いずれ真理へと至る王の物語   作:Suspicion

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今回は会話パート
というか報告会です
基本地の文もなく喋りまくります




磨くべき力

前回のセレス達との戦いから1週間程が経ち、瑞稀達の傷も癒え始めた頃

瑞稀達戦神は冬史、フェリアの新たに加わった2名を交えて作戦会議を行っていた

 

「現在ディアレストは人界の約7割を掌握。先日の我々との戦いの後に魔界に進軍を開始、セレスが騎士達を率い先んじて魔界に到着。メルフェレス様を中心に師誓将が交戦。王都の防衛には成功しておりますが、一部周辺都市が占拠されております。魔界は戦況を覆す事が困難と判断、神界に援軍を要請。しかし知識神がこれを拒否。魔界の戦況は悪くなる一方です。現在ディアレストはセレスとの合流を優先しており、魔界以外への侵攻を中断している状況です。私からの説明は以上です。何か質問はございますか?」

 

バロムが現在の状況説明を終えると、フェリアが挙手する

 

「私は新参なのでよく分からないんですが、知識神は何故魔界の援軍要請を拒否したんですか?」

 

「そう言えばそうだな。魔界の師誓将と協力すれば戦況も変わるだろうに。なんで知識神は拒否したんだ?元魔王が絶対神なんだから連携も取りやすいだろう」

 

フェリアの疑問に冬史も同意し、バロムに問う

 

「逆に俺が元魔王だからだよ。俺が神界より魔界を優遇すると思ってるんだろうよ。何より奴等は魔族が嫌いなんだ。次元存続の危機なのに、魔族と協力したくないくらいにはな。ついでに魔界に援軍を出して俺達が不在になって、神界の護りが薄くなるのも嫌なのさ」

 

バロムに代わり、瑞稀が吐き捨てる様に言い放つ

口には出さないが、知識神の差別的な態度や神界至上主義を、心底下らないと常々思っている

次元全体を護りたいと考える瑞稀とはまさに水と油なのだ

 

「そう言う事です。しかし魔界が攻め落とされ、師誓将が討ち取られてしまってはこちらの次元の戦力はガタ落ちですからね。私から最高神様に直訴しておきます。出来れば冬史様の言う通り、師誓将と協力体制を取りたいですからね。そうすれば戦力倍増です」

 

「そうだな。ぶっちゃけ俺が覇龍も使えない、白色雷も使えない、この状況でディアレストを殲滅するには師誓将の協力は不可欠だ。冬史とリアが加わったと言えどまだ足りない。何としても戦力を増やさねば前回と同じ結果に終わる」

 

最高神への進言はバロムに任せるとして、瑞稀は現存戦力の底上げを提言

部隊長全員に最終超越技(ファイナルイクシード)の開発、強化を言い渡した

 

「魔界への援軍はバロムから最高神に進言してもらうとして、俺含め他の者は、最終超越技(ファイナルイクシード)使用者は威力を重視して強化、未使用者は開発を最優先。強化、開発が終了した者は、担ぎ手は神器との同調率を上げて出力の強化。神器と契約していない者は、神界に保管されている神器で相性が良い神器があれば契約、無ければ基礎訓練を主とし、自身の能力強化を図れ。各々、現戦力の報告、課題共有をして今日の会議は終了とする。バロムから順に報告」

 

「私は最終超越技(ファイナルイクシード)の強化ですね。現在は銀月狼(ぎんげつろう)での突進を複数回行った後にブラスタルニクスを最大出力で発動しておりますが、幻影魔法を利用した分身を使い、手数、威力共に強化し、ブラスタルニクスの術式も見直し威力と効果範囲を強化するつもりです。神器は普段は使いませんが、契約しております。爪型神器の百虹(びゃっこう)です。同調率はあまり高くは無いので最終超越技(ファイナルイクシード)の強化が終わり次第、同調率強化に移ります」

 

「分かった。術式の見直しは兎も角、幻影魔法はそこまで得意じゃないだろう。幻影魔法なら俺の方が詳しいから、何かあれば聞け。次、斬鉄」

 

