いずれ真理へと至る王の物語   作:Suspicion

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お待たせしました!
最近気分が乗らず、話が思い浮かばない…
それでもなんとか完走はしたいです!


嘲りの炎、怨嗟の闇

「瑞稀様。進軍の準備が整いました」

 

バロムは魔王城にて待機していた瑞稀に報告をする

魔界が人界に宣戦布告をして一週間が経ち、とうとう人界に攻め込む時が来たのだ

 

「分かった。バロム、お前も前線部隊に加われ」

 

瑞稀はバロムに指示をすると、魔王城の外で待機してた魔王軍の下へと覇気を纏い赴く

そんな瑞稀を先日妻となったワルキューレが心配そうに見送っていた

 

「瑞稀様。どうか…どうかご無事に…」

 

「大丈夫。たかが人間風情や鬼崎ごときに遅れを取る俺じゃないよ」

 

「でも…あちらには唯さんがいらっしゃる。彼女は貴方の幼馴染と聞きました。実力もかなりのものだと…」

 

ワルキューレは本来、情に弱く心優しい瑞稀が幼馴染である唯とぶつかった場合、まともに戦う事が出来ず、隙を突かれてしまうのではないかと心配しているのだ

 

「…そうだな…唯は強い。それにあいつとは幼い頃から一緒だったからね、情もある。それでも大丈夫だよ。負けはしない。俺は…魔王だから」

 

「…分かりました…これ以上はなにも…どうかご無事に戻って来て下さい…」

 

「ああ、行ってくるよ」

 

ワルキューレに見送られさらに覇気をみなぎらせ、魔王軍に号令をかける

 

「皆、準備が整ったようだな。ならば行こう。手筈は前もって話した通りの作戦で行く。天界を落とした我等には物足りぬ相手だが油断せぬように」

 

瑞稀の号令を受け、歓声を上げる魔王軍

今この時、かつて人界を護った王が魔王となり先の人魔戦争の再演をなす

 


 

「陛下!魔王が攻め込んできました!!迎撃の準備は万全です!早く前線へ!」

 

人界は宣戦布告を受けた時点で王都城壁手前の平原にて迎撃体勢を整えていた

そこならば街への被害は最小限で済み、補給も容易い、城壁には魔法で結界を張り護りを固め、城壁の上から重火器や魔法で遠距離攻撃も容易いと非常に戦いやすいのだ

奇しくもそれはかつて瑞稀が先の人魔戦争の時にとった作戦だった

 

「へいへい、今行くわ~」

 

現人王・鬼崎優真はやる気無さげに傍らの神器、烈火霜害を携え、前線に向かう

この王、元より瑞稀なんか相手にならないと考えているのだ

かつて幼い頃、魔力の欠片も無かった落ちこぼれに、選ばれた天才である自分が負けるわけない

しかも今回は鬼崎宗家から長男次男の兄貴が参戦するという

負ける方が難しい

そう考えているのだ

 

「それで?敵さんの数は?」

 

「それが…たった今入った偵察部隊からの報告では敵は()()だけです…」

 

「一騎だけ?瑞稀だけって事か?」

 

「はい。そのようです」

 

これには優真も驚きである

いくらあいつが馬鹿でもそこまで馬鹿だとは思わなかった

この時点で優真は瑞稀はクソ雑魚大馬鹿野郎だと思った

 

「こりゃあ思ってた以上に簡単に終わりそうだな~」

 

優真は瑞稀を嘗め切っていた──

 

「本当に瑞稀だけだな」

 

前線に合流した優真が見たのは、平原に一人佇む瑞稀の姿だった

 

「陛下!これは明らかにおかしい!罠です!警戒すべきかと!」

 

「いや、取り敢えず部隊をぶつけてさぁ、ちゃっちゃと終わらせよう」

 

既に戦場で待機していた将軍達が警戒するが優真は聞く耳を持たず前線部隊を出し、瑞稀にぶつけようとする

──そこに瑞稀の声が戦場に静かに、冷たく響き渡る

 

「歯向かう者は等しく砕く。しかして我が顎へと下り、永久の血肉と成るがいい

去る者は追わぬ。己が恐怖を隣人に伝え、共に恐怖で震えて眠るがいい

我が名は瑞稀。魔王、狂嵐の魔公子・瑞稀と知るがいい

集え。我が同胞達よ

汝等が行く先は我が足跡にあると知れ」

 

──瞬間、巨大な魔法陣が描かれ、そこから総勢3000の魔王軍が召喚された!

 

「さあ進め!同胞達よ!魔界に喧嘩を売るとはどういう事か、人間共に思い知らせてやれ!!」

 

「皆、進め!!!瑞稀様に忠義を示せ!!!」

 

バロムを先頭に魔王軍が人界軍を蹴散らしていく!!

その様は正に一方的な蹂躙だった

瑞稀一人と油断した人界軍は、突然の魔王軍出現に出鼻を挫かれ、為す術なく蹂躙されていく

…しかし人界もただやられてばかりではいられない

 

「嘗めやがって!!魔族ごときが!!!鬼神の血を引く俺等鬼崎に勝てると思うなよ!!!」

 

人王・優真と鬼崎宗家長男神真、次男刃真を中心に実力者達が戦線を立て直す

しかし、それでもバロム、斬鉄、刻龍の三人を止めることは出来ない!

三人は各々戦場を縦横無尽に駆け回り、着実に人界軍の数を減らしていく

瑞稀もまた最前線に赴き、広範囲魔法にて一気に人界軍を蹴散らしていく!

 

「貴様等人猿風情が、この俺に勝てると思い上がるな!」

 

そんな瑞稀の前に優真、神真、刃真の三人が立ちはだかる

 

「お前こそ俺等に勝てると思うなよ!!落ちこぼれが!!!行くぞ烈火霜害!!」

 

優真が自らの神器を解放すると、その身に炎を纏いはじめる

 

「やってくたな…瑞稀。生きては帰さんぞ…!落ちこぼれが我等鬼崎に牙を剥くなど身の程知らずが!!目覚めろ王冥炎火!!」

 

神真が自らの神器を解放すると、炎が地を這うように燃え盛る

 

「まあそんなキレんなや、神真。落ちこぼれの瑞稀君がビビってチビちゃうだろう?なあ流天火雨」

 

刃真が自らの神器を解放すると、上空に炎の球が出現しそこから拳大ほどの火の粉が降り始める

三人共、炎を司る鬼崎に相応しい炎系神器と契約していた

 

三人は未だに瑞稀を落ちこぼれだと罵り、見下す

三人を見た瑞稀は──

 

かつて無いほどに怒り狂っていた──

 

「…この日をどれだけ夢見たか…どれほど焦がれてきたか…」

 

瑞稀から強大な魔力が発せられ雷と炎となり周囲を破壊していく!!!

 

「始めよう…復讐を…さあ行こう!!()()()()()()()()()!」

 

瑞稀が腰に携えていた二対の刀から真っ黒な闇の魔力が溢れ出した!!

それは天界との戦争には調整が間に合わず使う事が出来なかった、瑞稀が新たに契約した二刀一対の神器だった!

現在瑞稀は天空剣との契約を破棄し、この二刀一対の神器と契約していた

その能力は影を操り刃と為す

彼が求めている夜宵時雨に似通った能力を持っていた

 

「来い!貴様等が落ちこぼれと言う俺の力を、貴様等人界が裏切った俺の怨嗟を思い知れ!!この闇は我が怨嗟の叫びと知れ!!!!」

 

 




お待たせした割には駄文で申し訳ない…
次は決着つけたいです…
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