カードファイト!!ヴァンガード 全ての物語のReLive 作:先導
今週の金曜日で天馬解放の発売日!皆さんはどのクランが目当てですか?私はぬばたまです。
さて、今回はアイチ君とレオン様のファイトです!
それではどうぞ!
カードキャピタルとカードショップヴォヤージュのショップ対抗戦第5試合、チームQ4からはリンが、チームNWOからはソードナイトの称号を持っているルナが出場する。ルナは短時間でリンの戦略を見抜き、ディメンジョンポリスの能力を駆使して追いつめようとする。それに対してリンは負けじと地道に着々と勝利のイメージを膨らませながらファイトを展開する。そして終盤、ルナの必殺の大技でリンにとどめを刺そうとしたが、地道に練ったリンの策で防がれてしまい、最後にリンがクジキリコンゴウでフィニッシュを決め、リンが勝利を納め、チームQ4が勝ち越しを上げた。そしていよいよ最後の組み合わせの第6試合、出るのはチームQ4からはアイチ、チームNWOからはアジアチャンピオンの蒼龍レオン。
「てなわけで、チームNWO対チームQ4のショップ対抗戦は3対2で大将戦を迎えることになりましたぁ!」
まさかの展開に観客はざわつき始める。
「どうなってるんだ?皇帝とソードナイトが負けるなんて・・・」
「これでもし、あのアイチって子が勝ったら、チームNWOの敗北ってこと?」
「相手はアジアチャンピオンの蒼龍レオンだぜ?ありえねぇよ」
観客の客観的な反応にカムイが反論する。
「そんなことはない!流れは完璧に俺たちチームQ4のもの!アイチお義兄さんなら必ず奇跡を起こせます!」
「奇跡って・・・おいおい・・・」
カムイの言い分にカズヤもアイチも苦笑を浮かべる。アイチはこれからファイトするレオンと向き合う。
(確かに・・・レオン君は強い・・・だけど・・・僕も櫂君やリンちゃんみたいな熱いファイトを・・・やってみたい)
アイチは櫂とリンのファイトを思い出し、自分もあのファイトを再現できればと思い、デッキを見て笑みを浮かべる。
「・・・あいつ、なんだかいつもと感じが違うね」
「ん?そうか?」
「「・・・・・・」」
ミサキの一言に一同は首をかしげる。その中で櫂とリンがアイチを見据えている。
「んんー・・・もう!!何やってんのよ皇帝、ソードナイト!あんたらが勝てばとんとんとんと3連勝で一気に片が付いたのにー!」
追いつめられた状況になっていることにナギサは敗北してしまった光定とルナをぽかぽかと叩いてる。
「いやぁ、ごめんごめん・・・ついうっかり・・・」
「うっかりぃ!!?」
「ううん、うっかりって言えないほど、向こうのチームの実力は確かよ。チームQ4は」
「うん。そうだね」
「そうですよね・・・3対2・・・不利な状況になってますから・・・もしここで負けたら・・・」
光定もルナも、スバルもチームQ4のメンバーたちの実力を大きく認めている。
「心配するなナギサ、スバル!次のレオンは、俺より強い!お前たちも大船に乗ったつもりで、どーんと構えてろ!!」
ゴウキは胡坐をかいて座り、胸を張り上げて、文字通りドーンと構えてる。
「はい、ゴウキさん!どーんと構えます!」
「わかったー!ナギサもどーんと構える!」
ゴウキの言葉に納得したスバルとナギサはゴウキと同じ体制で座り、ドーンと構える。
「それじゃあ、始めようか」
「はい」
互いに準備ができたアイチとレオンはファイトをスタートさせ、第6試合を開始させた。それと同時に、店の入り口から青年が入店してきた。青年はゆっくりとファイトを行っている場所へと向かう。
「どけ」
「な、なんだよあんた⁉」
「どけ」
福原高校の制服を纏った青年、一条キョウヤは野次馬を払いのけながらファイトがよく見える場所までたどり着く。キョウヤはこのファイトをしっかりと観戦する。
イメージ14「アイチの風!!」
「「スタンドアップ・(マイ・)ヴァンガード!!」」
「ぐらいむ!」
「士官候補生エリック」
ぐらいむ PW6000
士官候補生エリック PW6000
「僕の先攻です。ドロー。ライド!ナイトスクワイヤ・アレン!」
ナイトスクワイヤ・アレン PW8000
「ぐらいむのスキルで1枚ドローしてターンエンドです」
R アレン R
R R R アイチの手札6枚 山札42枚
「僕のターンだ。ドロー。ライド。ティアーナイトテオ」
ティアーナイトテオ PW8000
「エリックのスキルで1枚ドロー」
R テオ R
R R R
「テオでヴァンガードにアタック!」
「ノーガードです!」
「ドライブチェック『ティアーナイトラザロス』」
「ダメージチェック『沈黙の騎士ギャラティン』」
「ターンエンドだ」
PW8000➡PW8000 レオンの手札7枚 山札41枚 アイチのダメージ1枚
「レオンの奴、どうしてリアガードを出さねぇんだ?」
「・・・風が僕に教えてくれる」
「え?」
「自分が何をなすべきか。君にも聞こえているんじゃないか?風のささやきが」
「風の・・・ささやき・・・?」
レオンの言っている言葉の意味をアイチはよく理解できなかった。
「(相手のペースにのまれちゃダメだ。僕は僕のファイトをするだけだ!)
