絶対に笑ってはいけない来良学園24時   作:嵐牛

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a.m00:00

──待機部屋──

 

 

帝人「……………」

 

正臣「……………」

 

誠二 「……………」

 

青葉 「……………」

 

帝人 「……………」

 

正臣 「……………」

 

誠二 「……………」

 

青葉 「……………」

 

 

臨也 「……………」 ガラッ

 

 

帝人 「あ。戻ってきた」

 

臨也 「本当いい加減にしなよ君達」

 

正臣 「遅かったな」

 

青葉 「何してたんだよ?」

 

臨也 「え、それ君達が言っちゃう?

あのペースについて行けるわけないだろ、あんな重いの押してるのに。どんどん離されたよ」

 

誠二 「気付きませんでした」

 

臨也 「俺をおいてさっさと逃げたからね。

俺あいつらほとんど全員に頭(はた)かれたからね?」

 

正臣 「んふっwww」

 

 

デデーン『紀田、アウトー』

 

 

正臣 「…………っおー」 バシーン!!

 

臨也 「ていうかもう本当しんどいよ………。

君達もやたら静かだよねえ………」

 

誠二 「しんどいんですよ俺達も」

 

青葉 「俺もずっと粉まみれのまんまだしな」

 

帝人 「本当、もう、ねえ………どれだけ本気出したんだろうね、岸谷さん」

 

臨也 「闇医者の本気を見たよ。まさかここまで引っ張り出してくるとはね………」

 

正臣 「全員目が死んでんぞ」

 

誠二 「お前もな……」

 

 

ガラッ

 

新羅 「やあ」

 

 

帝人 「あ」

 

正臣 「お……」

 

誠二 「……ん……」

 

青葉 「……、」

 

臨也 「………今度はなんだい」

 

 

新羅 「皆、お疲れ様。今まで大変だったね。

これで全ての予定は終了だよ」

 

 

帝人 「やっ…………たー…………」

 

正臣 「あ"ー………」

 

誠二 「終わったか……」

 

青葉 「お疲れーっす……」

 

臨也 「はー………あー……」

 

新羅 「よし。じゃあ皆、外に出ようか」

 

 

──校庭──

 

 

帝人 「終わりましたねー」

 

臨也 「だね、本当。本当にもう」

 

誠二 「俺はこんな格好で年を越したんだな……」 ←半袖短パン

 

青葉 「お互い様ですよ、それは」 ←粉まみれ

 

新羅 「じゃあ皆、この校庭から一歩外に出たら終了だからね」

 

帝人 「あ、じゃあ皆、あれやろうよ。ほら、さっき言ったやつ───」

 

 

澱切(よどぎり)陣内(じんない) 「いやあ、ご苦労様だったねえ………」

 

鯨木かさね 「…………」

 

 

臨也 「あ」

 

誠二 「この人って……」

 

青葉 「あの銅像の」

 

澱切 「今年もまた一年が過ぎた。

どうだい、君達は自分は去年より成長したと思う事ができるかな?」

 

帝人 「成長、ですか」

 

正臣 「んー……いや、特には………」

 

澱切 「そうだろう、そうだろう。

いいかい、精神の成長というものは、日々の心構えなくしてあり得ないんだよ。

人は『大人になる』のではない。

『大人で在る』んだ」

 

鯨木 「全くその通りです、社長」

 

帝人 「大人で、在る………?」

 

澱切 「思い返してみたまえ。

君達にも、かつて小さな子供だった時期があっただろう?

その時君達は、回りの人がどう見えたかな?」

 

澱切 「幼稚園児の頃は、ランドセルを背負った小学生がすごく大人に見える。

小学生の頃は、学ランを着た中学生がすごく大人に見える。

中学生の頃は、好きなカバンで学校に通う高校生がすごく大人に見える」

 

澱切 「だけどどうかな。

今、その高校生になってみて………自分はまだ子供だと思うんじゃないかな」

 

鯨木 「素晴らしいお言葉です、社長」

 

澱切 「君達もいずれ時が過ぎたら、否応なしに『大人』として扱われる時が来る」

 

鯨木「鋭いお言葉です、社長」

 

澱切 「雨避けの傘から外されて、苦しむ事だって何回もあるだろう」

 

鯨木 「駿逸なお言葉です、社長」

 

澱切 「だけどね、それでも君達は屈してはならない。屈してはならないんだよ」

 

 

澱切 「『自分』を大人だと感じていた………昔々の自分の為にね」

 

鯨木 「感動的なお言葉です、社長」

 

 

帝人(いい事言ってるんだけど………)

 

臨也(合いの手がどうにも………)

 

澱切 「さて、と。もうこんな時間だし……」

 

 

澱切 「私も大人として、今から風俗にでも行こうかな」

 

鯨木 「最低なお言葉です、社長」

 

 

帝人 「ふっww」

 

正臣 「んんwwww」

 

誠二 「ふっすww」

 

青葉 「ぶふっwww」

 

臨也 「フヒッww」

 

 

デデーン『全員、アウトー』

 

 

帝人 「……あっ」 バシーン!!

 

正臣 「いっ」 バシーン!!

 

誠二 「うっ」 バシーン!!

 

青葉「えっ……」 バシーン!!

 

臨也 「っおー」 バシーン!!

 

帝人 「……………」

 

正臣 「……………」

 

誠二 「……………」

 

青葉 「……………」

 

臨也 「……………」

 

正臣 「………じゃ、終わりますか」

 

誠二 「そうだな。やるんだろう、あれ」

 

帝人 「あ、うん。そうそう」

 

青葉 「妙な面子ではありますけどね」

 

臨也 「文化は大切にしなくちゃね」

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