遠坂時臣side
(これは予想外だ………)
いや、予想以上と言える。
まさかこれほどの神格をもった神の召喚に成功するとは!
見ただけで分かるこの神性。
これだけで私は歴代最優の名をもらってもおかしくないのではないか?
「こんにちは。おじさんが私のマスターさんですか?」
しかも、良い子っぽい!
優しげな顔つき。
明るい笑顔。
可愛らしいコスチュームに容姿。
ピンク色の髪をしているが、決して不良のような雰囲気じゃない。
むしろ小柄な矮躯と合わさって柔らかいイメージを与えてくる。まさに守ってあげたくなる女の子、といった感じだ。
………はっ!
私は何を考えているんだ!
神を相手にこのような不敬なことを。
私は神に対し、相応しい態度で接すると決めていたはずだ。なのに………。
これが歴史書にあった『被庇護』スキルの力、なのか………。確かにこれは凄まじい。
気づいたあとでさえ、私はこの子に対して友好的な気持ちしかない。これが神の持てる力、というわけか。
「あのー。大丈夫ですか?」
「………!す、すまない。少し考え事をね」
って、しまった!
私は神に対してなんという不敬な言葉遣いを!
すぐに詫びねば!
「も、申し訳ありません、女神よ。今の不敬な言葉遣い。何卒、ご容赦を!」
頭を下げる。今は自分のミスをカバーするのが最優先だ。文献によれば、彼女は日本の文化にも見識があったはず。
なので、最上級の謝罪である土下座を行う。
「え、ええっ!?ちょ、あ、頭をあげてください!そんなことしなくても大丈夫ですから!」
「………分かりました」
これにも驚いた。
普段の私ならば、もう少し粘って謝るはずなのに、素直に顔をあげた。
これも被庇護スキルの効果か。
「では、女神よ。先程の問いに答えさせて頂くならば、不肖わたくしめが御身のマスターであります」
「はい!よろしくお願いしますね!えーと………」
「遠坂時臣と申します。好きにお呼びください」
「時臣さんですか。じゃあ、時臣おじさんで良いですか?」
上目遣いが私に新たな根源に至れ私の頭に命じてくる。
不味いな。
遠坂たる者、優雅たれ。ここで過ちを犯せば、根源に至る前に交番に至ってしまう。
それだけは避けねば。
「御身が所望するままに」
「そ、そんなに堅苦しい言葉使わなくても良いですよ!あの、私も生前は普通の中学生だったから、その、普通に子供に接するみたいな感じで………」
と、女神は要求してきた。
そんな畏れ多いことを!
できません!
と、私なら言っていただろう。
しかし。
「わ、わかったよ。アーチャー」
従ってしまった。
くっ、これも被庇護スキルの仕業か!
ならば、私が逆らえないのも無理はないな!
「あの、私。鹿目まどかって言います」
それは初耳だった。
アーチャーは神格化すると同時に世界中のある種族を救った。そして、神となった。
しかし、その世界でいう神格化には種類があり、彼女の場合は概念になることであった。
そして、世界の一員から外れてしまった。
その際に彼女の真名は失われてしまい、文献にも載っていなかった。
何故、彼女の経歴、素性、神格化の経緯が載っていたのに彼女の名前が載っていなかったのか。
それだけは謎のままだったが。
ちなみにその文献の彼女のことが書いていった欄の題は『救済の少女』であった。
慈悲深い、という意味なのだろう。まったくもって納得だ。
「えっと、それじゃあ。まどかちゃん、でいいかな?」
「はい!」
そう元気よく返事して、まどかちゃんは私に手を差し出してきた。
握手、なのだろう。
当然、私も手を返す。
「よろしくお願いしますね!時臣おじさん!」
「ああ、よろしく頼むよ。まどかちゃん」
私はやはり最高のサーヴァントを得たようだな。
能力値は申し分なく、人格者であり、高貴な身分である。
まさに最高だった。
勝てる。
私の、遠坂の血と彼女の力が合わされば、勝てない敵などいない!
私は勝利の確信を持って進む。
根源は、もうすぐだ。
まど神参上です。
あと、この作品は基本的にまど☆マギの方の時系列は考えていません。
都合の良い部分だけ獲るぜ精神でいきますのでよろしく。
遠坂時臣&鹿目まどか(アーチャー)
ステータス
筋力C
耐久B
敏捷C+
魔力A
幸運D
宝具EX
クラススキル
・対魔力D
…一工程による魔術を無効化する。
対魔力が低いのはアーチャーの伝統。
所有スキル
・被庇護…相手と仲良くなるスキル。敵対していない限りは有効。