立ち上がれ!僕の分身!ライド!ブラスター・ブレード!!」
ブラスター・ブレード PW10000
「来たな!アイチのブラスター・ブレード!」
「だけど、レオンはリアガードを出していないから、ブラスター・ブレードのスキルが使えない」
「なるほど・・・」
ミサキの解説で、森川の疑問は氷解する。
「さらに、うぃんがると沈黙の騎士ギャラティンをコール!」
『ノープロブレム』
沈黙の騎士ギャラティン PW10000
うぃんがる PW8000
R ブラスター・ブレード ギャラティン
R R うぃんがる
「行きます!ブラスター・ブレードでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード」
「ドライブチェック『うぃんがる』」
「ダメージチェック『
「ギャラティン、うぃんがる、お願い!ヴァンガードにアタック!」
「ティアーナイトテオでガード」
「ターンエンドです」
PW10000➡PW8000(+10000)
PW18000➡PW18000+SH10000=28000 アイチの手札5枚 山札39枚 レオンのダメージ1枚
「・・・心地よい風だった」
「・・・風?」
「スタンド&ドロー。ライド。潮騒の水将アルゴス。テオ、ティアーナイトラザロス、
潮騒の水将アルゴス PW9000
ティアーナイトラザロス PW9000
ラザロス アルゴス R
ドロテア テオ R
「吹けよ旋風!」
レオンがそう口にしたと同時にイメージでラザロスはドロテアの支援の下でギャラティンを攻撃する。アイチはとっさのことで対処が遅れ、ノーガードを出してしまう。
「ああ!ギャラティン!」
『ぐわっ!』
(なんだ・・・今の・・・?ヴァンガードの指示を出してないのに、ラザロスがギャラティンを攻撃した?)
「呼べよ、疾風!」
次はテオの支援の下、アルゴス(レオン)が自ら攻撃を行う。
そして、アルゴスのスキルによって、カウンターブラストとソウルブラスト『士官候補生エリック』2回目の攻撃によって、ラザロスをスタンドさせる。
「(まただ!ユニットが勝手に動いてる!まるで、心が繋がっているみたいに・・・!)
エレイン!お願い!」
「ドライブチェック『バトルシップ・インテリジェンス(☆)』クリティカルトリガー!効果は全て、ティアーナイトラザロスに!」
「エレイン、ゆっくり休んで」
「休む暇などないぞ。風は容赦なく、吹き荒れる!」
『参る!』
ラザロスはアルゴス(レオン)に指示はされていないが、通じてるかのようにブラスター・ブレード(アイチ)に攻撃する。
そしてスキルで2回目以降の攻撃でパワーがプラス3000される。
アイチはこの攻撃をノーガードする。
「ダメージチェック『小さな賢者マロン』『閃光の盾イゾルデ(引)』ドロートリガーです。パワーはヴァンガードに。1枚ドロー」
「ターンエンド」
PW16000➡PW10000
PW17000➡PW10000+SH20000=30000
PW22000➡PW10000(+10000) レオンの手札5枚 山札37枚 アイチのダメージ3枚
「アイチきゅん、大丈夫~?これでダメージ3だよ?」
(やっぱりすごい・・・いつの間にか、レオン君のペースに引き込まれてる)
「どうした?君のターンだ」
「!い、行きます!スタンド&ドロー!ライド!降臨せよ!光の盟主!プリンス・オブ・ロイヤルパラディン!アルフレッド・アーリー!!」
アルフレッド・アーリー PW13000
「ほう・・・」
「イマジナリーギフト・フォース!!」
イマジナリーギフト・フォース発動! 対象『アルフレッド・アーリー』
「ヴァンガードにパワープラス10000!
