カードファイト!!ヴァンガード 全ての物語のReLive   作:先導

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皆さん、始めましての方ははじめまして、ご存知の方はどうも。カードファイト!!ヴァンガードG 鋼と宇宙の正義でおなじみの先導です。

鋼と正義、熱血の先導者と努力の先導者の先導者を書いているにも関わらず、思わず新作作っちゃいました!

さて、わかるとは思いますが、これは新シリーズのヴァンガードの物語です。イマジナリーギフトもありますよ。当初の予定よりだいぶ変更点があります。

成長していない表現たっぷりですが、読んでくれるとうれしいです。

今年最後の投稿ですので、これで楽しんでもらえたらうれしい限りです。挨拶はしておきましょうか。来年も頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いします!よいお年を!

それではどうぞ!


物語の始まり編
スタンドアップ・ヴァンガード!!


世界のカードゲーム人口は数億人を超え、生活の一部として当たり前のようになっていた。

 

カードファイト!!ヴァンガード・・・世界で最も人気のあるカードゲームだ。

 

これはそのヴァンガードに関わる者達の物語の再演・・・ReLive(リライブ)。あったかもしれない物語の開幕である。

 

 

 

イメージ1「スタンドアップ・ヴァンガード!!」

 

 

 

活気あるショッピングモールからの帰り道、2人の女子中学生が話をしながら歩いていた。

 

「いやー、おいしかったなー☆期間限定の特製アイスクレープ☆リンリンも食べればよかったのにねー☆」

 

オレンジ色の長髪をなびかせている女子中学生は日向シズク。晴海中学校に通うギャル風で陽気な中学3年生。

 

「別にいいでしょう・・・私が何を食べようと・・・」

 

丁寧な口調でしゃべり、黒髪のツインテールをした女子中学生は日下部リン。後江中学校に通う冷静な性格の中学3年生。

 

「でもさー、周りがアイスクレープ頼んでんのに1人だけ抹茶クレープって、なんてゆーか寂しくない?」

 

「周りなど、言わせておけばいいのですよ。気にしたらそれは敗北同然です」

 

「お~・・・なんかかっちょいいね~☆」

 

リンの言葉に感服するシズク。街を歩いていると、ビルのモニターに何かのCMが流れる。

 

『今、何よりも1番熱いカードゲーム!』

 

『カードファイターの君なら、もうやってるよね?』

 

『え?知らないの?じゃあ教えちゃう!それが・・・』

 

『『『ヴァンガード!』』』

 

どうやら今のCMは人気のカードゲーム、カードファイト!!ヴァンガードのCMのようだ。

 

「ヴァンガードのCMかぁ・・・ねぇリンリン、今のアイドルの衣装、超イケてたよね☆」

 

「興味ないです」

 

シズクの問いにリンはそっけなくそう返答する。

 

「またそんなこといっちゃって~・・・ジャージばっか着るからそう思うんだよっと」

 

「あ!こら!私のデッキ!返しなさいシズク!」

 

シズクはリンの制服のポケットからヴァンガードのデッキケースを取り出す。リンは取り返そうとするが、シズクにひょいっと避けられる。

 

「いいじゃん、久々にファイトしよ?最近いい店、見つけちゃったんだよねー☆」

 

「・・・はぁ・・・」

 

リンは仕方ないといった様子でため息をこぼし、シズクについていく。そしてシズクとリンは目的地であるカードショップにたどり着く。

 

「カードキャピタル・・・」

 

「そ、うちの今超イチオシのショップ☆さ、入ろ?」

 

シズクはリンにデッキケースを返す。デッキケースを持ったリンは静かにカードキャピタルから去ろうとしたが、シズクに呼び止められる。

 

「ちょ、ちょっとちょっと!せっかく来たんだし、入ろうよ!うち、モデルっぽい人からいろいろ学びたいしさ!」

 

「それが本音ですか・・・」

 

リンはシズクに呆れながらも仕方なくシズクと共にショップに入る。

 

「ちょりーっす!」

 

シズクは元気よく店の店員に挨拶するが、反応がない。

 

「あり?いつもなら静かに入りなって怒鳴るのに・・・」

 

シズクがカウンターに視線を向けると、店員の銀髪の女性はいるにはいた。この銀髪の女性の名は戸倉ミサキ。カードキャピタルの手伝いをしている宮地学園高等部の1年生だ。

 

「・・・・・・」

 

ミサキは不機嫌そうにファイトスペースを見つめている。そこにいたのはヴァンガードファイトをしている少年たちがいる。特に目立っているのが柄の悪そうな中学生とその取り巻きの中学生が3人いる。

 

「彼らは・・・あのグループの・・・」

 

「何?リンリンの知ってる子?」

 

「森川カツミ君、井崎ユウタ君、花咲メグミさん、稲永イチロウ君。私の学校のクラスメイトです」

 

「へぇ~」

 

