新羅「 じゃあ皆、このレーンに並んでくれ。
順番はそうだな……背の順で」
青葉 「じゃあまず俺か」
帝人 「次僕だね」
正臣 「で俺か」
誠二 「折原さんが最後ですね」
折原 「だね」
新羅 「ルールを説明するよ。
まず、今からこのレーンをお寿司が乗った五枚のお皿が流れてくるんだ。
かんぴょう、カッパ巻き、穴子、イクラ、大トロと高さも五つに別れてる」
臨也 「ふんふん」
新羅 「で、皆は好きなお寿司をとって食べてくれていい。
でも背の順だから、青葉君が最初で臨也が最後になるね」
青葉 「よっしゃ!」
臨也 「えー、それ俺が損するばかりじゃないか。俺にかんぴょうしか回ってこないでしょ、それじゃ」
新羅 「そしてお皿の色も五色ある。
高い順に黄色、青色、緑色、銀色、金色といった具合にね。
そしてあれを見てくれ」
帝人 「あれ?」
誠二 「ん、ルーレット……」
青葉 「……なんだ、あの偏った色分け」
新羅 「見ての通り、あのルーレットもお皿と同じ色に分けられてる。
皆がそれぞれお寿司を食べたら、あのルーレットを回すんだ。
そしてそれに指し示された色と同じ色のお皿のお寿司を食べた人が」
帝人 「食べた人が……」
新羅 「キツいお仕置きを受ける」
帝人 「嫌だー!」
正臣 「もー!!」
青葉 「だろうと思ったよ! ほら見ろ金と銀の比率が高すぎるぞあれ!!」
誠二 「いや……待ってくれ」
青葉 「え?」
誠二 「これは背の低いのから順番にとっていくんだろう? つまり………」
帝人 「あっ」
臨也 「…………………」
新羅 「じゃあそろそろ始めようか。サイモン」
サイモン 「食イネエ食イネエ。和洋折衷スシのフルコースヨ」
ウィーン
青葉 「あっ来た……さっきのジョロキア響いてるから甘いの欲しいな……」 ←穴子
帝人 「じゃあ……」 ←カッパ巻き
正臣 「何気に俺究極の選択だな。質素な安全か美味しい危険か」 ←かんぴょう
誠二 「でもあっさりかんぴょうとったな……」 ←イクラ
臨也 「…………………」 ←大トロ
新羅 「皆とったかい? じゃ食べてくれ」
青葉 「……普通にうまい」 モグモグ
帝人 「仕掛けはないか。流石に」 モグモグ
正臣 「んー、かんぴょうなりの味」 モグモグ
誠二 「素直に味わえない……」 モグモグ
臨也 「…………………」 モグモグ
新羅 「食べたね?よし、ルーレットスタート!」
サイモン 「ヘーイ!!」 グルン!!
ドンデンドンデンドンデン……
ルーレット『金色』
デデーン『折原、アウトー』
臨也 「ほらぁもおおおお!! あっぐ!」 バシーン!!
青葉 「よかったじゃないか」
正臣 「そうだぜ。高級なネタ食べ放題だ」
臨也 「全っ然よくないよ! 何なんだこれ新羅!!」
新羅 「うーん、だけど良い思いをするにはそれなりのリスクが必要だからさ」
臨也 「そういう問題じゃないんだよ!!」
誠二 「助かった………」
新羅 「サイモン、次握れたかい?」
サイモン 「オー、万事オーケーヨ」
新羅 「では次いってみよう!」
青葉 「一人勝ちって気持ち良いな」 ←穴子
帝人 「ちょっと青葉君、君ばっかりずるいよ。僕もそれ食べたい」 ←カッパ巻き
青葉 「あ、じゃあ次譲ります」
正臣 「しかし俺は変わらずかんぴょうである」 ←かんぴょう
誠二 「くう………」 ←イクラ
臨也 「また俺これかい!?」 ←大トロ
新羅 「………では皆食べたかな?ルーレットスタート!」
サイモン 「ヘーイ!!」 グルン!!
