絶対に笑ってはいけない来良学園24時   作:嵐牛

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p.m13:00

♂♀

 

 

帝人 「臨也さん、そのツナギの体操着ぜんぜん似合ってませんね……」

 

臨也 「まったくだよ。なんだってこんな格好を」

 

正臣 「矢霧はなんか作業員みたいな風格あるけどな」

 

誠二「誉めてるのか?」

 

青葉 「……………………」

 

帝人 「え、どうしたの?」

 

青葉 「あの、あれ…………」

 

 

謎の台座 「」

 

 

正臣 「……………なあ。あれって」

 

誠二 「言うな。理解したくない」

 

臨也 「……祈ろう。違うって」

 

新羅 「皆集まったね?」

 

臨也 「…………新羅」

 

新羅 「さっきも言ったとおり、今から体育の授業だ。その内容は………黒幕オープン!!」

 

バサッ

 

臨也 「うわっ……」

 

 

ドクロの台座 「」

 

 

新羅 「ズバリ、鬼ごっこ!!」

 

帝人 「嫌だーーーーーーー!!!」

 

正臣 「最悪だーーーーー!!」

 

誠二 「嘘だろ…………」

 

青葉 「はーーーーーっ……」

 

新羅 「じゃあ今からルールの説明をするわけなんだけど……一つ問題がある」

 

正臣 「問題?」

 

 

新羅 「臨也。君は澱切さんに刺された傷がまだ治りきってないらしいね?」

 

 

臨也「!そうなんだ!! だから激しい運動とかちょっとできないかな!!」

 

新羅 「しょうがないね、医者としてドクターストップを出そう。君は不参加だ」

 

臨也 「っしゃおらぁぁあああああ!!」

 

正臣 「汚ねえぞテメェェ!!」

 

青葉 「ふざけんな! 異義を申し立てる!」

 

新羅 「大丈夫だよ。その代わりに、とびっきりの助っ人を用意してるからね」

 

帝人 「助っ人?」

 

新羅 「カモン!!」

 

 

 

羽島(はねしま)幽平(ゆうへい) 「どうも」

 

 

 

デデーン『全員、アウトー』

 

 

帝人 「うえええええええ!? あぐあ!!」バシーン!!

 

正臣 「スゴいの出てきた!! っぐ!」 バシーン!!

 

誠二 「ここに出てきていい人じゃないんじゃないか!? はぐっ!」 バシーン!!

 

青葉 「恋人の方まで!? っはあ!」 バシーン!!

 

臨也 「仕事は選んだらどうかな! あっく!」バシーン!!

 

幽平 「すごい光景だね」

 

帝人 「あ、あの……何でこれに協力しようと?」

 

幽平 「前にお世話になったから。俺の大切な人とも話してこうする事にしたんだ」

 

正臣 「いや、お礼はもっと別の形にした方が……」

 

幽平 「それに、ガキの使いは好きだからね。毎年見てる」

 

誠二 「いやそんないいものじゃないですよ」

 

臨也 「メチャクチャされるよ?」

 

新羅 「さて、全員揃った所で鬼ごっこのルールを説明するよ。

今から一時間、君達にはあの台座から出てくる鬼から逃げてもらう」

 

青葉 「長いなあ……」

 

新羅 「ちなみに鬼ごっこの間は笑ってもいいけど、鬼につかまったら鬼の身体に書いてある文字通りのキツいお仕置きを受けるからね」

 

幽平 「ああ。スパイから毎年やるようになったやつですね」

 

新羅 「じゃあそろそろ始めよう。臨也は部屋に戻ってて」

 

臨也 「了解だ。頑張れ♪」

 

青葉 「クソが………」

 

 

新羅 「では───鬼ごっこ開始!!」

 

プァーッ

 

 

♂♀

 

 

臨也 「ふう。一時はちょっとキレかかったけど、やっと俺も休めるよ」

 

臨也 「まあ俺だけ叩かれ続けてたし、こんな役得もアリだよね。みんな頑張れ♪」

 

臨也 「………………」

 

臨也 「しかし」

 

臨也 「これ俺、なんにも面白くないな……」

 

 

♂♀

 

 

プァーッ

 

スリッパ 「……………」 プシューッ

 

 

誠二 「来た!来たぞ!!」 ダッ

 

正臣 「逃げろ!!」 ダッ

 

スリッパ 「……………」 シュタタタタ!!