どうやら彼らはリンのクラスメイトのようだ。名前は森川カツミ、井崎ユウタ、花咲メグミ、稲永イチロウというらしい。

 

「よーし!将軍ザイフリードでとどめだ!」

 

「くっ・・・」

 

「どうした?ダメージチェックは?」

 

森川は相手を挑発するようにそう言ってくる。少年は言われた通りにダメージを確認する動作をする。そしてダメージカードを指定の場所に置く。

 

「お前なんざ俺の敵じゃねぇよ!」

 

「やったな、森川!」

 

「連勝記録、また更新だな!」

 

「さすが、敵うものなしって感じだね!」

 

どうやらさっきのダメージが6枚になって少年は負け、森川が勝ったようだ。

 

「なっははははは!他に、俺様とやりたい奴はいないか?」

 

森川の問いに他のメンバーは全員名乗りを上げない。

 

「んだよ、腰抜けばっかかよ」

 

「たくっ・・・」

 

森川の態度に我慢の限界がきたのかミサキが立ち上がる。それをメガネをかけた店の店員が止める。

 

「相変わらず勝ってるねー、彼」

 

このメガネの中年は新田シン。一応はこのカードキャピタルの店長をしている。

 

「何、店長。そんなに強いわけ?あの森川きゅんって子」

 

「他のお客さんへの態度はちょっと・・・。けど、常連さんの中じゃ勢いは1番かな」

 

「勢いって・・・」

 

シンの説明に納得するも苦笑いを浮かべるシズク。

 

「じゃ、カードキャピタルの最強はこの俺様に決定な。井崎、花咲、稲永、お前ら相手しろ」

 

「おう」

 

「はーい」

 

「OK」

 

森川の最強発言にシズクは面白半分で突っかかっていく。

 

「ちょいとそこの4人」

 

「「「「??」」」」

 

「最強を名乗りたいんなら、まず最初にやることがあります。それは・・・彼女、リンリンを倒すことです!」

 

「!!?」

 

まさか自分を引き合いに出すとは思わなかったリンは面を食らった表情になる。

 

「あんた、晴海中学の人?うちの委員長と仲いいの?てか、委員長ってヴァンガードやってんのか?強いわけ?」

 

「ちょっとシズク!私は森川君なんかとやるとは一言も・・・!」

 

リンの発言に森川は少しムカついた。

 

「なんかだぁ?いいぜ、相手になってやる」

 

「・・・なってやる・・・ですって?」

 

森川の強気な態度にリンは多少イラつきを見せた。

 

「俺、相手が目上や委員長だからって手加減できないんで」

 

「無駄口は結構。早く始めましょう」

 

リンはそういいながら先ほどのデッキケースを取り出し、中にあるカードを取り出す。森川はリンの発言にさらに怒りがわき上がる。

 

「あんたの友達、本当に大丈夫なの?」

 

「まぁ見てみなって☆」

 

ミサキの問いにシズクは軽くそう言う。時間がたち、ファイトは終わりを向かえようとしていた。

 

「・・・・・・っ」

 

結論から言おう。勝負はリンの圧倒的優勢にたっている。追い込まれている状況に森川たちは信じられないといった表情をしている。

 

「これで終わりです。ヴァンガードにアタック」

 

「ま、まだダメージチェックがある!」

 

森川はダメージを確認し、悔しげな表情をしながらダメージを置く。指定ダメージが溜まり、勝ったのはリンだった。

 

「私の勝ちです、自称最強、森川カツミ君」

 

「ちきしょう・・・この俺様が負けるなんてよ・・・」

 

「はっはー!さすがリンリン激強!煽り方も最高!文句なしの大勝利ー!」

 

リンが勝ったことにシズクは自分のことのように笑っている。

 

「小学生から変わらない強さだねー☆よーし、今日からカードキャピタル最強は日下部リンに決定!」

 

「あんたが威張るな!」

 

「うっさいよー、負け犬こと、森川マケミきゅん☆」

 

「!!・・・くそ!」

 

森川は苛立ちを隠せずに店から退出する。他の3人も森川に続いて退出する。

 

「まいどー」

 

「いつでも挑戦待ってるぞい☆」

 

「なんであんたが言うの?」

 

ファイトしていないのに挑戦的発言にミサキがつっこむ。

 

(あの程度で最強?私が目指すものは、あんなものじゃない。私が目標とする人は・・・あれ以上のもっと先にいる・・・)

 

リンは先ほどのファイトに手応えを感じられないのか不機嫌そうな表情をしていたのであった。

 

 

翌日、ミサキが通う宮地学園高等部の放課後、ミサキはまたかといった表情で帰り支度をしながら2人の男子高校生に目を向ける。

 

「今日こそ・・・今日こそ俺と一緒にカードキャピタルに行くぞ!」

 

黒髪天然パーマをした男子高校生の名は秋田ソウジ。ミサキと同じ宮地学園高等部の1年生だ。

 

「またかよ・・・いい加減しつけーぞソウジ」

 

