いずれ真理へと至る王の物語   作:Suspicion

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開戦、神々と魔王

「くそっ!神々の相手なんぞしてられるか!狂嵐の小僧はまだ来んのか!?」

 

「あの小僧が原因で奴等が攻めて来たんだろ!?なんで俺達が戦わなきゃならないんだ!?」

 

「魔王様、戦線もう保てません!!お願いします!前線へ赴きください!!」

 

防衛を任されていた魔王達が神々の進攻を防ぎながら悪態をつく

率いる魔王軍もまた、神界の猛攻を前に戦線が崩れていく

 

「黙れっ!保てないではない!保たせろ!!貴様等が退けば我等が戦わねばならんではないか!!前線へ出ろだと!?死ぬのは貴様等の様な一兵卒だけで良いわ!!我等は撤退する!せめて時間稼ぎくらいはしろ!その為の魔王軍だろうが!!」

 

「そんな…」

 

魔王達が自らの魔王軍を見捨てて逃げようとする様に、魔王軍達は絶望を抱く

 

─しかしその絶望を引き裂く様に、遥か後方から白色を帯びた白銅色の雷が、鈍色雷が幾条も飛来する!!

 

「退くな、魔王ならば戦え。退くなら失せよ、二度と魔王を名乗るな」

 

そこに在りしは本物の魔王

神々に刃を突き付け、世界にとっての悪を成す絶対悪

己の誇りと矜持の為に、神々を滅する事を決めた魔王

狂嵐の魔公子・瑞稀が己が魔王軍を率いて戦場に到着した!

 

「狂嵐!貴様!!遅いぞ!何よりその言い分はなんだ!?魔王になったばかりの新参風情が!偉そうに─」

 

その先は言葉に出来なかった

瑞稀の放つ覇気に当てられ、恐怖のあまり喉が引きつった様に声が出なかったのだ

 

その瞳は深き紅蓮の光を放ち、憤怒の視線が神々を射抜く

両の手に携えるは暗き闇を放つ二刀の神器、闇はまるで神々の絶望を表す様に蠢く

その身からは絶えず、鈍色雷が帯電し放たれ、大気を震わせる

その足下は悉く紅蓮の炎で焼き尽くされ、紅き煉獄と化す

 

付き従しは神々を喰らい尽くす魔狼、銀狼バロム

身の丈を超える巨大な刀を携える赤き鬼、鬼神将斬鉄

漆黒の氷をその身に纏いし黒き龍、氷龍鱗刻龍

禍々しい魔力を放ち微笑みを浮かべる魔王、蹂躙暴殺セシル

神々しいまでの純白を纏う気高き戦乙女、ワルキューレ

物理的な圧力すら感じさせる膨大な魔力を纏う戦姫、唯

 

この場に集うは魔界の最大戦力達

各々抱くは遍く全てを背負い護ると決めた、王の矜持

遥か太古の昔、戦い敗れ、己を蹂躙した神々への復讐

強き者と戦えるという喜び、武人としての歓喜

己が仕える主に絶対の勝利をもたらさんとする忠節

憎き神々を蹂躙し尽くすという悦びに打ち震える狂人の愉悦

愛しき人を護り通すと互いに誓い合った2人の乙女の深き愛

皆一様に謳うは、神々の滅び

率いるは魔界最強と呼ばれし魔王

 

たかが神"ごとき"に退こうとする腰抜けではかの者達が放つ覇気に耐えれるはずもない

 

怯える魔王達を尻目に瑞稀が詠う

己に付き従う全ての者に開戦を告げる!

 

「刃向かう者は等しく砕く!!

しかして我が(アギト)へと下り、永久の血肉と成るがいい!

去る者は追わぬ、己が恐怖を隣人に伝え、共に恐怖で震えて眠るがいい!

我が名は瑞稀!魔王、狂嵐の魔公子・瑞稀と知れ!!

進め!!同胞達よ!!汝等が行く先は我が足跡にあると知れ!!!

進め!!同胞達よ!!我が後に続け!!!!」

 

「「「「我等が王の御心のままに!!!!」」」」

 

魔王軍が先陣を駆け抜ける瑞稀に続き、突撃し、魔法を放ち、各々が思うままに蹂躙を開始する!

 

 

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