いずれ真理へと至る王の物語   作:Suspicion

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ギャグ時々真面目!!
今回そんな感じです


幕間 王道と覇道 PSマジごめんね!来ちゃった!

人魔戦争終結から1週間が過ぎ、戦争の事後処理も落ち着きを見せ始めていたある日

瑞稀達魔王は一同に会し、来る神界との戦争に関して会議を開いていた

しかし、魔王内でも魔王として神々に屈する事なく瑞稀を中心とし神界に攻め入るべき、と主張するメルフェレスを中心とする少数の武闘派魔王

逆に神界との戦争の切欠になるであろう瑞稀の首を差し出し、戦争を回避するべき、と主張する大多数の保守派魔王で、意見は真っ二つに割れていた

 

「何度も繰り返し言いますが、神々と戦って勝てるわけがない。狂嵐1人の首で済まし、戦争を回避するべきでしょう。確かに狂嵐は天界、人界と続け様に勝利を重ねている。これは我々から見ても驚異的な強さです。しかし神々は相手が悪すぎます。特に絶対神・天乃の力はかつてバロム様と戦い、勝った程ですよ。しかもどういうわけかは分かりませんが、奴はこちらの動きを把握している節があります。単純な戦闘でも情報戦でも勝ち目は無く、我々の力でどうこう出来る相手ではありません。メルフェレス様、お考えを改めて下さい」

 

魔王の中でも銀狼・バロムと、同等の年期と言われている古株の魔王がメルフェレスを嗜める様に、言い聞かせる様に発言する

 

「何よりも会議中だというのにずっと眠りこけている様な魔王に、勝算などあるとは思えませんがね」

 

…そう瑞稀は会議中ずっと眠っている

バロム曰く、瑞稀はこの1週間、事後処理に掛かりきりで、まともに寝ていなかったらしい…

 

「絶対神がバロムに勝ったと言うが、それは瑞稀も同じ事だ。しかも瑞稀は力を封印されている状態で勝っている。封印を解き、紅蓮の炎と鈍色雷を自在に操る今の瑞稀ならば、十分勝機はある。何より私はお前達まで戦えとは言っていない。神々と戦う気概のある者だけ戦えば良い。気概無き者なぞただの足手纏いでしかない。眠りこけていようと、少なくとも尻込みしているお前達よりは頼りになる。攻め入るのは瑞稀率いるバロム、斬鉄、刻龍の4名とセシルを加えた5名、その魔王軍だけで良い。しかも今回は更に瑞稀の妻、ワルキューレも参戦する。彼女の力は瑞稀に劣りはしない」

 

メルフェレスは1歩も退くことなく反論する

それでも保守派の魔王は難色を示し続ける

 

「そうは言いますがね、狂嵐の超越技(イクシード)では絶対神を滅するには不足ですぞ。いくら戦乙女が参戦してもねえ。神器も持たぬ様な女では魔王について行けるかどうか。その眠りこけている魔王に最終超越技(ファイナルイクシード)でもあれば、別ですがね。ねえ、バロム様?」

 

保守派の魔王が、瑞稀を起こそうとしているバロムに対して、嫌味をたっぷり込めて話を振る

 

「あ、あぁ、いや、それは~ちょっと瑞稀様マジで起きて下さいよ~

 

何で俺がこんな目に…と思うバロム

半ば泣きそうである

しかしここでバロムの努力は報われる

瑞稀起床である

 

「…んあ?うるせえな…俺寝てねえんだよ、バロム頼む、もうちょい寝かせてくれ。マジで」

 

話題の渦中にある瑞稀本人は眠気眼で話を聞く気無し

ぐだぐだである

バロムは内心ガチ泣きである

 

「瑞稀様、お願いですから起きて下さい。ほら、あちらさんが瑞稀様の超越技(イクシード)じゃ足りないから最終超越技(ファイナルイクシード)でもなければ駄目だ~って。ワルキューレ様加えても神器持ってねえから無理だ~と仰っております故。起きて下さい本当に…」

 

最終超越技(ファイナルイクシード)?無いよ。そんなもん無くても勝てる…一応ネピリムとアルジェナの神格覚醒(ディバインブレイク)は調整段階だがある。大丈夫。ワルキューレはお前らより全然頼りになる。大丈夫。むしろそんな事で起こすなよ。バロム後頼んだ。寝る」

 

また寝た

魔王としての威厳、責任感、やる気、協調性無し

真にダメダメな王である

バロムはとばっちりである

 

「………との事です!最終超越技(ファイナルイクシード)が無くても大丈夫!新たな神格覚醒(ディバインブレイク)は何とかなった!ワルキューレ様めっちゃ強え!対策バッチリ!万事OK!」

 

バロムやけっぱちである

正直面倒くさい

どちみちコイツら来ねえのに、何でこんなにウダウダ言ってんの?