赤髪の長髪で気だるそうにしているのは橘カズヤ。ソウジとミサキと同じく宮地学園高等部の1年生だ。

 

「わりぃが今日はノーって言わせる気はないぜ。お前がイエスって言うまで俺はお前に引っ付き回すぜ」

 

「気持ちわりぃ・・・変態行為じゃねぇかよ」

 

ソウジの何気ない発言にかなり引いていた。

 

「つーか、毎回言うことだが何で俺なんだよ?他の連中と一緒に行きやいいじゃねぇか」

 

「あいつら最近彼女できたとかいって付き合い悪くなったんだよ。・・・くそ、リア充め、爆発しやがれ・・・」

 

「そう思うならとっとと戸倉に告ればいいのによ」

 

「ばっかお前、俺と戸倉さんはまだそんな関係じゃあ・・・それにだな・・・」

 

ソウジが急にミサキの話をし始め、カズヤはやっちまったといった感じにうんざりした表情になる。

 

「・・・で、話を戻すけど本気で行かねぇの?」

 

「何回言ったかわからねぇが・・・めんどくせぇよ、んなもん」

 

カズヤの答えを聞いてソウジは真剣みな表情になる。

 

「お前本当にこれでいいのかよ?このままじゃ本当にくそつまんねぇ奴になっちまうぞ?いいのかよ?」

 

「ちっ・・・うるせぇな・・・んなことわかってるよ・・・」

 

ソウジの言葉にカズヤが若干苛立ちを見せる。説得に手間取ってるソウジに助け船をだしたのは、このやり取りを見ていたミサキだった。

 

「自覚してんだったら誘いにのってあげればいいじゃない」

 

「戸倉さん⁉️」

 

「戸倉?」

 

ミサキが自分たちに声をかけるとは思わなかったカズヤとソウジは少なからず驚いていた。

 

「お前、昨日も一昨日も同じこといってんじゃないの?」

 

「それがどうしたよ?」

 

「お前優柔不断すぎ。こいつが誘う前からずっとうちの前をうろうろしすぎ」

 

「ぐっ・・・」

 

「お?」

 

ミサキの一声にカズヤは苦い表情をし、ソウジはその様子をしっかりと見守る。

 

「本当はずっと気になってたんじゃない?けどつまんないプライドがあって中々いけない・・・そんなとこだろ?」

 

「ぐぐぐ・・・」

 

「はぁ・・・自分で判断するのはいいけど、中途半端に決めんのやめてくれない?ハッキリ言って、こいつもあたしも迷惑なんだけど」

 

「迷惑だなんてそんな・・・俺は好きで・・・」

 

「・・・だー!くそ!」

 

ミサキの言葉1つ1つに敵わないと思ったカズヤは頭をかき回す。

 

「・・・わーったよ。1回だけだかんな」

 

「やれやれ、やっとか・・・」

 

「お・・・おお!1回だけとは言わねぇように新しいパックでデッキ作ってやるから安心しろ!」

 

「安心できねぇ・・・」

 

ミサキのおかげで話が纏まり、カズヤはカードキャピタルに行くこと決まったのであった。

 

 

カードキャピタルでは、学校を終えてここに来ているリンとシズクがヴァンガードファイトをやっていた。結果はリンの勝利だ。

 

「ガーン!また負けたぁ!」

 

「あなたでは私には勝てません」

 

「くぅ~・・・次こそ小学生の頃とは違うって証明してやるって!」

 

シズクは悔しそうに唸り、リンは静かにデッキを広げ、少し改良する。すると、ショップの入り口の自動ドアが開き、ミサキ、カズヤ、ソウジが入店する。

 

「おかえりー、ミサキ。・・・おや?ミサキが友達を連れてくるなんて珍しいね」

 

ミサキを迎え入れたのは店長であるシンだった。

 

「ただのクラスメイトってだけ。別にそんな関係じゃあ・・・」

 

「はじめましてっす、店長!」

 

「・・・ども」

 

「ようこそ、カードキャピタルへ。歓迎しますよ」

 

店に来たカズヤとソウジを歓迎するシン。

 

「店長、新しいパックってあるか?あったら10箱買うぜ」

 

「10箱は多すぎだろ」

 

「いろんなクランが入ってんだ。1箱じゃ足りねぇって。ああ、金は心配すんな。俺が全部だしてやるよ。入門祝いだ」

 

「へぇ・・・太っ腹だな」

 

そのあとは10箱分のパックを買い、近くのテーブルでパックを開けていく。

 

「さてと・・・何があるのかね」

 

カズヤはパックに入ってる7枚のカードを確認する。ソウジが覗きこむと、突然驚愕の声をあげる。

 

「うおおお⁉️なんだこれ⁉️見たことねぇクランが入ってるぞ⁉️」

 

「んだよ、そんなにすげぇのか?」

 

「新しいクランが入ってるとは聞いていたが・・・生で見るとすげぇよ!ギアクロニクル!」

 