さらに、アルフレッド・アーリーのスキル発動!カウンターブラスト!ソウルからブラスター・ブレードをスペリオルコール!パワープラス10000!
ブラスター・ブレード!アビリティブラスト!」
『バーストバスター!!』
カウンターブラストとソウルブラスト『ぐらいむ』でラザロスを退却させる。
「さらにギャラティンとうぃんがるをコール!」
「そして、うぃんがるのスキルでブラスター・ブレードのパワーは5000アップ・・・さすがですわ、先導君」
ギャラティン アルフレッド・アーリー ブラスター・ブレード
R うぃんがる うぃんがる
「ギャラティンでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード。ダメージチェック『ネイブルゲイザー・ドラゴン』」
「行こう、うぃんがる!」
『バウバウ!』
「アルフレッド・アーリーでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード」
「ドライブチェック『小さな賢者マロン』セカンドチェック『ふろうがる(☆)』クリティカルトリガー!」
「出たクリティカル!」
「よっしゃあ!」
「パワーはブラスター・ブレードに、クリティカルはアルフレッド・アーリーに!」
アルフレッド・アーリー(アイチ)は海軍の船の上にいるアルゴス(レオン)まで近づき、剣による斬撃を放ち、そして、腹部に突きを放った。
「ダメージチェック『潮騒の水将アルゴス』セカンドチェック『
「ちっ・・・せっかくクリティカル引いたのにチャラかよ」
「けど、ブラスター・ブレードのパワーは35000まで上がってる!」
「そのうえでうぃんがるがブーストすれば、パワー43000だよ!」
「いけー!アイチー!」
「うぃんがるのブースト、ブラスター・ブレードでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード。ダメージチェック『
「ターンエンドです」
PW10000➡PW9000
PW28000➡PW9000(+10000)
PW43000➡PW19000 アイチの手札5枚 山札33枚 レオンのダメージ5枚(裏1枚)
「おいおい・・・レオンが追いつめられてるぞ⁉」
「信じられない・・・あのアイチって子、何者なの⁉」
「へっへーん、アジアチャンピオンが何だってんだ!これがチームQ4の実力だぁ!!」
「静かにしな!」
観客のざわめきとカムイの大声はミサキの一声で黙らせる。
「ありがとう、みんな!」
アルフレッド・アーリーは心強い味方に感謝を示す。
(いける・・・もしかしたらアジアチャンピオンに本当に・・・レオン君に勝てるかもしれない!)
