絶対に笑ってはいけない来良学園24時   作:嵐牛

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a.m11:00

新羅 「席について待っていてくれ。直に先生が来るから」

 

ガラガラピシャン

 

誠二 「はー暖かい……。なんで真冬にこんな格好をしなきゃならないんだ」

 

正臣 「さっきから喋らねーなと思ったら」

 

誠二 「そんな余裕が無かったんだ」 ←半袖短パン

 

青葉 「まとりあえず座りましょうよ。立っとくのも何ですし」 ガララ

 

帝人 「だね」 ガタタ

 

正臣 「よいせ」 ガタッ

 

誠二 「ふう」 ガタ

 

臨也 「あ そうだ皆。誰が先生として登場するか賭けないかい?」 ガラ

 

青葉 「なんでそんな事しなきゃならないんだ」

 

臨也 「候補が多く挙がればその分心構えができるでしょ? まぁ賭けじゃなく予想でもいいか」

 

青葉 「ああ、それはあるかもな」

 

帝人 「いいと思いますよ。僕はえーと、じゃあ園原さんで」

 

正臣 「………那須島」

 

誠二 「お前もう那須島先生が頭にこびりついてるじゃないか。俺は………姉さんで」

 

青葉 「うーん、岸谷さんがくるかな?」

 

臨也 「可能性は薄いね。じゃあ俺は、意表を突いて狩沢ちゃんかな―――

 

ガラッ

 

 

 

聖辺ルリ 「それでは……授業を始めます」

 

 

 

デデーン『全員、アウトー』

 

 

帝人「うえぇぇぇぇぇえええ!?!? ぐあーっ!!」 バシーン!!

 

正臣 「ウッソだろオイ!! がっ!!」 バシーン!!

 

誠二 「冗談きついぞ……ぐう!!」バシーン!!

 

青葉 「予想できるかこんなもん!! づぅっ!!」 バシーン!!

 

臨也 「君は一体なんなんだ岸谷新羅!! っあーぃ!!」 バシーン!!

 

ルリ 「この時間は国語を勉強します……。皆さん、机の中の……教科書を出してください」

 

帝人 「いや、いやいやいや……」

 

正臣 「出しますけれども……」

 

誠二 「無類の感動しか湧いてこない」

 

青葉 「サイン貰えますかね?」

 

臨也(いや、丸っきりあり得ない繋がりでもないのか……? 知り合いを辿れば……あるいは……)

 

ルリ 「皆さん、教科書は出しましたね……。では、今から………」

 

臨也 「ねえ。俺の教科書だけ『Toloveるダークネス』の八巻なんだけど?」

 

 

デデーン『竜ヶ峰、紀田、黒沼、アウトー』

 

 

帝人 「はー……もー……いぎっ!!」 バシーン!!

 

正臣 「言わんでいいんだよそんなの!! あ"ーっ!!」 バシーン!!

 

青葉 「………………おうっ」 バシーン!!

 

臨也 「いやだって、これ音読することになってみなよ。地獄だよ」

 

ルリ 「折原君……授業中は静かに」

 

帝人 「あっ、いいな。名前呼んでもらえて」

 

臨也 「君も君でなんなんだ」

 

ルリ 「では折原君、教科書九十ページの最初から音読してください………」

 

臨也 「うわ来た。…………え、ここ?」

 

ルリ 「情感を込めて………登場人物になりきって、自分がその人であるかのように読むのです」

 

帝人 「ちょ……」

 

臨也 「そういうのは恋人の方に任せといてよ………ここ、かあ……」

 

ルリ 「………早く」

 

臨也 「わかったよ」

 

帝人・正臣・青葉「 (来る!!)」

 

臨也 「えーと……ゴホン」

 

 

臨也 「血だッ!もっと血をよこせッ!!この

カスがァ────ッ!!!」 クワァ

 

 

デデーン『竜ヶ峰、紀田、黒沼、アウトー』

 

 

帝人 「そこ!? っあー!!」 バシーン!!

 

正臣 「喘ぎ声じゃっぐああ!」 バシーン!!

 

青葉 「うぐっ!」 バシーン!!