ギアクロニクルという単語に近くにいたシズクとリンが反応する。

 

「え⁉️ギアクロニクル⁉️新しいパックの奴の⁉️すっごーい!」

 

(ギアクロニクル・・・新しく入った未知のクラン・・・)

 

リンは少し考える素振りを見せる。

 

「なぁ、これでデッキ組もうぜ!スキルを確認しながらよ!」

 

「別にいいぜ。そこんとこは任せるわ」

 

カズヤの了承も得て、ギアクロニクルデッキを作ることにしたソウジ。2人は全部のパックを開け、出てきたカードでスキルを確認しながらデッキを組んでいく。その際にシズクがチラチラと見ていたが、あえて触れないようにした2人。ソウジの知識もあって、デッキが完成した。

 

「完成だあ!!!」

 

「長かったな・・・」

 

「そんな時間はたってねぇけど・・・まぁいいや。・・・と、わりぃ、ちょっとトイレ・・・」

 

完成した達成感からかソウジは急いでトイレへと向かう。カズヤはできたデッキを確認する。

 

「すぐにやるんだろうけど・・・どうせなら強い奴とやりてぇな・・・」

 

「それならば、私とやりませんか?」

 

カズヤの呟きにリンが答えるように名乗り出た。

 

「リンリン⁉️」

 

「お前後江中の奴か?」

 

「失礼ながら、先ほどの会話は全て聞かせてもらいました。未知のクラン、ギアクロニクル・・・非常に興味深い・・・。よろしければ相手願います」

 

「・・・けど俺、ルール知らねぇし・・・」

 

「私が説明しますのでご心配なく」

 

「・・・んじゃまぁ・・・頼むわ」

 

リンの深々とした態度にカズヤはソウジよりマシかと思い承諾した。

 

「ちぇ~、うちもやりたいのに~」

 

「あなたは後です」

 

シズクは文句を言っているがリンの一言で黙らせる。カズヤとリンはテーブルに座り、互いのデッキをだす。

 

「私は日下部リン。あなたは?」

 

「橘カズヤだ」

 

互いに自己紹介をし、ファイトの説明をするリン。

 

「説明は1回しかしないのでしっかりと覚えるように。さあ・・・イメージしなさい」

 

「イメージ・・・」

 

カズヤは言われた通りにイメージを開始する。すると、カズヤとリンの意識がイメージの中に入り、地球によく似た星に降り立つ。

 

「う、うおお⁉」

 

「あれが惑星クレイ・・・ファイトの舞台となる地球によく似た惑星です。今の私たちはクレイに現れたスピリット、霊体です」

 

「・・・・・・」

 

「か弱い霊体の私たちに与えられた能力は2つ・・・1つはコールです」

 

「コール・・・」

 

「この惑星に住む住人やモンスターたち・・・ユニットと呼ばれる存在を呼び寄せる能力です。私たちが呼び寄せることができるのは、契約した者たち・・・50枚のカードで構築されたデッキに集められた者たちだけ」

 

リンは自分のデッキに手をつける。

 

「同じカードは4枚まで入れられますが・・・これはさっきの彼が教えたので覚えましたね?」

 

「おう」

 

「2つめはライド・・・霊体である自分を呼び寄せたユニットに憑依させる能力です。そして、ライドした私たちのことを、ヴァンガードと呼びます。その意味は、先導者」

 

「先導者ねぇ・・・」

 

「霊体の私たちが最初にライドできるのは、グレード0のユニットだけ。まずはグレード0のカード選び、場に伏せます」

 

「えっと・・・これか・・・」

 

リンはなれた手つきでカードを1枚伏せる。カズヤも真似てカードを1枚伏せる。

 

「このカードこそFV(ファーストヴァンガード)です。このカードが開かれれば、他の誰でもない、自分自身になります。自らがヴァンガードとなり、契約した者たちを率いてファイトします。デッキをシャッフルし終えれば、デッキゾーンに置き、カードを5枚引きます」

 

カズヤとリンは互いにカードを5枚引く。

 

「ここで引き直しができますが、どうしますか?」

 

「いや、いらねぇ」

 

「これで準備完了・・・FV(ファーストヴァンガード)が開けば、ゲームスタートです。いいですか?」

 

「おし、こい!」

 

互いに準備が終わり、いよいよファイトが始まる。

 

「「スタンドアップ・(ザ・)ヴァンガード!!」」

 

「忍竜マガツウィンドにライド!」

 

「プライモディアル・ドラコキッドにライド!」

 

忍竜マガツウィンド  PW6000

 

プライモディアル・ドラコキッド  PW6000

 

「これで私たちはお互いにヴァンガードとして立ったわけです。説明しやすいよう私が先攻でいきます。まずは山札から1枚ドロー。自分のターンで1度だけヴァンガードを1つうえのグレードに昇級できます。このようにね。ライド・ザ・ヴァンガード!グレード1、忍竜ドレッドマスター!」

