NARUTO〜二人だけの奇跡〜 作:神崎理衣寐
pixivで私の小説を知ってる人はお久しぶりです?
えっと、アンです。
今回は、ハーメルン様に、スレシカナル小説を掲載させていただきます。
私のpixiv小説へのURLです。よろしければどうぞ。
↓
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8738118
「はぁ、はぁ、…っやべ…しくじったかも……っ」
闇が巣食う森の中、俺は、血の滴る脇腹を抑えながら、追っ手から息を潜めていた。
『すまんナルト…治癒は少し待ってくれ…チャクラが底をついてな…』
「クラマ…急がなくていい。まだしばらくは時間あるだろうし、少し休むから」
『ああ…、休め』
しかし、まずったな。
こんな事ならもっと下準備してくるんだった…。
それにしても…三代目め…何がAランク任務だ、軽くSランクは超えてるじゃねーかよ。
ああ、もう。
俺は、付けていた狐の面をずらすと、木の陰に寝転がり、夜空を見上げた。
「手を伸ばせば、届くかな…」
ガサ…
「っ…」
だが、人為的に起こされた草木の擦れる音によって、俺の意識は一瞬で戦闘モードへと変化した。
残り少ないチャクラと、殺気で威嚇する。
この気配…さっきの追っ手では無いな…。
殺気もない…。
というか、これは……まさか…っ。
「ナルトなのかーー?」
「シカマル…」
なんでこんなところにいるんだ!
もう、午前0時をとっくに回っている。
シカマルが、表の住人が、こんなところにいていいはずがない。
「ナルト、だろ? …そのお面…お前、暗部か」
「っ…」
知らないはずがないんだ。
奈良一族が、その跡取りが、暗部を知らないはずがなかった。
いつもなら、こんな失態しないのに。
任務中に面を取るなんて馬鹿げてる。
おかしすぎて笑えてくる。
あーあー、どうしよっかなー。
アカデミーにはもう通えないよな…。
一応任務だったんだが…。
そうだ、シカマル。
さぞ怯えているだろう。
今、俺は全身血濡れているし、クラマのチャクラで本来青い瞳は、獣のように瞳孔が開き血のように赤く光っている事だろう。
…まるで、化け物のように。
そう思ってシカマルをみる。
だが…シカマルは怯えた様子もなく…それに、心なしか笑みを浮かべているようにみえた。
「しか「はー、暗部総隊長ってお前のことかよ。あー、心配して損した」…まる?」
は? どういう…。
「まだ気づかないのか? しょうがないな…只今、任務を終え、帰還した次第でございます、
な、この口調、まさか…。
「
「そうだって言ってるだろ? というか、怪我、酷いな…どうしたんだよ」
「三代目にAランクって言われたから軽い準備体操のつもりで行ったのに、軽くSランク超えてたんだよ…じっちゃんめ」
あー、今からでもムカつく。
というか、シカマルが翳だったとは…。
翳は、俺に続く暗部総副隊長、実質暗部のNo.2だ。
治癒棟や一部の書類も任されている。
ま、No.1は俺だけど。
「だからいつも言ってるだろ? 相手を侮ってると足元を掬われるぞって」
「いやー、すまん。というか、お前、口調砕けてないか?」
「相手がナルトだと分かったんだ。今更気は使わない」
「…そうか」
…なんか複雑なんだが。
いや、複雑というか…なんというか…。
…総隊長がナルト以外だったら気を使ったということか?
まぁ、シカマルに敬語で話されてもなんか違和感があるし、別にいいんだが。
「で、敵は片付いてるのか?」
「へ? あー、いやー」
…完全に忘れてた。
いつもなら任務程度で傷なんて絶対負わないのに。
気が緩んでいたか。
…しょうがない、明日から鍛錬し直すか…。
「片付いてないんだな、はぁーめんどくせーな…『忍法・影縫い』」
すると、曖昧に返事をした俺の様子から、任務達成出来ていないことを悟ったらしいシカマルが、あたりに散乱していた敵らしい敵の動きを全て止めてしまう。
「ナルト、こいつらであってるか?」
「任務の時ぐらい、任務名で呼べよ…」
「へいへい、で? 天狐総隊長こいつら殺していいんだよな?」
「…ああ」
あー、シカマルじゃないがめんどくせー。
今何時だろ?
四時か五時か…これは徹夜確定だな。
…ドベのナルトなんかの設定にするんじゃなかった。
あの演技は疲れるんだよな…。
なんかこう…もっと影の薄い…いるかいないか分からないようなキャラにすればよかった。
いや、まぁ、蒼目と金髪だけでも十分に目立ちそうではあるが…。
「終わったぞ、帰らないのか?」
「帰るに決まってるだろ。誰が好き好んでこんな血生臭いところに残らなきゃならないんだ」
服も血でベトベトだし、と付け加える。
「そういやナルト、怪我してたんだっけか?」
「いや、もう治った」
だろ? クラマ。
『おうよ。ただ、失った血は戻っては来ないぞ』
分かってるって、いつものことだろ?
俺はそうじゃなくても、チャクラの潜在量が多いから体が丈夫だしな。
「なら良いが………やっぱ送ってく」
「へ? いいって別に」
「なんか嫌な感じがするんだ。お前に向かっている敵意というか、何というか……せめて、報告までは一緒に行ってやる」
いや、別にいいんだけど…。
それに、俺に向かってる敵意を感じるのはたぶん…。
『すまん…ナルト…』
いや、いいって。
別にお前だけが悪いだけじゃ無いしな。
「あ、シカマル、街の中心は避けて通れるか?」
「…なんで………って、ああ。めんどくせーな…」
これだけで分かったのかよ…。
別に知られて困ることでもないが……というか。
「お前がそんな風に考え込むことでもねーよ」
「……」
「あのなぁ、村人達が九尾を憎むのは、しょうがないことだし、九尾が封印されている俺にその矛先がいくのだって、しょうがないことだろ? それに、別に俺は気にしちゃいないから」
本当に悪いのは、クラマを呼び出し、使役しようなんて考えたバカなやつらなんだから。
だから、俺は四代目火影である事を選んだ父さんを恨んじゃ居ないし、むしろ尊敬してる。
そりゃ、父さんや母さんに生きて会ってみたいとは思わなくはないけどな。
俺は、外していた面を付けると、シカマルと一緒に、月夜の夜空を飛翔した。
どうだったでしょうか?
評価や感想など、もらえたらうれしいです…(*゚▽゚*)。