一年戦争だけで終わらなかったんだけど…   作:suzumi

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お待たせしました(死んだ目)


8話

おいっす。ジェイクだよ!

 

さて前回めちゃくちゃカッコつけて出撃してましたよね、うん。そんでもってもうちょっとで戦闘区域って所で気付いちゃったんですよ。

 

射 撃 兵 装 ま る っ と 置 い て き た 。

 

此処で私の人生は終了ですね…フェンリル隊相手に素手とかどんな舐めプだよ死ぬわ。どうしたもんかなホント。もうみんなに任せとこうか。だって武器忘れちゃったんだもんね!仕方ないよね!

 

いや本当にどうしよう…。これ単純にサーベル一本で戦わなきゃいけないじゃんアゼルバイジャン。いやそれは良いんだけどこうなんというか

「え〜!?隊長慌て過ぎて武器忘れたんですか〜???」

「隊長の陸戦型ガンダムの愛称。赤鼻のトナカイ号にしますか〜???」

「隊長…しっかりしてください…。」

とかなるんじゃ無いかな…?あっこれは死ぬわ、心が。

スゥー…(深呼吸)どうしようかな…丁度いい理由づけって無いかな…ねえな…無いよね…?はぁー…なんか始業式1発目から上履き忘れてスリッパでホームルーム行く気分だぜまったくヨォ〜…。まぁ良いや死にそうになったら良い感じに理由付けて逃げよう。

 

イェーイ、みんなー!隊長様が来たよー!!

 

…え?なに?これは純粋に忘れただけで…いや、基地内だから流れ弾が怖いとかそんなことは全然ないのよ?変な勘違いをやめロッテ!!

 

おぉっとぉ?ここでカムナ機突然のフリーズだぁ!やばスギィ!3人に囲まれちまってる!接近戦特化3機に囲まれて勝てるわけねえだろ!

 

止めにいかなきゃいけない操縦がすっごいしづらいんですけどォ!?なんか先読みされて勝手に動いている気がすりゅう!!あぁもうイキスギィ!そんなとこ振ったって敵なんかいないでしょ!もう!クッソこうなったら整備兵のお方々にやんなよ!絶対やんなよ!とのフリを頂いたアレをするしかあるまい!

 

「勝手に…動くな…!」

 

機体持ってくれよ!!完全マニュアル操作!全力全開DA!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしたの?オードリーさん。…いえミネバ様とお呼びした方がよろしいかしら?

 

…そう険悪な顔をしないの。可愛い顔が台無しよ?ほら眉間にシワなんて寄せちゃダメ!難しい顔ばかりしていると難しい事しか考えられない様になっちゃうわよ?貴女の年の様な女の子がそんな顔をすると何かと損しちゃうわよ?

 

この調子だとボーイフレンドとはうまくいってないのかしら?…きゃ!ちょっと!そんなにムキにならなくって良いじゃない!

 

それで?どうしてこんなおばさんのお話を聞きに来たのかしら?お化粧の仕方ならエレンの方が得意だし、この船で役割が欲しいならホアの所に行ってオペレーターの仕事教わってきなさい。私みたいに戦いたいって言うならまずはアラン隊長の所に行って適正があるかからね。

 

全部違う?じゃあ何?へぇ…私達の戦ってきた事を聞きたい?それはまたどうして?大人…いえ貴女より長く生きたMS乗りとして言うけど、知らなくて良い事は世の中にはあるものよ。それでも知りたい?

 

…そう。そんなに決意を込めた目をされちゃったら。しかもこれから戦いを起こさない為に1番強い部隊の人間の話が聞きたい…そんな事言われたら話すしかないわね。分かったわ、それじゃあ色んな戦いを生き抜いてきた人間の最初の実戦の話でもしましょうか。とは言っても随分前の話になるから辿々しいけど我慢してね。

 

 

 

 

私達の初めての実戦はオーガスタ基地の防衛戦だったわ。

 

色んな戦役で何回も何回も戦う事になる闇夜のフェンリル隊、“戦場の調律師“ブラウアー隊、そして貴女の護衛部隊を務めた事もあったケン・ビーダーシュタットが率いたクリムゾン・レッド隊みたいなジオンの後のエースが一堂に会した豪華な戦いよ。今それを観戦する権利とか売り出されたらいくらでも金を積むって言う道楽者がいっぱいいたでしょうね。

 

そうよ…そう。あの戦いはとんでもなかった。本当にもう大変だったわ。

 

まぁ戦いの結果から言うと引き分け、でも実質的には向こうの勝ち。私達はあっちを一機も落とせなかったけど被害は出てしまった。向こうはこっちを一機も落とせなかった上基地の重要施設は破壊できなかった。だけど私達は被害が出た時点で負けって思ってたからね。隊長が大分気に病んじゃって。