 

忍竜ドレッドマスター  PW8000

 

「ライドされたマガツウィンドのスキルで1枚ドロー。さらに、自身のグレードと同じか、低いユニットを手札からこの5ヶ所のマークにおき従えることができます。これをリアガードといいます。コール・ザ・リアガード!嵐の忍鬼フウキ!」

 

嵐の忍鬼フウキ  PW8000

 

「そして攻撃といきたいところですが、最初の先攻は攻撃できません。これでターン終了です」

 

「ま、当然だよな」

 

R ドレッドマスター R

R   フウキ    R  リンの手札5枚 山札42枚

 

「ふい~、すっきりししたぁ・・・ん?なんだよ、もう他の奴とやってんのか?ちょっと妬けちまうな」

 

「あ、ども、初めまして~☆」

 

トイレから戻ってきたソウジはカズヤとリンを見て笑いながらそう呟き、シズクは初対面のソウジとあいさつを交わす。

 

「さ、あなたのターンです」

 

「おう。ドローっと・・・それで、ヴァンガードをグレード1にライド。ウェッジムーブ・ドラゴン!」

 

ウェッジムーブ・ドラゴン  PW8000

 

「そして、プライモディアルのスキルで1枚ドローっと。それから、テキパキ・ワーカーをコール!」

 

テキパキ・ワーカー  PW8000

 

「ウェッジムーブのパワーは8000!」

 

「そしてテキパキ・ワーカーと合わせれば、パワー16000だな!」

 

「その通り。後列のグレード0、グレード1のユニットは前列のユニットに自身のパワーを加えられます」

 

「ブーストってわけか・・・」

 

「その通り。攻撃する際はユニットをレストを必要とします」

 

R ウェッジムーブ R

R  テキパキ   R

 

「よし・・・テキパキ・ワーカーでウェッジムーブをブースト、ヴァンガードでドレッドマスターをアタック!」

 

「ヴァンガードが攻撃した際、ドライブチェックが発生します。山札の上1枚をめくってください」

 

「めくったのがトリガーアイコンだったら、そのアイコンが示す効果が発揮できるが・・・」

 

「こ、こうか?『ロストブレイク・ドラゴン』」

 

「トリガーなしかぁ・・・」

 

「ヴァンガードのアタックに勇気づけられた新たなユニットが駆けつける。それがドライブチェック。理解できましたか?」

 

「おう」

 

ウェッジムーブはドレッドマスターにナイフによる斬撃を放つ。

 

「私は1のダメージを受けましたので、ダメージチェックです『忍獣エテコーン』トリガーアイコンなし・・・こうやってダメージを受ければ、契約を解除されたユニットがヴァンガードから去り行く。例えるなら、危機を回避するために逃亡するということです。このダメージゾーンにユニットが6体になった時、すべてのユニットの契約は破棄され、私たち霊体は消滅し、そのファイターの敗北です。理解できましたか?」

 

「おう。ウェッジムーブのスキルで手札を1枚バインドして、1枚ドロー。これでターンエンドだ」

 

バインドしたカード『スチームエキスパートゼリクス』

 

PW16000➡PW8000  カズヤの手札6枚 山札40枚  リンのダメージ1枚

 

「では、マイターン。スタンド&ドロー。ライド・ザ・ヴァンガード!グレード2、千本太刀の忍鬼オボロザクラ!コール・ザ・リアガード!忍竜ダンブリーチ!」

 

千本太刀の忍鬼オボロザクラ  PW9000

忍竜ダンブリーチ  PW9000

 

ダンブリーチ オボロザクラ R

  R     フウキ   R

 

「ダンブリーチでウェッジムーブにアタック!」

 

「受けるぜ!ダメージチェック『スチームファイターアアンネ』」

 

「フウキのブーストをつけ、オボロザクラでウェッジムーブにアタック!」

 

「ノーガードだ!」

 

「チェック・ザ・ドライブトリガー『忍獣コクシガラス』」

 

「ぐあ!」

 

オボロザクラ(リン)はウェッジムーブに薙刀で斬撃を繰り出す。

 

「ダメージチェック『コロコロ・ワーカー(引)』」

 

「ドロートリガーか!」

 

「これでカズヤはパワープラス10000と、1枚ドローできるな」

 

「パワーをヴァンガードにあげて1枚ドロー!」

 

「これでユニットが2体逃げ出しましたね。契約解除まであと4体、というところです。これでターンエンド」

 

PW9000➡8000

PW17000(+10000)➡PW8000  リンの手札5枚 山札39枚  カズヤのダメージ2枚

 

「つ、次は俺の番だ!スタンド&ドロー!ライド!グレード2、ロストブレイク・ドラゴン!」

 

ロストブレイク・ドラゴン  PW10000

 

「ロストブレイクのスキルで、手札を1枚バインドして、1枚ドロー!」

 

バインドしたカード『コロコロ・ワーカー(引)』

 