と思うバロムであった

その後保守派は瑞稀のやる気の無さに憤り、会議は終了となった

…会議室を出ていく保守派は気付かない

会議室に残った瑞稀が起きていて、意地の悪い笑みを浮かべている事に

 


 

「で?何で寝たフリなんてしたんです?てか最終超越技(ファイナルイクシード)ありますよね?神格覚醒(ディバインブレイク)だって調整済みじゃないですか。しかもワルキューレ様にはあいつが…なんだってあんな嘘吐いたんです?」

 

結婚した後に魔法で建てた瑞稀の自宅に着いた時に、バロムが瑞稀に問う

実際瑞稀は人魔戦争の時には使わなかっただけで、既に最終超越技(ファイナルイクシード)も既に会得し、神格覚醒(ディバインブレイク)も調整済みだったのだ

更にワルキューレには秘密兵器とも呼べるものがある

なのに会議で最終超越技(ファイナルイクシード)は無く、神格覚醒(ディバインブレイク)も調整中と嘘を吐いた

 

「分からないか?絶対神はこちらの動きを把握している。間違いなく保守派の魔王の誰かが神界側のスパイなんだろうよ。だから嘘の情報を掴ませた。俺の最終超越技(ファイナルイクシード)は威力はある、範囲も広い。だが消耗の反動がでかすぎる。使えば今の俺じゃ丸1日は動けなくなる。外せば殺られる。だから最終超越技(ファイナルイクシード)は使えないと思わせておいて、隙を突いて確実に当てる。ワルキューレが担ぎ手じゃないと思ってくれれば、隙も突きやすい。そうすれば勝ちだ」

 

「なるほど。そういう事ですか」

 

瑞稀は今回の神界との戦争は、自身の持ち得る全てを使うと決めていた

そうでなければ負ける

負ければ命は助かっても愛する妻を奪われる

何よりも、瑞稀は神を許せなかった

本来人々を救うべき神は無く、救うのではなく、ただ奪うのみ

本来人々を生かすべき神は無く、生かすのではなく、ただ殺すのみ

そこに慈悲は無く、あるのは冷徹な神罰のみ

祈りを捧げるものを救わぬ神などいらぬ

気紛れに奪うだけで慈悲を与えぬ神などいらぬ

罪無きものを護らず死なせるだけの神などいらぬ

神が救わぬとほざくのならば、俺が救う

神が与えぬとほざくのならば、俺が与える

神が護らぬとほざくのならば、俺が護る

 

「それで神々を打ち倒した暁には、瑞稀様は如何なさるおつもりで?自身が神に?それとも魔王として世界を支配しますか?」

 

バロムの問いに瑞稀は、疲れた顔を見せる

 

「俺が神ねぇ…それも悪くはないかもしれんが…有り得まい。かといって世界を支配するのも面倒だな。でもそうだな…支配ではなく、俺が全世界の争いの抑止力となるのも…有りかもしれんな…」

 

瑞稀の内あるのは人徳による繋がりを善しとする王道か、それとも武力による恐怖を善しとする覇道か

 


 

次の日、瑞稀は頭を抱えていた

 

昼頃、仕事が一段落し、ワルキューレと昼食をとっていると、魔王軍が慌ただしく現れ、瑞稀にある出来事を伝えた

 

人界最大戦力の1人今坂唯が魔界に侵入した

だが敵意は無く、魔王軍の指示に従い、魔王城まで大人しく連行され、メルフェレス様に取り次がれた

事もあろうにメルフェレス様に瑞稀に会いたいと泣きながらに訴えた

これにはメルフェレス様ビックリ

大号泣する唯に感化され、話も聞かずに涙ながらに了承

大至急瑞稀を呼んだのだ

ちなみにワルキューレも同伴である

 

そして今に至る━━

 

「み゙ーぢゃん!! あいだがっだよ~!!!」

 

唯ガチ泣きである

ちなみに瑞稀は頭を抱えている

 

「…唯…お前何しに来た?いくら戦争終わったっていっても、敵対してた世界に来てガチ泣きて…」

 

「だっであいだがっだんだもん!!」

 

「いやだから何しに来たんだよ…」

 

「あいだがっだんだよ~!!!」

 

「何しに会いに来たんだよ!!」

 

完全に言葉が不自由になっている

会話が成立していない

瑞稀は思った

唯、人としての知恵を捨てるな、と

 

━━しばらく号泣して、唯が落ち着いて何故魔界に来たのかを、瑞稀は改めて問う

 

「マジごめんね、みーちゃん!来ちゃった!!唯を魔界において下さい!!」

 