 

教官…ああ、ジェイク隊長ね。気合の入り方が凄いのよ?被害を出さない為に射撃兵装全部置いてきてタックルで敵機を弾き飛ばし出すしね。

 

本当にアラン隊長の狙撃も凄かったし別働で動いてたカムナとブラウアーの一騎打ちも凄まじかったわ。人間よりも動いてたもの。

 

でもね、ただ教官が射撃兵装を使わないだけで奴らを取り逃がす程教官は弱くなかったし、カムナも1対1で戦う分には手強いけど勝てるって戦いだった。乗機もザクと量産型とはいえガンダム3機と廉価型ガンダム6機が相手をして何故みすみす撤退なんてさせてしまったのか。

 

まぁ答えを言うと、貴女の彼氏さんが乗っている機体に積んでいるNt-Dのご先祖様のプロトタイプの試作型を載せていたのよ、各隊長機に。

 

それが何が原因かは不明だけれど過剰駆動を起こしてしまって基礎OSと連動していた部分がダウン、連鎖で機体が強制停止したのよ。

 

まぁ教官はシステムダウンする前にシステムをシャットダウンして、それが動かしていた所をマニュアルで動かしたんだけどね。

 

とりあえず隊長機が機能停止を起こして隊員はそれのカバーに動かざるを得なくなってその隙に逃げられちゃったのよ。…教官はサーベル片手に追いかけてたけど隊長機がダウンした瞬間に撤退されてね。相当出来た指揮官だって当時言い合ったものよ。

 

まとめるとね…初陣は散々だった!これで良いかしら?

 

…そんな変な顔しないの。最強とか精鋭の中の精鋭とか言われてるけど初陣はやっぱりあんなもの。誰だってそうよ。

 

だからね、貴女はもっと他人を頼るべきよ。貴女の名前がそれを背負わせるのでしょうけど。その名を一緒に背負ってくれる子が、そしてその男の子の力になりたいって考えてるオトナがいるのよ。

 

だから、もっと大人を頼りなさい。一刻も早く大人にならなければって焦るのは仕方ないわ。でもね、そういう大人ってね時間を掛けなければなれないものよ。もどかしいかもしれないけれど、一度は立ち止まるべきよ。

 

そうでなければきっと大切なものを取りこぼしてしまうからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

RX-79 [G]cus 陸戦型ガンダム改

 

陸戦型ガンダム改は陸戦型ガンダムのバリエーション機の1つである。

 

陸戦型ガンダムは1年戦争中に数々のエースの手に渡り数奇な運命を辿ることが多かった機体であるが、本項目で説明する陸戦型ガンダム改は主にMS技術戦術実地試験評価部隊、デルタ中隊が運用した3機の俗称、又はそのデータを元に改修を施した一連の陸戦型ガンダムである。

 

1年戦争の最初期からMSを運用、様々なジム改造機の源流を生み出し、後の世の全ての技術者が参照する実戦データの手本と言われるほどの濃密な実戦データを提出し続けた部隊、通称デルタ中隊。その中でも特に地球に残り残敵掃討の任務についたアラン小隊が運用し続けた機体が、この陸戦型ガンダム改である。

 

陸戦型ガンダム改が生まれた経緯としては、地球上初のMSのみによる戦闘であるオーガスタ基地防衛戦において、敵のエースによる超接近戦に対応しきれず敵を仕留めきれずに逃がしてしまう失態を演じたカムナ少尉(当時)の発案がきっかけと言える。彼が技術部に武器を使用しない間合いでも有効打を与えられる武装を要求したことで、肘や膝に折りたたみ式のヒートパイル、脛部に以前から必要と進言されていたワイヤーカッターを増設した、さながら全身凶器と言った風貌のカムナ機が誕生した。そしてパフォーマンス低下や整備性を追求し各部に防塵処理や増槽を設置、各関節部に施されたシーリング処理は以降の地上戦用MSには必須装備となった。

 

そして特に改造を必要としていなかったジェイク中尉(当時)とアラン少尉(当時)の機体にも技術部の魔の手及び特別仕様のチューンナップが施され現地改修機として運用された。

 

ジェイク中尉の機体は本人の適性を鑑みた結果、全てを並以上に熟せるという結論になり総合性能を向上させるためにほぼ全てに渡り手が入れられた。ブースターの数は通常の倍に増え脚部にスラスターを増設。それによりビームサーベルは腰部に移設された。外見の差異はこの程度しか無いと言って良いが内面に至っては別物と言っても良いくらいに改造されており、一説によれば反応速度はジオン軍の最高峰のMSであるゲルググの1.2倍と言われる。そこに彼の神がかった操縦技術が加わることにより、文字通り無敵と言って良い機体に仕上がった。

 