「次は俺か!俺は最終超越技(ファイナルイクシード)自体はあるんだが、1から作り直すぜ。今のは魔力の大半を注ぎ込んだ言霊を使った呪詛なんだが、魔法耐性が低い奴相手なら即死なんだが、俺より魔力が強い相手にはてんで使いモンにゃならねえ。だから呪詛から変更して、炎魔法を使って威力とスピードを強化した鬼神斬にするつもりだ。神器はいつも使ってる片刃で炎属性の大刀で宵の流星って名前だ。同調率は高い方だが、出来る限り同調率を上げるつもりだ」

 

「炎魔法を使うのはいい。だがお前は頭が悪い。術式の組み方なんて大して分からんだろうから、全体像が固まり次第俺の所に持ってこい。次、刻龍」

 

「私はバロムさんと一緒で強化です。現在は天雷得救世(テラエグゼ)と言う一撃の威力を高めたものですが、それに氷結魔法を加え、得救世(エグゼ)で凍らせるのと、殴り砕くのを同時に行える様に強化するつもりです。神器は私の龍の鱗と一体化している氷属性の憑依型神器の氷蓮と言います。憑依型の神器の特徴として同調率は非常に高いので、

最終超越技(ファイナルイクシード)の強化が終わり次第、能力強化を行うつもりです」

 

「強化を図るのなら出来る限り得救世(エグゼ)の威力はそのままでいい。ただでさえ得救世(エグゼ)は身体への負担がでかい。無理はするな。次、ゼルガノン。ゼルガノンとリューンとリアの事を俺達はよく知らない。出来る限り詳しく話してくれると助かる」

 

「出来る限り詳しくね、分かったよ。私は見ての通り機械兵器でね、全身にビームランチャーだのビームライフルみたいな光学兵器や、物質精製魔法で作った実質ノーコストでぶっ放せるミサイルだのを搭載している超高性能機体だよ。兵装以外では全次元で最高硬度を誇る装甲を搭載しているからね、実は攻めるより護る方が得意だよ。私の性能はそんなとこだね。それじゃ課題なんだがね、最終超越技(ファイナルイクシード)は無いので開発だね。個人的な理由からバロムから援軍要請をされるまで休眠していたから、そもそも最終超越技(ファイナルイクシード)の術式そのものを知らないんだ。だからバロムからこの後教わるつもりだよ。雛型が出来次第、瑞稀様に見てもらおうかね。神器なんだが元々使っていたやつを、寝てる?停止している間に盗まれたみたいでね、現在は丸腰だよ。いやぁ困った困った。まあでもどこにあるかは判明しているから返して貰うつもりさ。ソウルブレイカーって名前の槍型神器なんだよね。取り返せたら再契約して同調率の上昇訓練を行うつもりだよ」

 

「ソウルブレイカー?天界の虎の子じゃないか。堅物頑固真面目一辺倒生物の天使共が人様の神器を盗むとは思えんが。恐らく何らかの理由で天界に流れたんだろうな。まあ今はいい。もしも天界が返却を渋る様なら言え。俺が力づくで奪い取る。次、リューンも詳しく話してくれ」

 

「うむ、賜った。我はドラゴンだ。今は人形になっている故分かり辛いかもしれんが、刻龍の様な小型ドラゴンではなく、大型の二足歩行型のドラゴン、所謂巨龍だ。巨体故、スピードこそ遅いが広い攻撃範囲、高い攻撃力と防御力でカバーしておる。翼があるから飛行速度は遅いが飛べはする。主な攻撃手段は尾での薙ぎ払いや、ドラゴンボイスや咆哮を用いた魔法による広範囲攻撃を得意としている。神器は刻龍と同じで憑依型で我の龍の鱗と同化している土属性の覇鎧という神器と一応契約している。最終超越技(ファイナルイクシード)とやらは、ゼルガノンと一緒で長い間寝ていた故、知らんのでな。ゼルガノンと一緒にバロムに教わるつもりだ。その後は最近の魔法術式をバロムに教わりながら、あらゆる状況に対応出来る様、他にも魔法を開発するつもりだ。我から言えるのはこの位だな」

