門田 「よぉし………そんだけ言うならもう直でやり合ってやろうじゃねえか」
影次郎 「上等!」
遊馬崎 「よっしゃいくっすよー!!」
六人 「「「っしゃー!!!」」」 ヌギヌギ
帝人 「それでやっぱりフンドシ姿になるんだね………」
誠二 「この寒空の下で………」
森厳 「ふむ。この季節のこの老体でこのシチュエーションは中々に堪えるが、まずは我々が先手を打たせてもらおう!
行くのだ、岸谷森厳マークⅡ!!」
エゴール 「エゴールですって」
帝人 「あの人も筋肉凄いなあ」
森厳 「私の手駒の力を見せてやろう。さあ、例のモノを持って来るのだ!!」
ゴロゴロ
畳 「」
正臣 「タタミ? だよな、アレ」
森厳 「ふふふ………エゴール君はな、薄っぺらい紙一枚でこの畳を真っ二つにできるのだよ!!」
門田 「ああ!? できるワケねえだろうがよ!」
渡草 「やれるモンならやってみやがれ!」
遊馬崎 「マヌケな結果に終わるのがオチっす!」
エゴール 「見せ物ではないんですが………まあいいでしょう」
エゴール 「ふっ─────」
スパンッ
畳 「」 ←半分
畳 「」 ←半分
ほぼ全員 「「「うおおおおおおおおおお!!??」」」
帝人 「なに今の? なに今の!?」
正臣 「凄ぇぇぇええ!!」
誠二 「達人だ…………」
青葉 「ふ、普通にスゴ技だったな」
臨也 「彼をからかっても大して面白くはならないからね」
門田 「はっ、それがどうしたってんだよ! おい狩沢、アレ持ってこい!!」
狩沢 「はーい♪」
ゴロゴロ
巨大水槽 「」
青葉 「……水、ですかね? あれ一杯に入ってるやつ」
誠二 「そうなんじゃないか? 真っ赤なのが気になるけど」
影次郎 「おい、何だよそりゃあ?」
門田 「ウチの遊馬崎はなぁ、親の死に目よりも電撃文庫の新刊を優先するくらいアタマが痺れちまってんだよ。
そしてこの水槽の中には、防水加工を施した『ブラック・ブレット』の8巻がある」
森厳 「つまりどういう事だね?」
門田 「わからねえか。ウチの遊馬崎なら──
───この唐辛子をたっぷり溶かした水の中で、ゴーグルも無しにこいつを読めるって事だよ!!」
帝人 「死ねる!!」
誠二 「だから赤かったのか!!」
渡草 「おう遊馬崎ぃ、男見せろやあ!!」
遊馬崎 「たとえ火の中水の中草の中森の中───遊馬崎ウォーカー、負けないっすよぉ!」
門田 「っしゃあ行けえ!!」
遊馬崎 「うおおおおお!!」
ザバーン!!
遊馬崎「ぶあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! ! !」
デデーン『竜ヶ峰、紀田、矢霧、アウトー』
帝人 「三秒もってないじゃないですかwwwあっつ!」 バシーン!!
正臣 「スゴい声出たwwったい!!」 バシーン!!
誠二 「キツいでしょうけども……っふう!」 バシーン!!
青葉 「ていうかさっきのスゴ技からの落差が………」
エゴール 「出来ないじゃないですか」
森厳 「程度が知れるな若者よ!」
遊馬崎 「~~~~~~………っ違うっす! 今のはそう、練習! 練習なんっすよ!! 次が本番っす!!」
渡草 「そうだよなあ遊馬崎! 練習でもなけりゃこんなヌルいもんは使わねえよな!!」
遊馬崎 「? ……モチロンっす!」
渡草 「よっしゃアレぶちこめぇ!」
狩沢「そーれっ♪」
タバスコ 「」 ドバーッ
遊馬崎 「えっ?」
門田 「うわっ」
デデーン『折原、アウトー』
臨也 「今ドタチン一瞬素に戻ったよね!? うぐっ!」 バシーン!!
正臣 「え、つーかアレ行くのか遊馬崎さん? 水がもう地獄みたいな色してっけど」
渡草 「うおお……さ、さあ遊馬崎! お前の漢気見せてみろや!!」
遊馬崎 「……や、やってやるっすよおおおおお!」
ザバーン!!
遊馬崎 「オ" ア" ア" ア" ア" !!!」
デデーン『全員、アウトー』
帝人 「もうやめてあげません!? あづっ!」 バシーン!!
正臣 「あんまりだって!! ぐっ!」 バシーン!!
誠二 「人の声じゃないぞ今の! おうっ!!」 バシーン!!
青葉 「粘膜イッただろこれ! あぐあ!」 バシーン!!
臨也 「ふっwひゃwひゃwひゃwひゃwあ"っ!」 バシーン!!
遊馬崎 「だだだだだだだだだ!! づっ、げほっ、は、はな"、鼻に"入っだ、ふぁあ"あ"あ"!!!」
誠二 「涙と鼻水すごいな……」
臨也 「人間ってあんな表情も出来るんだねぇ」
影次郎 「へっ、ざまぁねえぜ! もうすっこんでろよお前は!!」
遊馬崎 「ま"だっずぅぅう"う"!!!」
青葉 「うわっ!?」
遊馬崎 「おっ、俺はっ!絶対に読む"っすよ!」
遊馬崎 「だどえごの身が地獄の業火に"焼かれようと! ここは、ごごだけは引けないっす!!」
遊馬崎 「俺は……夢にまで見た、聖天子様と蓮太郎の不器用な甘酸っぱさを目の当たりにするんすぅぅううう!!」
森厳 「ふむ………とりあえず水から取り出してみたが。
この本のタイトル、どうも私には『落第騎士の英雄譚』と読めるのだが?」
遊馬崎 「」
臨也 「あっ死んだ」
帝人 「凄い顔で気絶してる………」
正臣 「けど、遊馬崎さんなら電撃文庫の新刊がいつ出るかなんて当然知ってるはずじゃ………」
狩沢 「……嘘だとわかってても、すがりたい物ってあるみたいだね」
正臣 「……じゃあそこを弄ってやるなよ……」
※2014年の4月に第7巻が発売されて以降、『ブラック・ブレット』は4年以上物語の続きが刊行されておりません。
作者の神崎紫電様の心身の健康を心よりお祈りしております。