「ここから、リアガードをコール!ウェッジムーブ・ドラゴン!リンリン・ワーカー!」

 

リンリン・ワーカー(☆)  PW5000

 

「期待してるぜ、お前ら!」

 

『任せてくれ!』

 

『リンリンリーン!』

 

R ロストブレイク ウェッジムーブ

R  テキパキ    リンリン

 

「リンリン・ワーカーのブーストで、ウェッジムーブにパワーを加えてオボロザクラにアタック!」

 

「オボロザクラはパワー9000だから、パワー13000の攻撃が通っちゃう!」

 

「来なさい!忍妖オオツヅラ!」

 

ウェッジムーブが攻撃しようとすると、オオツヅラが現れ、ナイフを受け止める。

 

「な、なんだと⁉どういうことだ⁉」

 

「私はシールド5000の忍妖オオツヅラをガーディアンとしてコールしました。そしてそれは、オボロザクラのパワーと合わさり、合計で14000になったのです」

 

「ガードってわけか・・・」

 

「その通り。相手がアタックした時、手札にシールド能力を持つユニットがいれば、ガーディアンとなることも可能です。そして、ガーディアンとしてコールされたユニットは場をとどまらずに退却します」

 

「ひっど~。そういうの事前に教えればいいのに~☆」

 

シズクはそう言っているが、リンは構わず作業を続ける。

 

「お手柄です。オオツヅラ」

 

『ご武運を、マイヴァンガード』

 

「ちっ・・・なら、テキパキのブーストをつけて、ロストブレイクでオボロザクラにアタック!」

 

「ノーガードです」

 

「ドライブチェック『リンリン・ワーカー(☆)』」

 

「なっ・・・」

 

「クリティカルトリガー!これでパワーとクリティカルが得られるぜ!」

 

「ダメージチェック『忍竜ダンブリーチ』『刹那の忍鬼ツナマサ』」

 

「これであっちはダメージ2、リンリンがダメージ3・・・リンリン・・・」

 

「ターンエンドだ」

 

PW13000➡PW9000+SH5000=14000

PW18000➡PW9000  カズヤの手札6枚 山札35枚  リンのダメージ3枚

 

「私のスタンド&ドロー。・・・あなた、さっきから何を笑ってるんです?」

 

リンの言うとおり、カズヤの口元には笑みを浮かべていた。

 

「おもしれぇんだ・・・ヴァンガードが・・・俺の知らねぇ世界が、広がったみたいな・・・言葉じゃうまく言えねぇけどさ・・・すっげぇ面白れぇんだ!!ファイト1つ1つの動作が、全部!」

 

カズヤの発言にシズクは少し唖然とし、ソウジは笑みを浮かべる。

 

「・・・ファイトが・・・楽しい?何を世迷言を!!これを見てもまだそんなことが言えますか!!ライド!!修羅忍竜クジキリコンゴウ・ザ・ヴァンガード!!」

 

修羅忍竜クジキリコンゴウ  PW12000

 

「イマジナリーギフト・プロテクト!!」

 

イマジナリーギフト・プロテクト発動!

 

「イマジナリーギフト?」

 

「特定のグレード3のユニットが、グレード3になったことを祝福して、契約したユニットたちに贈られる力です」

 

「これでリンリンの手札にプロテクトが加わって、効果は・・・使ってのお楽しみってことで☆」

 

「クジキリコンゴウのカウンターブラスト!相手の手札が4枚以下なら、相手は手札1枚を捨ててもらいます」

 

「ここは・・・リンリン・ワーカー、すまん!」

 

「コール、ドレッドマスター、忍獣コクシガラス、忍妖オボロカート!」

 

忍獣コクシガラス  PW11000

忍妖オボロカート  PW8000

 

「ドレッドマスターのスキル!手札を1枚捨て、1枚ドロー!さらに、ヴァンガードが修羅忍竜クジキリコンゴウならば、ソウルブラスト『忍竜マガツウィンド』相手は自分のリアガードを手札に戻し、その中から1枚捨ててもらいます」

 

「リンリン・ワーカー、戻って来い!そして、手札を1枚を捨てる・・・」

 

「オボロカートのスキル!手札を1枚捨て、グレード3のユニットのパワーを2倍に!対象は、クジキリコンゴウ!」

 

「これでクジキリのパワーは24000!さらに、相手のリアガードが手札に戻ったから、ダンブリーチとフウキのスキルで両方にパワープラス6000!」

 

ダンブリーチ クジキリコンゴウ  コクシガラス

オボロカート   フウキ    ドレッドマスター

 

「オボロカート、ダンブリーチ、ロストブレイクに攻撃しなさい!」

 

『『御意!』』

 

「ここはリンリン・ワーカーで・・・」

 

「無駄です!クジキリコンゴウは相手のリアガードが手札に戻った時、相手は戻されたユニットと同じグレードでガードは不可能!リンリン・ワーカーはグレード0・・・よってグレード0でガード不可能!」