アイチはこの攻防に自信がついてきた。
「お兄ちゃん大丈夫なの⁉」
「ああ。あいつは神がかって強い。なんでだかわかるか?」
「いえ・・・何でですか?」
「レベルが違うんだよ!」
「なるほど・・・納得です!」
ナギサの不安がゴウキが安心させる。ゴウキの言葉にスバルは納得する。
「・・・バカめ。あれでレオンを追いつめたつもりか?だから貴様は半端者なのだ」
キョウヤはアイチのファイトを見て、辛口評価をつける。
「スタンド&ドロー。・・・気を付けたまえ。風が、嵐に変わる」
「え?」
「深淵に眠りし巨大な竜が目覚める・・・ライド。蒼嵐竜メイルストローム!」
蒼嵐竜メイルストローム PW12000
「あれは!」
「彼をアジアサーキットを優勝へと導いた、最強のユニット!」
「イマジナリーギフト・アクセル」
イマジナリーギフト・アクセル発動! アクセルサークル追加
「嵐よ、集え!タイダル・アサルト、ティアーナイトラザロス!」
タイダル・アサルト PW9000
「くそ!ぞろぞろと並べて来やがったな!」
「並べただけじゃない。アクセルサークルのタイダル・アサルトはパワープラス10000される」
「しかもあのタイダル・アサルトは厄介なスタンド能力持ちだ!」
「それだけではありません。メイルストロームのスキルによって、カウンターブラストで前列のユニット全てにパワープラス3000されています」
「メイルストロームの意味は巨大な渦潮。飲み込まれたら最後、海の藻屑か・・・」
「アイチー!」
ラザロス メイルストローム ラザロス タイダル
ドロテア テオ R
「ここはすでに暴風圏だ。吹き飛ばされないようしがみつくのだな。タイダル・アサルトでヴァンガードをアタック。
タイダル・アサルトのスキル。ソウルブラスト『ティアーナイトテオ』タイダルをスタンド」
「頼むよ、ギャラティン!インターセプト!」
「テオのブースト、メイルストロームでヴァンガードをアタック」
「ノーガード!」
「ドライブチェック『高速遊撃のイルカ兵(前)』フロントトリガー。効果は前列のユニットに。セカンドチェック『バトルシップ・インテリジェンス(☆)』クリティカルトリガー」
「何ぃ⁉」
「ダブルトリガーかよ⁉」
「パワーはタイダル・アサルトに。クリティカルはメイルストロームに」
メイルストロームは装備してあるビームミサイルをアルフレッド・アーリー(アイチ)にめがけて放った。アルフレッド・アーリー(アイチ)にダメージが入る。
「ダメージチェック『ハイドッグブリーダーアカネ』『ぽーんがる』ノートリガー」
「ダメージ5!」
「あっという間に追い付かれちまったぞ!」
「もう後がない!」
「アイチー!」
「ざまぁみなさい!これがアジアナンバーワンの実力よ!」
「レオン君のターンはまだ終わってない!これなら!」
「この怒涛の攻撃、いつまで耐えられるかな?」
「2回目のアタックがヴァンガードにヒットしたので、テオのスキル発動。タイダル・アサルトにパワープラス8000。右のラザロスでヴァンガードをアタック。
スキル発動。2回目以降の攻撃でパワープラス3000」
レオンのラザロスが攻撃を仕掛けた時、アイチの目にはあるものが移った。
(・・・?なんだ・・・?)
それは、今攻撃を仕掛けているであろうラザロスの攻撃を小さな賢者マロンとブラスター・ブレードが防いだ姿だった。今目の前に広がった光景にアイチはただぼーっとしている。
(!なんだ・・・今の感覚・・・?)
『おおおお!!』
アイチが今の感覚に疑問を抱いていると、観客からは歓声の声が広がっていた。
「はー、危なかったぁ・・・」
「たく、ひやひやさせやがって」
「ナイスインターセプト」
仲間たちからそんな声を聴いて、アイチは目の前のガーディアンサークルを見てみる。そこにあるのは、ガードに使ったマロンと、インターセプトしたブラスター・ブレードがあった。気づかないうちにガードしていたことに唖然となるアイチ。ファイトを見ていたキョウヤは驚愕の表情をしている。
「君も感じたようだね。惑星クレイから吹く風を」
「えっ?」
「さあ、もっと奏でてみせろ。君の風の声を。ドロテアのブースト、ラザロスでヴァンガードをアタック。
ラザロスのスキル。パワープラス3000」
「ふろうがる!アカネ!」
「風を感じることができれば、君の世界はもっと広がる」
「風・・・?」
「さあ、漕ぎ出そう、新たな新世界へ!タイダルでヴァンガードをアタック」
「来て!閃光の盾イゾルデ!」
コスト『アルフレッド・アーリー』
「何っ⁉」
「完全ガードを持ってたなんて⁉」
「5回連続攻撃を凌ぐなんて⁉」
「ターンエンドだ」
PW22000➡PW13000+SH10000=23000
PW23000(+10000)➡PW13000
PW25000➡PW13000+SH15000=28000
PW32000➡PW13000+SH20000=33000
PW50000➡PW13000(完全ガード) レオンの手札5枚 山札29枚 アイチのダメージ5枚(裏2枚)
「レオンの攻撃を凌ぎ切ったぜ!」
「これは完全に風向きが変わったんじゃないかな~☆」
「いける!アイチお義兄さん勝てますよ!」
「スタンド&ドロー!」
アイチは引いたカードを見て、うれしそうな笑みを浮かべる。
(来てくれたんだね・・・僕の新しい力!)