「相変わらず話の通じんやっちゃなぁ。意味が分からない」

 

率直過ぎて意図が伝わらない

これにはワルキューレ、バロム、メルフェレス様もぽかーんである

 

「わけを聞かせろよ、わけを」

 

瑞稀は久々の幼馴染との会話に早くも苛立っていた

彼女は昔から瑞稀を怒らせるのが得意だった

 

興奮するとまともに人の話を聞かない

思い込みが激しく、我が強い

こうと決めると決して自分を曲げない頑固さ

しかも少し頭がわるい、そう少しわるい。あくまで少し

 

結果、今の様に会話が成り立たない事はよくある事だった

 

「唯を魔界において下さい!」

 

「いやだからわけを話せっつってんだろ!このちぢれマイマイ!!」

 

「ちぢれてないもん!!」

 

「喧しいわ!!お前何し来た!?」

 

「お引っ越し!!!」

 

「だ~か~ら~!!わけを話せよ!!お引っ越し!?ふざけんな!!引っ越して来たわけを話せ!!脳ミソ腐ってんのか!?それとも耳か!?どっちもか!?」

 

「誰がゾンビじゃ!!喧しいわ!!」

 

「お前に言われたくないわ!!」

 

大喧嘩である

 

━━二人が落ち着くのに更に時間を要する

 

一通り罵り合い、肩で息をする2人

 

「結局…何しに来た…お前は…」

 

「みーちゃんの…力になるために…魔界にお引っ越し…」

 

「最初から言いましょうよ」

 

「アッハハハ!!この2人さ、最っ高に面白い!!」

 

「…メルフェレス様…笑い事じゃありませんから…わりとマジで」

 

これにはワルキューレも真顔でツッコミを入れざるを得ない

メルフェレス様は2人の大人気ない喧嘩に大爆笑

バロムはそんなメルフェレス様を嗜める

まさにぐだぐだである

 

「俺の力に?お前意味分かってんのか?うちは近々神界とやり合うんだぞ?」

 

瑞稀も流石に本気で唯を心配している

瑞稀にとって唯は、幼い頃から自分の傍にいてくれた、かけがえの無い存在だ

それは今も変わらない

いや、未来永劫変わる事はない

どれだけ苛ついても、瑞稀は唯を大切に想い、唯も瑞稀を大切に想っている

 

「分かってるよ!いくら唯が馬鹿でもそれぐらい分かってる!!それでもみーちゃんが危ない目にあってるなら力になりたい!!みーちゃん昔から唯が危ない時助けてくれた!!今度は唯が助ける番!!!」

 

唯は真剣だった

揺るぎない覚悟を持っていた

唯は悪いところを挙げるとキリがないが、誰よりも思い遣りがある人だった

だからこそ瑞稀も、苛立ちながらも唯と、ずっと一緒にいた。いれたのだ

 

「魔界に来たわけは分かった。だがはいそうですかって言うと思ってんのか!?お前が思ってるより戦場ってのは危険なんだよ!!!さっさと帰れ!!!!」

 

「やだ!!帰んない!!!唯も戦う!!!もうこれ以上黙って見てるだけはやだ!!遠くで見てるだけはやだ!!!」

 

「ふざけ━」

 

「瑞稀様。私からもお願いします、唯さんを魔界においてあげて下さい」

 

「ワルキューレ、何を…」

 

なおも唯を追い返そうとする瑞稀にワルキューレが懇願する

唯の叫びはワルキューレにとって他人事ではなかった

唯が抱いている無力感をかつて自分も抱いた

そして唯と同じ様に瑞稀を助けたくて、支えたくてもがいた

今の唯はかつての自分だ

 

「いいんじゃない?おいてあげても」

 

「メルフェレス様まで」

 

メルフェレスもまた唯の叫びを無視出来なかった

この健気な叫びを掬い上げてあげたくなった

唯の叫びはそれほどまでに強く、真っ直ぐだった

 

「………分かったよ…好きにしろ…」

 

やがて2人の言葉に瑞稀が折れた

むしろワルキューレが介入した時点で、瑞稀の心は揺らいでいた

そこにメルフェレスの言葉が止めをさした

 

「みーちゃん、ありがとう!!ワルキューレさん、ありがとう!!メルフェレス様、ありがとう!!唯、頑張るから!!!」

 

とうとう人界最大戦力とまで言われた唯を加え、魔界は更に勢い付いていく

神界と魔界

神々と魔王

因縁の対決は近い

 

 

 

 

 

 




瑞稀の奥さん参戦!幼馴染も参戦!
多分ついでに幼馴染とも結婚!ハーレムへの道は開けた!!
進め!瑞稀!汝が行く先は色欲にまみれた茨の道と知れ!






すんません悪のりが過ぎました


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