あれからどれほどの時が、経過したのだろうか。どれほど長い時を、生きていたのか。どれほどの滅びを、見てきたのか。
地球のシステムは、それでも動き続けていた。機械が最低限の機能だけで作動し続けるように、種の存続の可能性が残る土地の保存を続けていた。
しかし、突如としてその静けさは破られる。
大地は裂け、海は唸り、空は軋む。人だけの力では到底生きてはいけない。その勢い、神災と呼ぶに相応しい。
人々は祈った。ある者は天使に救いを、ある者は悪魔に力を、ある者は幻獣に血肉を。
それは、人が人間で無くなる日。
その代償は、キル姫に。
天使は彼女たちに教えという鎖をつなぎ、
悪魔は彼女たちに呪いの杭を打ち込み
幻獣は彼女たちに獣の本能を植えつけた。
ハルモニア ケイオスリオン トレイセーマの三国は今も戦い続ける。力を持ったキル姫を伴いながら。
戦う理由はただ一つ。壊れた世界に残る最後の伝説、終焉より逃れる事の出来る場所、『千年王国』を求めて。
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ねぇねぇ知ってる?ねぇ、知ってる?
彼は空よりやってくる。全てを奪うため。失くしたものを取り戻すため。
それは何のため?誰のため?
さてはて私はわからない。
さてはて僕にもわからない。
ねぇねぇ、あなたにはわかるかな?
なんでかな?
なんでだろ?
答えはきっと、空の上?
答えはきっと、地面の下?
わからないね?わからないね?
わからないならわかってくれない。
わかってくれないなら、もう。
「壊しても、いいよね?」
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「だから、戦わないと。待ってて、ティルフィング」
磨耗した記憶の中で、彼女は約束を思い出す。仲間はいない。それでも、戦わないといけない。彼女との約束だから。
そして、あの木との接続を果たした彼女こそが、この壊れきった世界を元に戻す力を持つ、唯一の方法だから。
「必ず、助けてみせるから」
剣を携え、彼女は船に乗る。
彼女は『理を破る者』。この世界に風穴を開ける力を持つ。
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地上にたった彼はあの日の事を思い出す。
「・・・」
黒いコートに白い仮面をかぶり、旅に出た。
詳細はいずれ。まずは鋼鉄にご期待ください。