──校庭前──
正臣 「さすがに冷えるな……」
帝人 「体育倉庫ってあれだよね?」
誠二 「あれ以外それらしいのも無いしな」
臨也 「そうだね。でも見て、アレ」
電話ボックス 「」
帝人 「うわっ……」
正臣 「張り紙があるぞ。……『指示を待て』」
青葉 「誰が待つんです?」
臨也 「そりゃあ君でしょ」
正臣 「お前だろ」
誠二 「ああ、君だな」
帝人 「そうだね。君だね」
青葉 「………はあ!?」
臨也 「という訳でよろしく」
青葉 「いや待て。待て待て待て! 何で俺なんだよ!? 何でですか!?」
誠二 「だってそうだろう!この五人の中で一番痛い目を見てないのは君だぞ!?」
帝人 「君の被害けらえいこぐらいじゃないか!」
臨也 「俺はもうさんざんやられたからね!」
正臣 「も一つオマケにお前が一番年下だろが!!」
青葉 「横暴だ!!………ああもう、わかりましたわかりましたよ。俺行きますよ」
帝人 「それでいいんだよ」
青葉 「うるさいです」 ガチャッ バタン
正臣 「………どうなるんだろな、これ」
臨也 「あの密室だからね。そんな大掛かりな事は起きないと思うけど」
青葉『ただ「待て」の一言ですからね……。電話が鳴るんでしょうか?』
臨也 「さあね────」
ジリリリリン!! ジリリリリン!!
誠二 「!鳴ったな」
青葉『鳴りましたね。………これを取らなきゃ何も始まらないのはわかってるんですが……』
帝人 「まあ、もう取ろうよ」
青葉『ですね』ガチャッ
青葉『はい、もしも
』
正臣 「……え、今何が起きた?」
帝人 「わかんない。青葉君が消えた」
誠二 「見てみよう」
青葉 「………………………」 ←落とし穴
正臣 「……電話ボックスそのものが落とし穴か。つーか深っ」
臨也 「一辺二メートルはあるよね、これ」
帝人 「大丈夫?」
青葉 「………ええ、なんとk
バッサァァァアアアア!!
帝人 「うわっ!?」
正臣 「粉降ってきた!天井から!」
誠二 「落とし穴いったぞ………」
青葉 「…………え? これマジで? これマジで? ……これマジで?」
誠二 「……あれは黒沼君で合ってるのか?」
臨也 「多分ね。全体的に粉っぽくなっちゃったけど」
青葉 「え。これここまででワンセット? アホちゃう?アホちゃう? もっぺん言うけどアホちゃう?」
帝人 「落ち着いて青葉君。君は大阪の生まれじゃないでしょ?」
正臣 「ひとまず引き上げるぜ。ほら掴まれ」
臨也 「しっかりしなよ粉ふき芋」
青葉 「誰が粉ふき芋だ!!」
──校庭──
青葉 「………ひどい目にあった」
誠二 「……まあそう腐るな。民主的な多数決に基づいた結果じゃないか」
青葉 「言論を弾圧を民主と言いましたか、今」
臨也 「ていうか、君ちょっと風下に立って歩いてくれないか。飛んでくるんだよ、粉が」
青葉 「うるせえな! こっちはパンツの中まで粉入り込んでんだよ!!」
帝人 「ま、まあまあ。ほら、もう体育倉庫がすぐそこじゃないか」
青葉 「それ別に機嫌が戻る要因にはなり得ませんし」
誠二 「……着いたな。じゃあ………ん?」 ガチャガチャ
臨也 「どうしたの?早く開けなよ」
誠二 「いやこれ、鍵が………」
チンピラA 「鍵をお探しかい?」
帝人 「あっ?」
正臣 「ええーこういう展開………?」
チンピラA 「残念だが、こいつは渡せねえなあ」
チンピラB 「欲しけりゃ俺達を倒すんだな」
正臣 「ダルい………」
臨也 「ここに来てこういうイベント止めてほしいんだけど」
誠二 「……どうするんだ?」
正臣 「こん中でケンカできるっつったら、俺か──
??&?? 「待てい!!」
帝人 「え?」
?? 「人を傷付ける愚かな者よ!」
帝人 「ええ?」
?? 「世界の平和を脅かすものは、私達二人が容赦をしない!」
帝人 「えええ?」
??&?? 「「誰かの為に力を振るう、そう、人呼んで我々は────」
帝人 「ええええ?」
竜ヶ峰(父)&(母) 「ダブルドラゴンズ!!」
正臣 「ブッフォwwwww」
チンピラA 「なっ……ダブルドラゴンズ!?」
チンピラB 「なんでこんな所に!?」
帝人 「え、ねえ今回出過ぎじゃない?」
竜ヶ峰(父) 「悪のある所に我々は在る!!」
竜ヶ峰(母) 「受けなさい!必殺────」
帝人 「今日どんだけ出てくるの?」
竜ヶ峰父&母 「ドラゴンアタック!!」
チンピラA&B 「ぐわーっ!!」
帝人 「ねえ…………」
竜ヶ峰(父) 「さあ、悪は去った。この鍵は君達のものだ!」
竜ヶ峰(母) 「大丈夫。あなた達ならきっと助けられる」
竜ヶ峰(父)&(母) 「さらばだ!」 タタタ…
帝人 「………………」
誠二 「ダブルドラゴンって……」
臨也 「ゲームのタイトルじゃないんだから」
青葉 「鍵取り戻してくれたんなら助けるとこまでいってくれよ」
帝人 「………………」
正臣 「……帝人、いつまで空を見てんだよ」
帝人 「両親のあんな姿を見た息子は今どんな気持ちだと思う?」
正臣 「………………」
誠二 「………開けようか。鍵」
──体育倉庫内──
ガチャ
青葉 「うわ暗いな……」
臨也 「ここに人質がいるって話だったよね、確か」
誠二 「? 何か壁にあるな………これ、電気のスイッチだ。押していいよな?」
帝人 「お願い」
パチッ
?? 「……zzz………zzz………」
帝人 「うわビックリした。なにこの人」
臨也 「いや、これが誰か以前にさ………」
誠二 「ええ、この人………」
正臣 「………デカくね?」
宝城 「……zzz………zzz………」
青葉 「………………」
臨也 「え、これ人質?」
帝人 「みたいですね……」
正臣 「何か乳母車に入ってるし……つーか何だこの特大の乳母車」
誠二 「まあ、押して運べって事だろうな」
青葉 「……じゃあ、ここは臨也だな」
臨也 「何でさ!」
青葉 「お前が一番年上だろ?」
臨也 「……まあいいか、このくらい……うわ重たっ………」
──校庭──
臨也 「………で、これどこに運べばいいのかな」 ガラガラ
正臣 「階段辺りに置いとけばいいんじゃないか? てかメッチャ身体はみ出してんのによく寝れるな……」
帝人 「でも、これで全行程終わったね」
青葉 「ですよね………長かった………」
誠二 「……? なあ、誰か後ろに……」
チンピラA 「………」
チンピラB 「………」
正臣 「また出た………」
臨也 「今度は何なんだろうねえ……」
青葉 「?……あれ、何か変じゃないですか」
帝人 「え、どこが?」
青葉 「いや、ほら………」
青葉 「何で目をつむってるんでしょう?」