 

「分かったよ。憑依型神器は同調率が高い傾向にあるからな。その方針で大丈夫だろう。リューンも何か不明点が出たら遠慮無く聞いてくれ。術式の事ならある程度は教える事が出来る。次、リアも詳しく頼む」

 

「はぁい!私は人間だったんですが、なんかご先祖様に太刀神様がいたらしく、先祖返りしたらしいです!あれ?なら種族は神になるんでしょうか?まあどっちでもいいですね!結論!種族フェリアでお願いします!…嘘ですごめんなさい。種族は先祖返りした神もしくはお婆ちゃんでお願いします。えぇと、能力を言えばいいのかな?得意な事は居合とか、抜刀術とか言われてるアレです!後は炎魔法、得意です!実は紅蓮の炎を使えたりします!すごいね!…すいません真面目にやります。他にはちょっとだけ神聖魔法が使えます!浄化の炎での回復とか!そのまんま浄化とか!後は冬史さんにスピードはバケモノ防御は紙と言われています!見た目通りのか弱い美女なので防御力は無いです!当たったら大体終わります!当たらなきゃいいんですけどね!最終超越技(ファイナルイクシード)は無いです!元は単なる傭兵だったんで創らなかったです!なので創ります!出来たら瑞稀見てね!神器は無いです!物質精製魔法によるマジカルウェポンで戦ってます!なんか私の魔素核は神器との相性が悪いみたいで契約してません!なので今後もしないつもりです!最終超越技(ファイナルイクシード)出来たら基礎訓練を徹底的にします!以上!リアでした!皆さんクッキーあるんですけど食べます?」

 

「クッキーは会議中なので結構だ。とりあえず分かった。神器はもしも相性が合いそうなのがあれば契約、無ければそのままで構わない。何か不明点があればいつでも聞いてくれ。次、冬史。お前も詳しく。俺はお前の事はよく知ってるが、他のみんなは知らないからな」

 

「分かった。種族は龍と魔族と神の混血。詳しくは知らんが血筋らしい。長い間に様々な種族の血筋が交じり合った挙げ句、私の代でまとめて力が発現したらしい。元々は人界の粛清部隊で殺し屋みたいな事をしていたが、嫌気が差して辞めて傭兵をしていた。まあやってたのは主にヤクザなんかの用心棒だったな。能力としてはトンファーを用いた殴り合いを主としている。遠距離魔法は苦手だが得救世(エグゼ)が得意だから、やっぱり殴り合いが得意だな。あまり器用な戦い方は苦手だから、腕っぷし以外はすまないが期待しないでくれ。神器はトンファー型の攻龍と獅龍と言う三流神器と契約してる。出力はあまり高くないが、空間振動能力を持ってるから得救世(エグゼ)との相性が非常に良い。最終超越技(ファイナルイクシード)は必要性が無かったから無い。術式は詳しくないから瑞稀、教えろ。それが終わったら基礎訓練だな。以上だ」

 

「分かった。術式組み立ては教えるから覚えろよ。神器は出力低いから同調率上げてもあんまり効果は無いから、お前は基礎訓練でいいな。次、ワルキューレ」

 

「はい。私は最終超越技(ファイナルイクシード)の強化です。現在は剣山を利用した天空扇の連擊、夢幻騎行を使用していますが、剣山全てを利用した、天空扇の威力を高めた一撃系のものに強化、変更する予定です。それが終わり次第、天空剣さんとの同調率を高める訓練に移行します。以上です」

 

「分かった。強化案は天空剣と相談しながら進める様に。俺も元契約者として相談に乗るから、何かあれば言ってくれ。次、唯」

 

「はぁい!唯はね、開発かな!殺の威力を高めたヤツを作るつもりです!術式とかよくわかんないからみーちゃん教えてね!作り終わったら基礎訓練!神器はないから探してみてよさげなヤツがあったら契約しまぁす!以上!!」

 

「お前はそれでいいや。術式は教えるから覚えろよ。後、殺は天破狂奏流の技の1つだ。俺も使えるから強化案の相談位は乗ってやる。次、篝様」

 