 

ルリ 「素晴らしい読みでしたね………」

 

臨也 「どうも」

 

青葉 「何やりきった感じ出してんだお前」

 

臨也 「ちょっとスカッとしたんだ」

 

正臣 「てかコイツこの一連のくだりでクスリともしてねえぞ」

 

誠二 「……マンガはあまり知らないからな」

 

ルリ 「では次………竜ヶ峰帝人君。教科書を一ページから音読してください」

 

帝人 「はっ、はい!

『七月中旬 某日

【君は超能力者を知っているか!おっと、ゲームの制作会社の事じゃあねえぜ?―――』」

 

正臣(……あれ。何だコレ)

 

誠二(俺達とは何の関係もない物語なのに………)

 

青葉(そもそもフィクションなのに………)

 

帝人 「『ピラミッドの頂点は強能力者の連中さ。その上を優雅に―――』」

 

臨也(何かこう………他人事じゃない気が………)

 

帝人 「『中には努力してピラミッドから星』っ………………っ」

 

正臣 「? どうし…………っ」

 

誠二 「クッ………」

 

青葉 「………………」 フイッ

 

臨也 「………………」 フイッ

 

ルリ 「……………」 クネクネ

 

帝人「(何なのその動きは………っ!!)」

 

ルリ 「竜ヶ峰君、続きを」 クネクネ

 

帝人 「っ………『そんなネットラジオを聞きながら、……鼻ピアスをした青年………』」

 

ルリ 「………………」 クネクネ

 

帝人 「『んな姿消しちまった……奴より、……っ、今、は……フッ……』」

 

ルリ 「………………」 クネクネ

 

 

 

ルリ 「もやし」 美声

 

 

 

デデーン『全員、アウトー』

 

帝人 「あーーーー!! あー!!」 バシーン!!

 

正臣 「……っおー」 バシーン!!

 

誠二 「綺麗な声で……ふぐっ!!」 バシーン!!

 

青葉 「トップアイドルが何やってんだよ! あぎっ!」 バシーン!!

 

臨也 「ヨゴレじゃないか……っふ!!」 バシーン!!

 

ルリ 「では………今二人が読んでくれた部分について、感想文を書いてください。机の中に………原稿用紙と筆箱があります」

 

青葉 「血とカスと超能力者で何を書けってんだ」 ガサゴソ

 

帝人 「まあ、ざっと読んで書けばいいんじゃないかな?」 ガサゴソ

 

正臣 「あったあった」ガサゴソ

 

臨也 「シャーペンと消しゴムは入ってるね」ガサゴソ

 

ルリ 「それでは………五分間、始め」

 

誠二 「あの、俺のだけアスパラが入ってるんですが」

 

 

デデーン『紀田、アウトー』

 

 

正臣 「何でだよ! おうっ!!」 バシーン!!

 

ルリ 「矢霧君………もう始まっていますよ」

 

誠二 「え、はあ………アスパラ、か……」

 

帝人 「何本かあったから僕の貸すよ。はい」

 

誠二 「すまないな」

 

ルリ 「では………改めて、始め……」

 

 

帝人 えーと…………」 カリカリ

 

正臣 「……………」 カリカリ

 

誠二 「……………」 カリカリ

 

青葉 「……矢吹、健太朗は………」 カリカリ

 

臨也 「やりすぎ、と………」 カリカリ

 

帝人 「……………」 カリカリ

 

正臣 「……………」 カリカリ

 

誠二 「……………」 カリカリ

 

青葉 「……………」 カリカリ

 

臨也 「……………」 カリカリ

 

 

誠二 「これ美味いな……」 ムシャムシャ

 

 

デデーン『竜ヶ峰、紀田、黒沼、折原、アウトー』

 

 

帝人 「んもーーー!! あうっ!」 バシーン!!

 

正臣 「食ってんなよテメェ!! ぐおっ!」 バシーン!!

 

青葉 「何やってんですか先輩! ふぐっ!!」 バシーン!!

 

臨也 「君は安パイだと思ってたのに! っあー!」 バシーン!!