その様子を見ていたマリンはくすりと笑いだし、魁の出来事を思い出す。
☆
『先導君、あなたのクランは確か・・・私と同じロイヤルパラディンでしたか?』
『は、はい!』
『ふむ・・・ここであなたと私が出会ったのも、何かの運命なのかもしれませんわね。私が、このカードを持っていたことも含めて』
『それは・・・?』
『騎士王アルフレッド』
『騎士王アルフレッド・・・』
『提案がありますわ。先導君、あなたがこのカードを使い、実際にファイトしてみてください』
『ぼ・・・僕がですか⁉そんな、悪いですよ!だってこれは・・・』
『いいんです。ブラスター・ブレードを使わない私には不要な代物でございますから』
『ど、どうして・・・?』
『私は、あなたがアルフレッドを使いこなす姿を見てみたいのですわ』
☆
「今こそ降臨せよ!騎士たちの、主!騎士王アルフレッド!!」
騎士王アルフレッド PW13000
「おおおおお!!」
「あれが・・・アイチの新たな力・・・」
「騎士王アルフレッド・・・」
「あれは・・・アイチが昨日の夜、嬉しそうに話しかけてたユニットだ!」
「イマジナリーギフト・フォース!」
イマジナリーギフト・フォース発動! 対象『左前列のリアガードサークル』
「ハイドッグブリーダーアカネをコール!」
ハイドッグブリーダーアカネ PW10000
「アカネのカウンターブラスト!山札からぽーんがるをスペリオルコール!」
ぽーんがる PW8000
「ぽーんがるのスキル!同じ縦列にリアガードがいるので、ソウルチャージ『ナイトスクワイヤ・アレン』
さらにアルフレッドのスキル!カウンターブラスト!山札からブラスター・ブレードをスペリオルコール!ブラスター・ブレードのパワー、プラス5000!おかえり、ブラスター・ブレード」
「おお!アルフレッドとうぃんがるのスキルを合わせて、ブラスター・ブレードはパワー20000だぜ!」
「アルフレッドのスキル!リアガードにブラスター・ブレードがいる時、パワープラス10000!みんな、行くよ!ブラスター・ブレード!」
『バースト、バスター!!』
ブラスター・ブレードはカウンターブラストとソウルブラスト『ナイトスクワイヤ・アレン』でタイダル・アサルトを退却させる。
アカネ アルフレッド ブラスター・ブレード
ぽーんがる うぃんがる うぃんがる
「アカネ、ぽーんがる、頼んだよ。ヴァンガードにアタック!」
「その風、止めて見せる!ラザロスでインターセプト!さらにガード『バトルシップ・インテリジェンス(☆)』」
「いくよ、うぃんがる!」
『バウバウ!』
「アルフレッドでヴァンガードにアタック!」
「まだまだ!
コスト『高速遊撃のイルカ兵(前)』
アルフレッド(アイチ)は聖馬にまたがり、メイルストロームに向かって聖剣を振るおうとしたが、パスカリスの翡翠の盾によって、それを妨げられた。
「ああ!完全ガードか!」
「いやいや!それこそアイチが追いつめてる証拠だ!」
「そうだよね!このままならいける!」
「お兄ちゃん!」
「慌てるな!レオンならまだ大丈夫だ!」
「でも、まだドライブチェックが・・・」
「ツインドライブ!ファーストチェック『ナイトスクワイヤ・アレン』セカンドチェック『ふろうがる(☆)』クリティカルトリガー!効果は全てブラスター・ブレードに!」
「きたーーー!!」
「これでブラスター・ブレードのパワーは30000!」
「さらにうぃんがるでブーストすれば38000だよ!」
「勝ったな、アイチ」
「・・・・・・」
アイチの優勢によってカードキャピタル陣営は勝利を確信している。ファイトを見ているキョウヤはアイチにたいして、強い憎悪の目で見つめている。
「ブラスター・ブレード、うぃんがる、お願いできるかな。ヴァンガードにアタック!」
「・・・風は、まだ僕に吹いている」
「え・・・?」
「ガード『高速遊撃のイルカ兵(前)』『バトルシップ・インテリジェンス(☆)』」
「と、止められた・・・!」
「・・・!ターン、エンドです」