「私は最終超越技(ファイナルイクシード)の強化です。現在は貴方が開発した炎系究極魔法、劫火焼に術式を加える事で使用していましたが、1から最終超越技(ファイナルイクシード)用の魔法を組み立てます。まあ、実質開発ですね。それが終了次第、基礎訓練に移行します。神器は私が魔法師ですので、今まで契約する必要性があまり無かったのですが、相性が合いそうな炎系神器があれば契約したいと思います。以上です」

 

「分かったよ。神器は俺の方でも探してみよう。魔法開発もアドバイス出来ると思うから、何でも聞いてくれ。次、鏡様」

 

「はい。私も最終超越技(ファイナルイクシード)の開発です。今まではお姉様同様、劫火焼を使用していましたが、1から開発し直します。近接系の魔法剣を開発しようと考えています。神器は日本刀型の炎系神器、紅沙雨(べにさざめ)と契約しています。なので開発が終了次第、同調率の上昇訓練を行います。以上です」

 

「分かったよ。鏡様も魔法開発で不明点やアドバイスが欲しい時は遠慮せずに聞いてくれ。次、天狼様」

 

「私も姉達同様、最終超越技(ファイナルイクシード)の開発です。私は弓型炎系神器の緋乃弦(ひのづる)と契約しているので、魔法を矢の形に精製、もしくは圧縮して放てる様に作成するつもりです。それが終わり次第、神器との同調率強化に移ります。以上です」

 

「矢の形か。少し難しいかもしれんが、俺も術式の相談に乗るから、何でも聞いてくれ。最後は俺だな」

 

「俺は最終超越技(ファイナルイクシード)の再開発だ。天扇雷刧界ではなく、刧炎界の方を強化、もしくは元にして再開発になる。真紅の焔の威力や魔素を喰らう特性を最大限引き出せる様な術式を作れればいいんだが。開発が終わったら夜宵との同調率の上昇訓練を行いながら、同時進行で記憶を辿り、天破狂奏流をものにしようと思う。あとは出来れば奴等が探している奏女様の神器、紅爪桜花の捜索も行いたいと考えてはいるが、こちらはあくまで余裕があればの話になるな。俺からは以上だ」

 

その後、瑞稀が質問を募り、何度か問答を終えると、皆が現状を正しく理解し、各々の戦力増強に乗り出す

打倒ディアレストを実現すべく、皆が覚悟を決め、自らの課題に取り組む

 

『瑞稀。口頭で良いなら天破なら私も少しは教えてやれる。あまり焦るなよ。最終超越技(ファイナルイクシード)の再開発だって楽じゃないだ。師誓将と協力体制を敷ければ戦況も変わる。お前だけが世界の命運を背負う必要は無い。相手は曲がりなりにも理の神なんだ。負けてしまった事を責める事など誰にも出来ない』

 

『マスター、凜音の言う通りです。どうか御身だけを責めるのは御止め下さい。何度でも立ち上がれば良いのです。御安心下さい、私も全身全霊を以って貴方様を御支えします。何も憂う事無く存分にその王威を御振るい下さい』

 

凜音と夜宵は気付いていた

先の戦いでセレスに敗北した事を自身が弱かったせいだと瑞稀が自身を責めている事を

 

「…すまない。余計な心配をかけた。そうだな、俺だけが背負って立てる程、世界は軽くない。皆と支え合えば良い。自分だけでどうにかしようと考えるのは傲慢だな。ありがとう。では始めよう!次は奴等に負けぬ様に強く成ろう!」

 

周囲の存在の大切さを再認識した瑞稀は、大切な皆を今度こそ護ると覚悟を新たにして会議室をあとにする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『そうだ、瑞稀。次こそはあの程度の紛いモノに不覚を取るなよ?あまり情けない姿を晒すで無いぞ。しかしまさかここであちらから来るとは思ってもみなんだわ。さてどうするつもりなのか。未だ目覚めの時ではない私には見守る事しか出来ぬが。はてさてどう転ぶか見物よな』

 

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