 

「何⁉だったら・・・ここは受けるぜ!ダメージチェック『ミッシングクランプ・ドラゴン』」

 

「オボロカートのカウンターブラスト!バトル終了時、手札に戻ります。ドレッドマスター、コクシガラス、あなたたちも行きなさい!」

 

『『御意!』』

 

「そいつは・・・スチームファイターアアンネでガードだ!」

 

『大丈夫⁉マイヴァンガード!』

 

「サンキュー!ゆっくり休んでくれ、アアンネ!」

 

「さっきの教訓が活かされたな、カズヤ!」

 

「ならば私自らが参ります!ロストブレイクにアタック!フウキは援護を!」

 

『御意!』

 

「修羅の道を辿る我が刀、受け止めて見せよ!!」

 

「来い、お前たち!『ミッシングクランプ・ドラゴン』『ウェッジムーブ・ドラゴン』『テキパキ・ワーカー』」

 

フウキの援護受けたクジキリコンゴウはロストブレイクに向かって刀を振り下ろした。その刀を受け止めようとミッシングクランプ、ウェッジムーブ、テキパキ・ワーカーが前に出る。

 

「よし!これでカズヤはシールド40000!防げた!」

 

「どうかな?クジキリコンゴウのパワーは今、38000。トリガー1枚で通っちゃうよ」

 

「ツインドライブ!」

 

「ツインドライブだと⁉」

 

「そうか!グレード3のヴァンガードはドライブチェックを2回できるから・・・」

 

「ファーストチェック『忍竜クロガネ(☆)』クリティカルトリガー!効果はすべてヴァンガードに!」

 

「通っちまったか・・・!けどカズヤのダメージは3!あと1枚で出なけりゃ・・・」

 

「セカンドチェック『忍竜クロガネ(☆)』クリティカルトリガー!効果は全てヴァンガードに!」

 

「これでクジキリコンゴウはパワー58000、クリティカル3、終わったね☆」

 

クジキリコンゴウは3体のガーディアンに刀を振り下ろしてなぎ倒し、そのままロストブレイクにも忍術による強力な斬撃を与える。

 

「ダメージチェック『スチームアーティストアピラッタ』セカンドチェック『コロコロ・ワーカー(引)』ドロートリガー!パワーはヴァンガードに!1枚ドロー!」

 

「残り1枚・・・」

 

あと1枚のダメージチェック・・・ここで終わるのか・・・。

 

「サードチェック『スチームドクターマルターシュ(治)』」

 

「!ヒールトリガーだ!自分のダメージが相手と同じか多ければダメージ1回復できる!」

 

「今の攻撃で相手のダメージは6になったから・・・ダメージ1回復・・・首の皮1枚、かな☆」

 

「ターンエンド。面白半分の力など、修羅である私には通用しない!」

 

PW23000➡PW10000

PW19000➡PW10000+SH10000=20000

PW38000(+20000)➡PW10000+SH30000=40000(+20000)  リンの手札4枚 山札33枚  カズヤのダメージ5枚

 

「お前、何も感じねぇのか?こんなに面白れぇのに」

 

「またそんな・・・!」

 

「お前も楽しいはずだ!俺にはわかる!長い間、ずっとくそつまんねぇ人生を送ってきた俺は、何に対しても無関心だった・・・けど、そんな俺にも、面白れぇって言えるようになったんだ!このヴァンガードが、そうさせたんだ!少なくても、お前にも絶対あるはずだ!」

 

カズヤはそんな力説を語りながら、自分のターンに入る。

 

「いくぜ!ライド!グレード3、グランドストライク・ドラゴン!!」

 

グランドストライク・ドラゴン  PW13000

 

「イマジナリーギフト・フォース!!」

 

イマジナリーギフト・フォース発動!  対象『グランドストライク・ドラゴン』

 

「イマジナリーギフト・フォースの能力で、グランドストライクはパワープラス10000になった!これなら・・・!」

 

「ロストブレイクをコール!

ロストブレイクのスキルで、このリンリン・ワーカーをバインド!そして、1枚ドロー!

さらにロストブレイクはバインドゾーンに表のカードがあれば、パワープラス3000だ!そして、ウェッジムーブを後ろに回して、ミッシングクランプ・ドラゴンをコール!」

 

ミッシングクランプ・ドラゴン  PW10000

 

「これで12時の時計が回ったぜ!」

 

「?」

 

「グランドストライクは俺のユニットとバインドゾーンの合計が12以上になった時、パワープラス10000だ!」

 

「場にグレード2、3、2、1、1、バインドゾーンにグレード3があるから合計、12・・・」

 

「これなら!」

 

ロストブレイク グランドストライク ミッシングクランプ

   R      テキパキ     ウェッジムーブ

 

「頼むぜ、お前ら!」

 

『ノープロブレム』

 

『アイアイサー!』

 

『『了解!』』

 

「ロストブレイクでクジキリコンゴウにアタック!」

 

「ガード!『忍竜クロガネ(☆)』」

 

『ご武運を』

 

「俺が行くぜ!続け、テキパキ・ワーカー!」

 

『了解デス、マイヴァンガード!」

 

「(このプロテクトがあれば、問題なく防げますが・・・コストを考えれば、ダメージは欲しいところ・・・ならば!)

