絶対に笑ってはいけない来良学園24時   作:嵐牛

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p.m22:00

♂♀

 

 

帝人 「……………」

 

正臣 「……………」

 

誠二 「……………」

 

青葉 「……………」

 

臨也 「……………」

 

帝人 「…………ねえ。今何時かな」

 

青葉 「今22時を回りました。

ていうか時計あるじゃないですか」

 

帝人 「もう見るのも面倒になってきて……」

 

誠二 「果たしてこれは紅白歌合戦をフイにしてまでやる意味があるのか……」

 

正臣 「あーーーーああ。どっかの誰かさんのせいでよおーーーー」

 

臨也 「欠伸まじりで言われてもねえ。不機嫌? 今」

 

正臣 「ギリ疲れと眠気が勝ってる」

 

青葉 「しかしこんな事してる間に年明けそうですよ………ここまでめでたくない年越しってアリですか?」

 

帝人 「何の感慨も湧かないね………

……そういえば正臣、正臣ってまだアレ続けてるの?」

 

正臣 「アレって」

 

帝人 「ほら、アレ。年越しの瞬間地上にいなかったってやつ」

 

正臣 「あー……やってるな」

 

臨也 「高校生のやる事かい」

 

正臣 「黙れ。死ね」

 

ガラッ

 

 

新羅 「やあ」

 

 

帝人 「あー来た………」

 

誠二 「今度は何ですか………」

 

新羅 「皆大変だ。理事長の御子息が誘拐されてしまった! 今から皆で助けに行ってほしい!」

 

臨也 「いいんじゃない? 別に」

 

新羅 「犯人からは『校庭の体育倉庫の中に人質がいる』と手紙が届いている。

五人の力を合わせてしっかり頼んだよ。

………ああ、それと」

 

正臣 「それと?」

 

新羅 「ここから先は笑ってもいいけど、驚いたらアウトになるから。気を付けてね」

 

正臣 「あーラストかー………」

 

青葉 「じゃあもうやりますか………」

 

帝人 「………あ、そうだ。ねえ皆」

 

正臣・誠二・青葉・臨也 「?」

 

帝人 「全部終わったらさ────」

 

 

────深夜の特別ルール。

 

絶対に驚いてはいけない来良学園24時────開幕。

 

 

♂♀

 

ガラッ

 

帝人 「いやー照明が変わってる………」

 

誠二 「暗いな………」

 

正臣 「学校って明かりが落ちるといきなり別世界になるよな」

 

臨也 「その感覚も随分昔の事に感じるよ」

 

青葉 「ジジ臭いぞ、それ」

 

 

【CO2ガス噴射まで 3秒前】

 

 

誠二 「………ていうか寒いんだよだから!!」 ←半袖短パン

 

臨也 「ある程度時間経ったら普通のに戻されるのが通例なんだけどねえ」

 

 

【2】

 

 

青葉 「つーかこういうのって警察の仕事だろ、普通」

 

正臣 「俺達が出張る義理もないよな」

 

 

【1】

 

 

正臣 「……つーか帝人、お前何でそんな後ろで縮こまってんの?」

 

帝人 「いやだって、僕こういうの苦手

 

 

プシューーーーーーッ!!!

 

 

正臣 「おわ

 

誠二 「うお

 

青葉 「あ

 

臨也 「わ

 

 

帝人「うわぁぁあああぁぁああぁあ!!??」

 

四人 「「「うおあっ!?」」」

 

 

帝人 「あ………はー、はー、ああ………」

 

正臣 「………ビックリしただろうが!!」

 

誠二 「オーバーだろ流石に!」

 

青葉 「ここで先輩が爆弾になるなんて……」

 

臨也 「どっちかって言えば君の声にビックリしたからね、俺達」

 

正臣 「まぁ行こうぜ。さっさと終わらせて帰ろう」

 

帝人 「いきなり不安だよ……次は何がくるのかな」

 

 

──階段──

 

帝人 「いやー怖いなここ……」

 

青葉 「こういう所で来そうなものと言えば」

 

正臣 「階段の下から何か出てきたり」

 

誠二 「そんな所だよな」

 

 

【火柱まで 3秒前】

 

 

臨也 「何が出てくるとかよりさ、足元が見えにくいのがさ」

 

帝人 「言われてみれば危ないですよね」

 

 

【2】

 

 

誠二 「どうだ。何かあるか?」

 

青葉 「暗くて見えにくいけど、多分何も」

 

 

【1】

 

 

正臣 「まーしかし何だ、尻を叩かれまくった時に比べりゃ気楽な

 

 

ッッッッボォン!!!