アラン機も同様に本人の適正に合わせて改修が進められ、頭部センサーを連邦が用意できる最高に物に換装、バックパック部に高感度外気センサーやサーマルセンサー等が搭載された複合ユニットを装備。センサー有効半径はこの時代の機体としては破格の9000mを有し、この機体のセンサー類だけで後のGM2機分のコストがかかったと言われている。武装は大気圏により減衰が著しく照準通りに飛ばない可能性があるビーム兵器は採用せず、対MS用95mm徹甲焼夷ライフル弾を使用する事により安定した命中精度と確実な敵機の撃破が可能になった。

 

以上の改造を施された3機はオデッサ作戦、ジャブロー防衛戦などの主要な作戦を小隊長機として勤め上げ、ジェイク隊カムナ隊が宇宙に上がった後はアラン隊の隊員3名の乗機となり、キャリフォルニアベース攻略作戦、レッドグランド作戦等に参加した。戦後には各地で実施されたアグレッサーとしての任務も万全に勤め上げ、0083年までは地上でこの機体をアラン小隊が使用したとの記録がある。

 

総括するに、この機体は伝説となったRX-78の廉価版と言われた汚名を見事に返上し、実に6年もの間細かな改修を受けながら戦い抜いた名機であることは疑いようのない事実であり、技術者達の汗と涙の結晶をパイロットが余すことなく発揮した結果の戦果である事は何人も否定できない。故に我々が刻むべきはパイロットを生きて返すための整備の重要性や、パイロットに合わせた調整の重要性ではないだろうかと教範の言葉を引用した所で筆を置かせて頂きたい。

 

 

 

 

 

 

「ほぉ…コイツがあの連邦の五大ヤベーパイロットのうちの3人が乗った…伝説の始まりの“ガンダム”か…。」

 

「感慨深いって感じだね。レッド。まぁ3人ともが乗った期間は短いんだけどさ。レッドは地上では会わなかったんだっけ?」

 

「そうだなぁ…噂だけはアホみたいに聞いたぜ。まぁ見た事ねえからなんとも言えねえんだが。ジェイク隊とカムナ隊は宇宙に来たけどアラン隊は地上の残党追撃に残ったからな…一回だけ合同作戦やったことあるけど、俺たち先発隊よりも先に行って戦艦叩き落としてから来いってんだぜ?頭わいてるってレベルじゃねえよ。スコアも持ってかれるしな。」

 

「あはは…やっぱり因縁あるんだ…。にしてもすごい機体だよね。いや、機体自体は古いんだけどこう、なんて言うのかな。思いの結晶みたいなのかな。」

 

「良いものか悪いものかは置いておいて、思いが詰まったってのはそうだろうよ。何しろ連邦のエリート技術者が一堂に会して日々最新装備やシステムやらを組んで、尚且つ最高のエース達が日々新鮮なデータを提供してくれて、熟練も若手も全てが力を合わせて機体を整備し万全の状態を保つ。こんなに大事にされて思いがこもらねえ筈がねえよ。」

 

「そんな良い機体が博物館に有るってのはなんか悲しいわね。そう思わない?」

 

「…思わねえな。もう戦いで付いていけるようなスペックじゃねえし、何よりここで突っ立ってるだけでご主人様の実在の証明書になるんだからよ。」

 

「…あまりにもあげた戦果がデタラメ過ぎて存在が疑問視されているものね、デルタ中隊。実際今はジェイク・ハートランド元大佐殿はもう除隊しているし。アラン中佐も今はカラバに所属しているから実質飛ばされた様なものだし、唯一実働できる場所と権限があるのはカムナ中佐だけだもの」

 

「そうだなぁ。カムナからとっとと帰って来いとせっつかれてるが、やっぱり時間に縛られない生活は良いものだよ。最初の頃とか毎日8時間は訓練で乗っていたからなぁ…。」

 

「…デタラメよねホント。」

 

「違いない。」

 

「…そんなに言われなければならない事かね…?これは。」

 

「「…ん?」」

 




この2次創作は1番最初のプランではタグの通り、戦記、戦線、クライマックスUC、ジオフロを混ぜ混ぜして一年戦争からクロボンまで行こうかなんて考えていたんです。

それがいつの間にかコミック外伝系が多数入ってを大幅な設定のすり合わせに難航しております。ジョニーの帰還が入ったせいでなんかすっごい書き換えなければならなくなりましたね。

とりあえず遅くはなりますしなんでしたら矛盾がいっぱい出てきますが失踪だけはしない心持ちでいきます。もう関連書籍だけど4諭吉はフライアウェイしましたからね。

ではまた

更新の感覚が空くなら

  • 時系列順で各戦争のイベントだけ抜き出せ
  • 時系列関係ないからMS開発の部分書け
  • とりあえず続きをだな…?

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