 

誠二 「いや、いい具合に塩ゆでしてあるんだ………このアスパラ」

 

帝人 「だからってここで食べるかな普通!?」

 

誠二 「ほら、一本」

 

帝人 「いやそんな………あ、美味しい」 ムシャムシャ

 

臨也 「いやもうアスパラはいいから。書こうよ」

 

ルリ 「………時間です。提出してください……」

 

帝人 「え、はい」

 

正臣 「ほぼ白紙だけど」

 

誠二 「なあ」

 

ガラッ

 

新羅 「授業は終わったみたいだね。部屋に戻るよ」

 

青葉 「あ、ちょっと待って下さい」

 

新羅 「?」

 

青葉 「あの、ごめんなさい。サイン頂けませんか」

 

ルリ 「サインを……?」

 

帝人 「あっ、君はまたそんな」

 

ルリ 「いいですよ」

 

帝人 「えっ!?」

 

青葉 「本当ですか!?あ、じゃあこのシャツに」

 

正臣 「うわ、いいな」

 

ルリ 「…………………」 キュッキュッ

 

 

シャツ『けら えいこ』

 

 

青葉 「えっ」

 

ルリ 「……完成です」

 

新羅 「用事は済んだね。行くよ」

 

青葉「えっ、えっ?」

 

帝人「………まあ」

 

臨也「……ドンマイ」

 

 

♂♀

 

 

青葉 「…………………」

 

誠二 「そうやりきれない顔するなよ。あんな有名人にサインを貰えたなんて自慢できる事だぞ」

 

青葉 「……これ聖辺ルリのサインだって言って信じてもらえます?」

 

誠二 「いや………」

 

青葉 「俺は皆にドヤれるトップアイドルのサインが欲しかったんですよ。ひどいですよこれ」

 

帝人 「そんな事言っちゃダメだよ。それでも聖辺ルリさんのサインに変わりはないし、あたしンちは名作だよ」

 

青葉 「別にけらえいこさんを侮辱した訳じゃないですよ。うわー超サガる。こんなテンションでスイッチ&DVDネタいけってのか?」

 

臨也 「いかなくていいんじゃないかな本当」

 

正臣 「ん?」

 

タタタ…………

 

ドン!

 

?? 「あうっ!?」

 

臨也 「うわっ!?」

 

正臣 「え、女の子?」

 

臨也 「何か俺にぶつかってきた……あ」

 

 

粟楠茜 「うう………」ジワッ

 

 

臨也 「君は………」

 

茜 「うえええーーーーーん!!!痛いよおおおーーーーー!!!」

 

正臣 「なーかせたー」

 

臨也 「そんな事言われても……」

 

ヴァローナ 「泣き声を確認しました。あなたの身体に損傷は確認されますか?」

 

茜 「うう、えぐっ……いたい、いたいよう………ぐすっ」

 

ヴァローナ 「………軽度とは言い難い状態の損傷を認識。医務室への急行を実行します」

 

タタタ…………

 

正臣 「……今のもお前の知り合いか?」

 

臨也 「うん。まあそうなんだけど」

 

帝人 「笑わせにきた感じでもなかったですね」

 

臨也 「何だったのかな?」

 

 

♂♀

 

 

新羅 「じゃあ、また何かあったら呼びに来るから」

 

ガララ

 

臨也 「あー」

 

帝人 「疲れますね、やっぱり」

 

正臣 「本当にな」

 

誠二 「ダウンタウンやココリコって凄いんだな」

 

青葉 「月亭も入れてやって下さい」

 

帝人 「『山崎』じゃないと未だに耳に違和感あるね」

 

臨也 「………で、いくのかい?」

 

誠二 「そうですね……」

 

正臣 「じゃあ帝人。音頭頼む」

 

帝人 「ええっ、僕?」

 

青葉 「引き出しも言い出しっぺ先輩ですし」

 

帝人 「もう………、じゃあいきましょう。スイッチとDVD」

 

誠二 「どっちからにする?」

 

帝人 「あ、うーん。じゃあスイッチ」

 

臨也 「誰が押すのさ?」

 

正臣 「そりゃあ……」 ジー

 

誠二 「まあ」 ジー

 

青葉 「ねえ?」 ジー

 

帝人 「あっ、まさか今のこのための流れだったの!?」

 

臨也 「頑張りなよ言い出しっぺ」

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