いずれ真理へと至る王の物語   作:Suspicion

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今回は神界の現状説明をします
後々関係しそうな話もいくつか出てます



幕間 最高神の黄昏

神界の神々は大きく分けて2種類に分類される

 

戦いを司り、強大な戦闘力を誇る戦神

叡知を司り、主に内政や外交を行う知識神

 

そして戦神の頂点に君臨し、実質神界の王、絶対神

知識神の頂点に君臨し、神界の全てを知る最高神

 

両者は性質の違い故、そりが合わず、意見の相違は日常茶飯事である

特に戦神と絶対神は最高神を嫌っていた

絶対神は殆どの場合、約1万年毎に代替わりをしているが、最高神は今の最高神に代替わりをした1度しか無く、何億年も現在の最高神が君臨している

今では最高神に逆らえる者は非常に少ない

絶対神はそれが気に入らないのである

《神界の王は自分であり、あの老いぼれではない》

彼は心底そう思っている

 

神々すら一枚岩ではなく、内乱の危険を孕んでいた

それを裏付ける出来事が十数年前に起きていた

その出来事が今、最高神の頭を悩ませる一因になっている

 

 


 

「…白龍神王が目覚めたと言う噂は真か?」

 

見た目は初老の最高神が各界の情報収集をしている私兵の密偵に問う

 

「はい、人界にて五年程前に。今のところ銀狼との戦いの後、姿を一切見せておりません。宿主も何者なのか、調べがついておりません。あくまで噂の範疇を出ませんが、覇龍化した際、深紅の炎で形成された巨大な刃にて、討伐されたという話も…」

 

「いや、おそらく何らかの封印式であろうよ。二覇龍を討伐出来るのは彼女以外には有り得ない」

 

「最高神様直属の討伐神様ですね。戦神の馬鹿共が何らかの方法で封印したとか」

 

「彼女が居なくなれば、いざ次元の危機に陥った際、どうなるかも分からん様な馬鹿が絶対神になったのだ。神界も長くは持たんかもしれんな」

 

討伐神

それは次元最強の抑止力と呼ばれ、その炎は本気で力を振るえば次元をも焼き尽くすと言われ、その斬撃はあらゆるものを断ち斬ると言われた

 

彼女は最高神の命令のみ、不承不承従っていたが、他の神々の命令には従った事が一度たりとて無いと言われている

彼女はその力を恐れる今代の絶対神達に、十数年前に冥府の最下層に封印されてしまった

 

討伐神封印の影響で神界の戦力はかつてないほどに落ちていた

それでも戦神達は、自分達が居れば何者が攻めて来ようと、負ける道理は無いと、思っている

 

「本当に愚かな事よ。聞けば魔界に新たな魔王が入ったと聞く。しかもあの銀狼すら超える力を持つという。今、魔界が戦争を仕掛けて来ればかなり不味い状況だな。今の戦力でどこまで退けられるか」

 

最高神は今後の神界を思い、頭を悩ませていた

せめて、彼女が居てくれたなら…

そう思わずにはいられなかった

 

…神界の空を最高神の気持ちを表した様な分厚い雲が覆い始めていた…

 

 

 




人が欲深いのは、元になった神々が欲深いから
そんな感じで、考えました
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