ウロボロスの教え{製作打ち切り}   作: alice

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ウロボロス・・・

蛇が尾を噛む姿であり、ホムンクルスのシンボル。

それは、始まりと終わりを意味するマークである。

また、自然の流れを意味し、錬金術の「理解」の大元の考え方である。

「全は一 一は全」・・・

この意味は、誰もが仮説を立てるも、完全な答えに行きついたものは一人もいない。

そう、「扉」を持たぬものが死に、再びこの地に舞い降りるものが現れるまでは…




全ての始まり

 リゼンブールの草原。その丘の上に、一つの家族が住んでいた。

 

?「お父さん、お父さん!」

 

 きっとこの家の子どもであろう少年が、父親らしき人物の所へ走っていく。

 どちらも金色の目に金髪、父親は長髪をまとめている。

 

父「なんだ?ハルス?」

 

 ハルスと呼ばれた少年は、錬成痕だらけの人形を掲げた。

 

ハルス「これ、作ったの!」

 

父「錬金術か!さすがおれの息子だな!」

 

 にっこり笑うハルス。

 

ハルス「お母さんに見せてもいい?」

 

父「おう! おーい、ウィンリィー!」

 

ウィンリィ「どうしたのー!エドー!」

 

エド「ハルスがな、錬金術うまくなったんだ、見てやれ。」

 

 カチャカチャとドライバーを動かしていた手を止め、二人のいる書斎へ行く。

 

ウィンリィ「あら、すごいじゃない、さすが父さんの息子ね!」

 

エド「アルにも見せてやれ。」

 

 うん、とうなずき、アルフォンスの写真が飾ってある小部屋にいった。

 2年前、流行り病で逝ってしまったアルフォンス。

 錬金術はとても上手で、「鎧の錬金術師」として国家錬金術師になった。

 

 ハルスはそこに人形を置き、エドの所に走っていく。

 

 

 

ーーーーこの様な日々は永遠に続くはずであった。

    

 

 

 

 

ーーーーそう、あの悲劇さえ起らなければ・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

エド「じゃあ、行ってくるわ。」

 

ハルス「行ってらっしゃい。」

 

ウィンリィ「行ってらっしゃい、エド」

 

 

 この会話が最後のやり取りになった。

 

 

 

 

 

 

・・・ガシャン!

 

 受話器を落とす音が家じゅうを駆け巡る。

 

ハルス「どうしたの?お母さん?

    ・・・・・・!!!!」

 

ウィンリィ「ハルス・・・・

      エドが…エドが…

      脱線事故で・・・」

 

 親が何を言おうとしているのか、言わなくても理解した。

 

 

 

 

 

5分前

 

 

エド「あ~あぢ~」

 

 車内は夏のような暑さだった。

 しかし、乗客はエド以外いない。

 

 それが、悲劇の始まりを手繰り寄せた。

 

 

 

 

 

 

 

エド「!? なんだ?」

 

 傾いていく車内。

 

?「脱線しちまったみてぇだ!早く外へ!」

 

 エドにそう言う運転手。

 しかし、長い間暑いところにある機械鎧は熱を持ち、接続部分は

 焼けるように痛い。

 

エド「くっいてえ!でも、早く出ないと・・・」

 

 立ち上がろうとするも、激痛が走る。

 

エド「あ゛あ゛あ゛ぁーーーー!」

 

 錬金術が使えたら、何度もそう思った。

 

 「這いずり回って格好悪くたって生きのびなきゃ」

 

 いつしかかけてくれた言葉が頭のなかでこだまする。

 

エド「くそぉ!」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーそうして、運悪く燃料で火事になった列車はエドを飲み込みながら

たおれていった・・・・

 

 

 

ーーーーーそうして、全ては始まった。 

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