♂♀
臨也 「いやーおぞましい話聞いたねえ……」
帝人 「………………」
正臣 「………………」
誠二 「………………」
青葉 「………………」
臨也 「………………」
帝人 「………………」
正臣 「………………」
誠二 「………………」
青葉 「………………」
臨也 「…………ねえ。誰か喋りなよ」
帝人 「いや臨也さん、今僕ら結構疲れてきてるんですよ。眠いし」
誠二 「恥もかいたし」
青葉 「精神的にもうキテるんだよな。お前はまだ傷が浅かった方かもしれないけど、俺達見ての通りの大火傷だぞ」
臨也 「だから俺のは計算なんだってば。それにそれ言うならほら、見てみなよ。
そこに焼け爛れた死体が転がってるじゃないか」
正臣 「………………………」
青葉 「おお、これは確かに」
帝人 「すごく安心感があるね」
誠二 「『こいつと比べたら俺なんて』って気になれるな」
臨也 「ね? 自分より下がいるって事実より安らぐものはないよ」
正臣 「いっそ俺を殺せよ!!」
誠二 「うわっ?」
正臣 「何なんだよ『ほちぃ』ってよお! ふざけんなよ!! 何であんなん送っちまったんだよホント!? 最悪すぎる!!
てかせめて『キモい』とか返してくれてもよかったじゃねえか向こうもよお!!」
帝人 「ああよかった、自覚してるんだね。もしアレが素なら僕、正臣との付き合い方考え直すつもりだった」
臨也 「殺してほちぃ? 殺してほちぃ?」
正臣 「うるせーぞボッチにムッツリが!!」
臨也 「もうそれでいいや。合ってるし」
帝人 「だだ、だ、誰がムッツリだって!?」
青葉 「…………ww」
正臣 「んでテメエ笑ってんじゃねえか! 何でセーフなんだよ!!」
青葉 「当たらないで下さいよ」
正臣 「いや笑ってただろうがよ! 手鏡も持ってないのに!!」
青葉 「なっ、俺まで巻き込みますか!?」
誠二 「お、おい紀田、いくらなんでも八つ当たりは」
正臣 「顔面メルトダウンのブラクラ野郎は黙ってろやぁぁぁああぁあ!!」
誠二 「何だと………!?」 イラッ
帝人 「え、ちょっと皆!?」
青葉 「紀田先輩。いくらなんでもやる事ガキ過ぎませんか?」 イライラ
正臣 「うるせえ!! テメェだってどうせ自分の事カッコイイとか思ってんだろ!?」
青葉 「は、はぁ!? だったら先輩だってもう○○○○○じゃないですか!」
正臣 「んだと!? 矢霧の方が○○○○○だろうが!!」
青葉 「それだったら矢霧先輩の方がよっぽどマシですよ!」
誠二 「誰よりマシだって!? お前も×××のくせに!」
帝人 「あ、え、えっと」
正臣 「(自主規制)! (不自然な電子音)!!」
青葉 「(聞くに堪えない暴言)っっ!!」
誠二 「(乱射される銃声)………!!」
帝人 「えーと…………」
帝人 「……………」
帝人 「星がきれいだなあ」
ガラッ
新羅 「大変だ!!近隣の有名な不良校の生徒が殴り込んでき…………、えっ?」
♂♀
臨也 「スコットランドにデュラハンという妖精がいるように、日本にも『舞首』って怨霊がいてね」
臨也 「常にお互いを罵り合う妖怪で、酒の勢いでケンカになった三人の武士が互いに互いを殺し合って生まれたんだってさ」
臨也 「まあ他にも、博打勝負を役人に見つかって死罪になって、その三人の死体を海に流したらその首達が互いを罵り始めたって話もあるけど」
臨也 「概要はこんな感じかな?」
帝人 「なるほど。……でも、何で急にそんな話を?」
臨也 「いや、そっくりだなって。ホラ」
正臣 「……………」
誠二 「……………」
青葉 「……………」
帝人 「ああ………、」
臨也 「自分の吐いた暴言がまんま自分にブーメランしてたからね。
『自暴自棄』と『流れ弾』と『理不尽』の三つ巴なんてそう見れるものじゃない」
帝人 「それ勝負になるんです?」
臨也 「でもちょっと意外だったのが、君があの状況に放置を決め込んだ事かな」
帝人 「止めようとはしたんですが………」
臨也 「いや、放置で正解だったと思うよ。
あの状況じゃ闘牛士の赤い布にしかなれないのは目に見えてるし」
正臣 「……なあ。その、ごめん。二人とも」
青葉 「いえ……こちらこそ」
誠二 「……すまなかった」
正臣 「ちょっとな……ヤケになっちまってたんだよな。後にも先にも、これ以上の恥部は多分無いし」
青葉 「……俺も黒歴史確定ですよ。バラされなきゃ何て事なかったんですけどね」
誠二 「これが終わったら、不本意だけど美香にはケータイの写真を見させてもらおう………あの写真を保存しかねない…………」
帝人 「何にしても収まってよかったよ」
臨也 「さっき話した方は死んだ後も罵り合ってたからね」
帝人 「えーと………それで僕ら今、どこに向かってるんでしたっけ?」
新羅 「………いきなり殴り込んできた他校の不良集団をウチのグループが『出迎えて』るから、仲裁のために校庭に行こうって話だよ………」
帝人 「それでした」
誠二 「仲間内のゴタゴタの次は他人同士のゴタゴタか………」
青葉 「まあ人の振り見て我が振り直せって事で、生暖かく見守りましょうよ」
正臣 「そうだな」
新羅 「ほら、もう校庭だよ」
誠二 「寒っ!!」 ←半袖短パン
正臣 「ふっww」
デデーン『紀田、アウトー』
正臣 「こんなので………ったぁ!」 バシーン!!
臨也 「そろそろ深夜テンションが発生する頃合いか……」
ヤンノカ!? アア!? ンダトコラァ!!
青葉 「あ、アレですか?」
新羅 「うん。……皆、気を引き締めて……」
エゴール 「煩いですね、全く」
臨也 「また分かりやすいメンバーを……」
正臣 「門田さん達何やってんだ………」
青葉 「何であんなノリノリなんですかね」
誠二 「あれガスマスクだよな?」
帝人 「今なんか凄くダメな人がいたような気が……」
新羅 「………ねえ、君達」
門田 「ああ?」
森厳 「何かね!?」
新羅 「ここは一つ、話し合いで平穏無事に済ますという訳には………」
遊馬崎 「ムリっすね!」
影次郎 「部外者は引っ込んでやがれ!!」
ギャーギャーブーブー
新羅 「………皆。どうやらもう僕達にできるのは、この戦いを見守る事だけみたいだ」
臨也 「心折れるの早いな!」
青葉 「俺らがここにいる理由が早々に失せましたね」
正臣 「しかもイスあるし……」