いずれ真理へと至る王の物語   作:Suspicion

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今回、瑞稀の出番無いです
ちなみに今回は衝撃の展開です!



無能たる王、喰らい尽くす銀狼

人界の総人口の約7割は人間で構成されている

残りの3割の内、1割は天界や神界から赴いている神や天使である

ではあとの2割は何なのかと問えば、人界の人間は大半が顔をしかめこう答える

 

「他種族だよ。汚らわしい世界のゴミ共さ」

 

人界で迫害されている他種族には大きく分類して、2つの種族が挙げられる

 

産まれながらに強大な魔力を宿す、魔族

人々の恐怖心から産まれたと言われる、妖怪

 

特に魔族は悪魔と呼ばれ、蔑まれていた

なまじ人の姿をしてる故に、表向きは人権を認められ、理不尽に殺される事は無いが、魔族への暴力、罵倒、差別は公然と行われている

 

人界に住まう魔族達は長きに渡る迫害により反抗心を折られ、力すらも奪われ、人界から逃れる事も出来ないでいた

 

そんな魔族への迫害に激しい怒りを抱く者達が居た

魔界を統べる一部の魔王達だ

魔界の魔族達は同族意識が非常に高く、同胞を傷付けるものを決して許しはしない

 

今、3柱の魔王が動き出そうとしていた

 


 

「陛下!魔王共が我ら人界に戦争を仕掛ける準備をしていると、情報が入りました!」

 

「なんだと!?それは本当か!?」

 

「はい!諜報班からの確かな情報です!」

 

大臣からの報告を受け、謁見の間に居た軍の将軍や政治家達がざわめきだす

王もまた突然の事態に青ざめていく

 

「…よりにもよって私の代に……大臣、最後に魔王が攻めてきたのはどれほど前であったか?」

 

「今から約千年ほど前になります」

 

「…最悪だ…だからあれほど人界に居る魔族共を、皆殺しにすれば良いと言ったのに…」

 

「しかし陛下、奴らが持つ魔法の知識と魔力は利用価値はあります。絞り尽くすまでは生かすべきです」

 

「結果魔王が同胞を取り戻そうと攻めてくるのだぞ!?」

 

王は狼狽えていた

よりにもよって自分の代に魔王が戦争を仕掛けてくるなんて、最悪だとうわ言の様に呟き続ける

が、いつまでもそうしているわけにはいかない

迎え撃つ準備を進めなければならない

そうでなければ自分が殺されてしまう

 

「攻めてくる魔王はどいつだ?」

 

「……諜報班の情報によりますと、鬼神将、氷龍鱗」

 

「よりにもよって魔王の中でもトップクラスの2柱がくるか……」

 

「……実は、だけでなくもう1柱魔王軍を率いて、攻めて来ようとしている魔王がおります…その魔王は……」

そこまで言って、大臣が青ざめて報告を躊躇う

 

「どうした?早く報告しろ。もう1柱の魔王はどいつだ?」

 

「……銀狼です…」

 

大臣がそう告げた瞬間、その場にいる全員の顔から血の気が一気に引いていき、誰もが恐怖心から震えはじめる

 

「ば、馬鹿な!?銀狼だと!?最強の魔王と、言い伝えられているあの銀狼か!?」

 

「…はい…」

 

銀狼

それは数多くの魔王の中で、最強クラスと呼ばれる銀色の毛並みを持つ、フェンリルの魔王

フェンリルと言う種族だけでも、トップクラスの危険度を持つ魔獣だ

それに加え、かの魔王は、神すら封印出来る封印魔法の使い手であり、神すら殺す魔法を操り、あらゆる魔法をも防ぐ結界を操り、如何なるものより速く戦場を駆け抜けると、伝説として恐れられている

 

「…だが、銀狼はかつて初めて魔王が人界に攻め入った時に天空剣の担ぎ手に敗北したと、言い伝えられている。瑞稀ならば、あるいは退けられるかもしれん!」

 

その言葉に誰もが恐怖心を忘れ、安堵した…

 

「誰ならば、誰を退けられるって?」

 

その場に静かに声が響いた

 

「何者だ!?」

 

王が叫ぶ

将軍達が王を守るために周りを固める

…すると謁見の間の巨大な門が外から吹き飛ばされる!

 

ベチャと湿った嫌な音を立てて、何かが謁見の間に投げ込まれる

…それは門前を警護していた近衛騎士達だった

20人以上いた騎士達は1人残らずズタズタに引き裂かれていた…

 

「お初にお目にかかる人間共よ。私はバロムと言う者です。あなた方に分かりやすく言うと

我が名は魔王、銀狼のバロム。今日は貴様らに宣戦布告を告げ、ついでに貴様らの王の首を貰いに来た」

 

銀狼の姿がかき消える

その瞬間…人界の王の頭が銀狼の牙で噛み砕かれた

 

 




ちょっとグロ注意ですね
王を失った人界はどうなるのか!?
混乱を極めるこの状況どうなるのか!?

次はちゃんと瑞稀がメインになる予定です
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