PW28000➡PW12000+SH20000=32000
PW41000➡PW12000(完全ガード)
PW38000➡PW12000+SH30000=42000 アイチの手札2枚 山札26枚 レオンのダメージ5枚(裏2枚)
「はっはっはっはー!どうだナギサ!あれが俺を倒した男の実力だ!」
「ゴウキさん・・・威張るところじゃないです・・・」
「お兄ちゃん・・・」
変なところで威張ってるゴウキにスバルとナギサが呆れている。
「ふん・・・」
キョウヤは興味が失ったのか誰にも気づかれることなく、店から去っていった。
「見事だったよ先導アイチ。だが君の風は、僕には届かなかったようだ。コール。ストームライダーディアマンテス」
ストームライダーディアマンテス PW12000
「メイルストロームのスキル。カウンターブラスト。前列全てにパワープラス3000」
ラザロス メイルストローム R ディアマンテス
ドロテア テオ R
「さらばだ、騎士王よ。テオのブースト、メイルストロームでヴァンガードにアタック!」
「アイチ!!ファイトに集中しろ!!」
「!!が、ガード!ふろうがる!」
メイルストロームはビームミサイルをアルフレッド(アイチ)にめがけて放った。だがそのビームミサイルはふろうがるが進行を凌いでいる。
「勝つも負けるもトリガー次第かよ!」
「頼む・・・ここで出るなよ・・・!」
「ツインドライブ。ファーストチェック『蒼嵐竜メイルストローム』セカンドチェック『高速遊撃のイルカ兵(前)』フロントトリガー」
「ここでトリガーゲット。前列のユニットにパワー10000」
「これでメイルストロームのパワーは33000!」
「まだ逆転のトリガーはある!」
「・・・ダメージチェック」
アイチはこのダメージチェックに緊張が走るが、意を決してチェックする。出てきたのは・・・
『ブラストー・ブレード』
ノートリガー。ダメージ6でアイチの敗北だ。
ビームミサイルの威力に耐え切れなかったふろうがるは振り払われ、ミサイルはそのままアルフレッド(アイチ)を包み込ませていった。
PW23000(+10000)➡PW13000+SH15000=28000
アイチのダメージ6枚 レオンのダメージ5枚 勝者レオン
「・・・負けました」
「ショップ対抗戦!大将戦は、蒼龍レオン君の勝利です!」
『おおおおおおお!!』
白熱したファイト、レオンの勝利によって観客は大歓声を広げる。
「すげぇ・・・こんなすげぇファイト、見たことないぜ・・・!」
カムイ自身も高レベルなファイトに感激している。
「よっしゃあ!よくやったレオン!それでこそ俺が見込んだ男だ!」
戻ってきたレオンを出迎えたのはゴウキだった。
「悪いが、ここで失礼するよ」
「言っちゃうの?」
「飛行機の時間があるのでね」
「おう!引き留めて悪かったな!」
「また遊びに来てね、レオン君」
ゴウキたちに見送られながらレオンは店から出ようとする。そこでアイチが呼び止める。
「あ、あの・・・!ありがとう。君とファイトができて、よかった」
「ジェットストリーム」
「え?」
「高度10000メートルに吹く平成風だ。風は高いところほど強く吹く。君ももっとヴァンガードの高みへ来たまえ。待ってるよ」
レオンはアイチにそう言って店を出て、待機してあった車に乗り込む。レオンが乗車するのを確認すると、車は発射していった。
「さすがはアジアチャンピオンってところだな」
(ヴァンガードの・・・高み・・・)
アイチがそう考えていると、急に疲れが出始め、その場で座り込んでしまう。
「お、おい!」
「アイチ⁉」
「大丈夫⁉」
「・・・頭を使いすぎて疲れたんだな。誰か、飴とかチョコとか持ってない?」
「あ、俺一応あるぜ。ほら、食えよ、アイチ」
「あ、ありがとうございます・・・」
カズヤはアイチを近くのベンチに移動させて寝込ませた後、持ってきていたチョコレートをアイチに渡す。
(それにしても・・・さっきのあれ・・・なんだったんだろう・・・?)
