持ってきた速度計測器なんだけどね、たっくんの攻撃の速度がだんだん上がってきてるの」
束が皆に計測器を見せると表示されてる数字がだんだんと上がっていった。
「束さん、これって何の速さなんですか?」
「コレは今のたっくんの攻撃速度だよ。ほらたっくんは普通でも音速の攻撃は出来てだんだけど」
「えっ!?だんだん速度が上がってるって事は……」
簪の問いに束が答えると刀奈がある事に気づいた。
一方……
「くっ!このままじゃ……いや、俺はここで限界を超えてみせる!高まれ!俺の小宇宙よ!!」
武昭が小宇宙を高めると背後に黄金の獅子のオーラが浮かんだ。
そして……
武昭の攻撃がムウに当たり、そのまま吹き飛ばされて倒れた。
「や、やった……の……か?……あっ……」
「なるほど……やはりアイオリアやカミュが力を貸す訳ですね……」
攻撃が当たった事を確認すると同時に武昭が気を失って倒れそうになる所を聖衣のマスクが取れたムウが寸前で支えた。
「このままではこの子の命が危ないですね……それではこうしましょうトンすみませんが貴女方の中に治療が出来る人はいますか?」
「あっ!私に任せてください!!……あれ?傷は深いけど血が……」
ムウが武昭に何かをして何かを尋ねると束が急いで治療を開始したが出血が止まってる事に気づいた。
「束さん、多分ですけどそれはムウさんが武昭に何かしたからですよ。そうですよね?」
「(まさか彼女は私がした事が見えていたというのですか?)はい、彼女の言う通りです。私は彼の出血を止める為に血止めの
ムウは自分がした事を鈴だけが気付いた事にちょっとした疑問を持った。