 

青葉 「ああっ帝人先輩そっち行きました!!」

 

帝人 「え 速っ!? うそ速、めっちゃ速!! あ待って、ちょっと待───」

 

スリッパ 「……………」 ガシッ

 

幽平 「捕まった………」

 

帝人 「も、もう嫌、キックに続いてこれは」

 

スリッパ 「――――――ッ」

 

バシーン!!

 

帝人 「あ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"!!」

 

 

正臣「うわっ凄い音した」

 

帝人「っつあぁぁあ……」

 

誠二「とにかく逃げろ!! これはちょっと冗談とかじゃ済みそうにない!!」 ダッ

 

青葉「ていうか次の鬼が」

 

 

プァーッ

 

ハリセン 「…………」 プシューッ

 

 

青葉 「来ましたハリセン!!」 ダッ

 

幽平 「あれは痛いだろうね。絶対」 ダッ

 

ハリセン 「…………」 シュタタタタ!!

 

正臣 「俺ぇぇぇええ!?」 ダッ

 

ハリセン 「…………」 シュタタタタ!!

 

正臣 「くっそ速い! 速いってあああああ!」ガシッ

 

ハリセン「────ッ」

 

正臣 「そっとしてくれ頼むからそっと」

 

ズパァン!!

 

正臣 「うがぁぁあぁあ!!」

 

青葉 「犠牲者出るのが早すぎる!!」

 

幽平 「ここは危ないね。もっと別の場所に逃げよう」

 

誠二 「羽島さんは冷静だな……」

 

幽平(痛いのは嫌だなあ)

 

 

♂♀

 

 

臨也 「………ん、何だこの紙」

 

臨也 「『テレビの電源をつけろ』?」

 

臨也 「………」 ポチッ

 

パッ

 

帝人『あ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"!!』

 

臨也 「!?」

 

臨也 「あ、これライブ映像か。鬼ごっこの」

 

臨也 「…………面白い!」ニヤリ

 

 

♂♀

 

 

合流した五人───

 

 

誠二 「……ここまで何人やられた?」

 

正臣 「……スリッパとハリセン、あと四つん這い。ぜんぶ喰らった」

 

誠二 「俺もだ。あいつら足速い」

 

青葉 「もう全員一通り食らってんじゃないですか?……その、羽島さんはどうですかね」

 

幽平 「そうだね、凄く痛かったよ。本当に手加減なしだった」

 

正臣 「イケメン俳優に対する配慮とかないのか……」

 

帝人 「……僕は一通りやられた上で、またスリッパ喰らったけどね」

 

誠二 「本当か」

 

帝人 「僕あんまり足速くないんだよね。そろそろ嫌になってきたよ………痛いことばっかりじゃないか、僕」

 

青葉 「タイキック二発ですもんねえ……」

 

幽平 「そういえば、逃げ始めてどれくらい経ったかな」

 

誠二 「そうですね、かれこれもう………あ」

 

幽平 「『二十分』は逃げてる気がするんだ」

 

 

────二十分が経過しました。

────鬼、増員します。

 

 

帝人 「…………」

 

正臣 「来たか……」

 

誠二 「勘弁してほしいな」

 

青葉 「あー……」

 

幽平 「やっぱりこのルールはあるんだね」

 

 

?? 「………」 ソローリ

 

 

正臣 「こうなったら校舎内に逃げる事も考えなきゃ………ん?」

 

?? 「…………」 ソローリ

 

正臣 「ヤバい来た!!」

 

青葉 「散開散開! 散りましょう!!」

 

?? 「…………」 ダッ

 

帝人 「嫌だ!! なんでまた僕!? 何で……ん?」

 

 

デブ 「…………」 ボテボテボテ

 

 

帝人 「あっ……すごい逃げれる! 普通に逃げれる!」

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