エド「これも違う、あれは・・・お、特装版見っけ。
これは・・・うーん、いい線行ってんだけどなあ。」
セクトの書斎で次々と山積みの本を見て行くエド。
アル「兄さん、ちょっとこっち・・・」
エド「なんだ?」
アルフォンスは何があっても弟の言うことを聞く、そんな兄を尊敬している。
ちなみに、
エドはすでにセクトの頼み事をクリアし、この世界の錬金術について調べていた。
アル「ここの本棚・・・ちょっと変じゃない?」
そこにしゃがむ兄弟。
エド「床に擦れた跡がある。隠し通路か?」
少し本棚を押す。
ギイイ・・・と重苦しい音をたてながら
棚がゆっくりと動き、下へ降りる階段が現れる。
アル「これって・・・」
エド「行ってみっか。」
ひょい、と中に入って行くエド。
アル「ちょっと、兄さん!」
エドワードを追いかけるようにして、アルフォンスは中に入っていった。
エド「・・・んだよ・・・何だよ・・・ここ・・・」
軽やかな足取りで入っていったのが嘘のように、エドはその場にたちすくんでいた。
アル「兄さん、なにやって・・・!」
後を追ってきたアルはそれをみて、その場にへたり込んでしまいそうになった。
アル「これ、もしかしてだけど・・・」
エド「あれ・・
これが、錬金術の真理・・・なのか?
誰が作りやがった!こんなの!
こんなの・・・こんなのって・・・アリかよ・・・」
アル「兄さん!」
エド「もしかして・・・これが真理の野郎の言ってたことなのか?」
アル「兄さん!
(このままじゃ・・・兄さんが錬金術を・・・そんなこと考えたくない。
ここからでないと・・・)」
エド「アル。」
震える声でアルに話しかける。
エド「ここから出るぞ・・・
いいか、ここで見たことは忘れるんだ。
セクトには怪しまれないようにしろよ・・・。」
-そして、2人はそこから出て行った。
ーその夜ー
二人の話し合いが始まろうとしていた。
エド「アル、起きてっか?」
アル「うん、兄さん」
エド「俺ら、何しにこっち来たんだっけ・・・?」
アル「さあ・・・」
一呼吸置き、再び口を開く。
エド「俺らの世界の錬金術は『等価交換』が原則だった。」
アル「なのに・・・」
エド「この世界では、そうじゃないんだな。」
アル「僕も生身の体があって、兄さんは機械鎧だけ錬金術が上手くて・・・
でも・・・」
エド「ここは、[地獄]なのかな。」
アル「・・・・・」
ー二人がそこで見たもの、それは・・・ー
そして、兄弟はこの後更なる悪夢をまのあたりにするのであった。