アイチはファイトの途中で見た未来映像のようなもの、知らないうちにガードしていたことを考えていた。
☆
レオンが乗っている車は空港を目指して走っている。レオンは車の窓をじっと見つめている。
「・・・すまない、止めてくれ」
レオンの指示で運転手はここで車を止める。レオンは車の窓を開ける。
「・・・やはり、君も見ていたんだね・・・キョウヤ」
「・・・・・・」
レオンの視線の先の曲がり角から出てきたのは、ファイトを観戦していたキョウヤだった。
「ハッキリ言って、理解に苦しむ」
「何がだい?」
「とぼけるな。あなたもわかっているはずだ。メイルストロームは3回目と4回目のリアガードの攻撃がヒットすれば、メイルストロームはスタンドする能力を持つ。あの少年がどうあがいたところで、勝負は目に見えていた」
どうやらキョウヤはファイトの流れをわかっていたらしく、見るに堪えずに出ていったようだ。
「・・・あの少年があなたと同じ"波"を持っていることは認める。俺にはないあの"波"を。しかし、だとしてもあなたがそこまであの少年を気にかけるのか理解できない」
「理解できない・・・は、こちらのセリフだ。最初はアイチ君に気にも留めなかった君が、今ではアイチ君を憎んでる。いや・・・違うな・・・これは、焦りの風か。そう感じさせるのはなぜだい?」
レオンの問いかけにキョウヤは特に気にも留めていない。
「・・・レオンの神聖なるファイトを汚した・・・憎む理由など、それで十分だ」
「僕は、そうは思っていないが?」
「・・・これだけは言っておく、レオン。あなたを超えるのはこの俺だ。あの少年ではない・・・俺だけだ。それこそが、恩師であるあなたに対する・・・俺自身が考えた、恩義だ」
キョウヤはそれだけをレオンに言い残し、その場を去っていった。
「・・・僕を超える・・・か・・・」
キョウヤの言葉を聞いたレオンはくすりと笑みを浮かべる。
「・・・ジェットストリーム。高いところほど風は吹く。案外彼は、アイチ君と似ているのかもしれないな」
☆
カードキャピタルでは、第6試合を終えた後、チームQ4とチームNWOとで今後どうするのか話し合っている。
「さて、これで3勝3敗のイーブンになったわけだけど・・・」
「このまま引き分けで納めときゃ、角が立たなくていいんじゃないか?」
「いいや!最初に4勝した方が勝ちって約束だ!優勝決定戦をやる!」
カズヤはこのまま引き分けでいいと考えているが、ゴウキは決着をつけないと気が済まないようだ。
「どうする?」
「好きにすれば?」
ミサキの了承も得、優勝決定戦をやることに決まった。
「俺様が出る!」
「カムイ君」
「アイチお義兄さんのファイトを見てたら、なんか・・・かーっと燃えてきたんだ!俺にやらせてくれ!そして、俺の相手は、お前だ!大文字ゴウキ!」
「何ぃ?」
優勝決定戦にはカムイが出場し、その対戦相手をゴウキを選んだ。
「これって、そういうルールだっけ?」
「多分違うと思う」
「いいじゃない!そこまで言われて、引き下がる理由はないわ!」
「ゴウキさん、どうします・・・なんて、言うまでもないですよね」
スバルはゴウキの考えをわかっているのか、後ろへと引き下がる。
「お前がどれだけ腕を上げたのか、たっぷり見せてもらおうじゃねぇか・・・カムイ!」
カムイの挑戦に対し、ゴウキは好戦的な笑みを浮かべてファイトを受けて立った。このショップ対抗戦も、もう間もなく終わりが近づいてきた。
to be continued…
シズク「さっそくお電話が繋がってるようですね~☆もしもーし☆」
アイチ「あ、初めまして。先導アイチ、中学3年生です」
シズク「アイチきゅんの質問は何ですか?」
アイチ「先日、デッキを組んでいたら、ブラスター・ブレードが僕に話しかけるようになったんです」
シズク「ほうほう、ブラスター・ブレードが?」
アイチ「はい。アイチ、明日起きられないんだから早く寝なさいとか、寝癖がついてるから直しなさいとか・・・」
シズク「・・・ん?」
アイチ「ご飯はよく噛んで食べなさいとか・・・」
シズク「・・・えーでは専門家の日下部リン先生お願いします」
リン「アイチ君。それはブラスター・ブレードではありません。エミちゃん・・・あなたの妹です」
イメージ15「男たちの戦い!!」