ドンデンドンデンドンデン……
ルーレット『銀色』
デデーン『矢霧、アウトー』
誠二 「あーくっそ! うぐっ!!」 バシーン!!
正臣 「あー銀色いったか」
帝人 「まあそりゃあ来るよね。金色とまではいかなくても銀色もだいぶ比率高いし……」
青葉 「気の毒ではありますよね」
臨也 「だったから代わってくれていいんだよ?」
青葉 「嫌に決まってんだろ」
新羅 「よーし次だ!ゴー!!」
青葉 「お、きたきた……じゃあ今度は俺がカッパ巻きもらいます」 ←カッパ巻き
帝人 「あ、ありがとう」 ←穴子
正臣 「俺にもくれよ。かんぴょう飽きてきた」 ←かんぴょう
誠二 「だったらイクラを取れ!!」 ←イクラ
臨也 「安パイ引きすぎなんだよ君達は!!」 ←大トロ
新羅 「食べたね?ルーレットスタート!」
サイモン 「ヘーイ!!」
ドンデンドンデンドンデン……
ルーレット『金色』
デデーン『折原、アウトー』
臨也 「あああああああ!! っうあー!」 バシーン!!
正臣 「またいった……」
帝人 「いやーこれは……」
新羅 「よし、じゃあ……」
臨也 「ちょっと待てぇ!!」
青葉 「ファッ!?」
臨也 「これは絶対におかしいだろう!?納得いかない。そこの三人だけ被害がないなんて理不尽じゃないか!!」
青葉 「うわキレ入った」
誠二 「そりゃ俺も同じ心境ですけど……」
新羅 「えーと、じゃあもう一度ルーレットを回せばいいのかな?」
臨也「そうしてくれ!!」
新羅 「じゃあ特別だよ? ルーレットスタート」
サイモン 「ヘーイ!!」
ルーレット『金色』
デデーン『折原、アウトー』
臨也 「…………………」
帝人 「……フフハハッ」
正臣 「っんんww」
誠二 「はっはっはwww」
青葉 「ブハッwww」
デデーン『竜ヶ峰、紀田、矢霧、黒沼、アウトー』
帝人 「………くあっ」 バシーン!!
正臣 「おうっ」 バシーン!!
誠二 「うぐっ!」 バシーン!!
青葉 「っあー」 バシーン!!
臨也 「……………ぐっ!」 バシーン!!
新羅 「気はすんだかな?お昼ご飯はこれで終わりだ。次に備えて、お腹を休ませておいてくれ」
サイモン 「腹ガ満腹ナラ戦モオーケーヨ。熱イアガリデビクトリーワインスルヨー」
ガラッバタン
臨也 「………………ハァ」
青葉 「いやー」
正臣 「大波乱だったな」
誠二 「まあ被害は軽かったからいいか。うまい寿司を食べれたって事で満足しよう」
帝人 「………まあまあ。ほら、よかったじゃないですか。大トロって滅多に食べれませんよ?」
臨也 「銀座の寿司屋でおすすめをよこせって言えるくらいの金ならもってるよ。最初から」
帝人 「んー……………」
臨也 「なんかもう、しばらく寿司を見たくないね……料理に罪はないけどさ───」
新羅「さて、それだけじゃお腹一杯にはならないだろうから、ここにお寿司の詰め合わせを用意してある。好きなだけ食べてくれ!」
臨也「────────」
帝人「落ち着いて」
♂♀
ガラッ
新羅 「やあ皆。お腹はもう慣れたかな?」
正臣 「次か……」
誠二 「まあ大丈夫ですけど」
新羅 「次は体育の授業だ。ここに動きやすい服を用意したから、着替えて外に出てきてくれ」
臨也 「えー」
帝人 「いやだなあ……」
青葉 「何やらされんだろ」
正臣 「この寒空になあ……」