 

 

 

 

 

臨也 「……えーと、これはどう解釈すればいいのかな?」

 

青葉 「……どうもこうも」

 

正臣 「見たまんま……」

 

誠二 「ビックリした弾みで竜ヶ峰が階段から転げ落ちたとしか………」

 

 

帝人 「     」 ピクピク

 

 

──2F廊下──

 

 

帝人 「痛ったい…………」

 

誠二 「怪我がなかったのは不幸中の幸いだったな」

 

臨也 「自業自得だけどね」

 

帝人 「いや、あれはビックリするでしょう………」

 

青葉 「そりゃしますけどね? それを先輩がことごとく上書きしてくるんですって」

 

正臣 「別の意味で心臓に悪いんだよ。

このまま進んだらお前いつか死ぬんじゃねえの?」

 

帝人 「縁起でもない事言わないでよ……」

 

臨也 「? 何かあるね」

 

 

台 「」

 

 

誠二 「……台だな。あとノートとペン」

 

帝人 「いやー怪しい……」

 

正臣 「お前さっきから何回『いやー』って言うの?」

 

青葉 「『チェックのためここにサインして下さい』だそうです」

 

 

ボールペンビリビリまで 【3秒前】

 

 

臨也 「誰もいないのに書く必要ある?」

 

誠二 「赤信号だって車がいなくても渡っちゃいけませんよ」

 

 

【2】

 

 

青葉 「つーかここまで来てゴネてもしょうがないだろ。パッと書けパッと」

 

臨也 「えー俺かい? ……まあいいか」

 

 

【1】

 

 

臨也「このペン使っていいんだよね? えーと

 

バチバチッ!!

 

痛っっっっっった!!!!」

 

帝人「うわっ!?」

 

誠二 「おおっ!?」

 

臨也 「……………強いんだよ電圧が!!」

 

青葉 「ビリビリ来たか」

 

正臣 「すげー音聞こえたぞ」

 

臨也 「………ほら、次は君達が書かなきゃ」

 

帝人 「嫌ですよ」

 

正臣 「嫌だ」

 

誠二 「嫌ですね」

 

青葉 「嫌だっつの」

 

臨也 「何だよくそ………」

 

誠二 「まあほら、先に進みましょうよ」

 

 

 

臨也 「……ちょっと肌が焦げてるんだけど」

 

青葉 「そんな強かったんだな、電気」

 

帝人 「スパークの光見えたもん、僕」

 

正臣 「……つーか階段遠くね。なんで一番向こうの端にしかないんだよ」

 

誠二 「テレビ局みたいな構造だな」

 

 

マル秘ネタまで 【3秒前】

 

 

帝人 「どういうこと?」

 

誠二 「テレビ局も階段同士がかなり離れた場所にあるって事だ」

 

 

【2】

 

 

帝人 「え、それ何で?」

 

誠二 「……何だったか」

 

臨也 「テロリストとかに占拠されにくくする為だよ」

 

 

【1】

 

 

帝人 「へえー」

 

青葉 「まあ日本じゃそんな事そうそう起こらないとは思───」

 

 

バリンッッ!!

 

 

青葉 「うおお何だ!?」

 

正臣 「後ろの壁が破れた!」

 

帝人 「ねえ何か来るよ!? 人みたいな

 

 

葛原(くずはら)金之助(きんのすけ) 「……………」 ←セグウェイ

 

 

帝人 「誰!!」 ダッ

 

臨也 「セルティといつも鬼ごっこしてる奴だよ!!」 ダッ!!

 

誠二 「あの交機の!?」 ダッ

 

正臣 「白バイはどうしたあ!」 ダッ

 

葛原 「……………」 シャーッ

 

正臣 「ちょっ来る来る来る! メッチャにやけてる!」

 

青葉 「怖い怖い怖い!!」

 

臨也 「逃げろ!階段まで走れ!!」

 

帝人 「うわぁぁあああああ!!」

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