ノーガード!」

 

「行くぜ・・・日下部!!」

 

「来なさい・・・カズヤ君!」

 

「ツインドライブ!ファーストチェック『リンリン・ワーカー(☆)』クリティカルトリガー!パワーはミッシングクランプ、クリティカルはヴァンガードに!」

 

「これでダメージ5・・・あと1枚で・・・」

 

「セカンドチェック『スチームボンバージグル(☆)』クリティカルトリガー!こっちも効果は同じだぁ!!」

 

グランドストライクは拳をぎゅっと握りしめ、クジキリコンゴウにめがけて放つ。クジキリコンゴウは何の抵抗もせず、拳を喰らう。そして、グランドストライクはとどめに一蹴りを入れる。

 

「3ダメージ・・・受けて立ちます。ダメージチェック『千本太刀の忍鬼オボロザクラ』セカンドチェック『嵐の忍鬼フウキ』」

 

「ダメージ5・・・あと1枚・・・」

 

「でも、ヒールトリガーさえ引けば、リンリンだって可能性は・・・」

 

最後のダメージチェック・・・カズヤみたいにヒールトリガーを引けるか・・・

 

「・・・チェック『修羅忍竜クジキリコンゴウ』」

 

「ダメージ6・・・」

 

「これで、私の元から去ったユニットは6体・・・私は霊体に戻り・・・クレイから去る・・・あなたの勝ちです」

 

クジキリコンゴウは粒子となり、その場に消え、残ったのはリンの霊体・・・だがその霊体もすぐにクレイから去っていった。

 

PW13000➡PW12000+SH15000=27000

PW41000➡PW12000

 

カズヤのダメージ5枚  リンのダメージ6枚  勝者カズヤ

 

「まさか、あの人以外にリンリンに勝っちゃう人が出るなんてね」

 

リンは自分のデッキを片付け、カバンに入れた後、そのままショップの入り口に向かう。

 

「今日は用事を思い出しましたのでこれで。また後ほど」

 

「あ、リンリン待ってー!」

 

ショップから出ていくリンを急いでカバンを持って追いかけるシズク。

 

「すげぇじゃねぇかカズヤ!あんなすごそうな子に勝っちまうなんてよ!」

 

「へへ・・・マジでぎりぎりだったぜ」

 

カズヤはソウジに向き直り、深く頭を下げる。

 

「ソウジ・・・その・・・あんな面白れぇもんを断り続けて・・・すまんかった!」

 

カズヤの様子を見たソウジは少し唖然となったが、その後に笑みを浮かべて、カズヤの肩を組む。

 

「気にすんなって!てか、明日も行くだろ?ここに!一緒にやろうぜ!」

 

「・・・おう!」

 

カズヤとソウジは明日もここに来る約束をしながら互いに笑いあっている。

 

「・・・あいつがあんな風に笑うの、初めて見た・・・。あいつを変えた・・・ヴァンガード、か・・・」

 

「何ミサキちゃん、ヴァンガードに興味持った?」

 

「!全っ然!」

 

カウンター席でそんな会話を繰り広げているミサキとシン。そしてさらに別のところでは、遠くからファイトを見ていた森川率いるグループが驚愕している。

 

「嘘だろ⁉めちゃくちゃ強かった委員長に勝った⁉」

 

「え・・・え・・・だって、あの人、初心者だよね⁉」

 

「ギアクロニクル・・・本当にすごかったよね・・・」

 

「・・・あれだ・・・あれさえあれば・・・委員長に勝てる・・・!」

 

森川は先ほどのファイトを見て、ギアクロニクルならリンに勝てると思い込んでしまう。

 

 

帰り道を歩くリンとシズクは先ほどのファイトを思い返していた。リンの表情にはどことなく楽しさが感じられる。

 

「うれしそうだねー、リンリン☆そんなに楽しかった?ギアクロ使いの彼とのファイト」

 

「・・・ふふ、さあね」

 

そんな会話をしていると、ちょうどばったりと後江高校の制服を着た男子高校生2人にはちあう。

 

「おー!今帰りか?」

 

「あ!三和っち先輩に櫂きゅん先輩!おつっす!」

 

「お疲れ様です、三和先輩、櫂先輩」

 

「・・・ああ」

 

金髪の髪をして、お調子者の男子高校生は三和タイシ。後江高校の1年生で、リンの先輩でもある。そして沈黙している茶髪の男子高校生は櫂トシキ。三和と同じ後江高校の1年生でリンの先輩だ。

 

「・・・リン、何かいいことでもあったか?」

 

リンの浮かれてる様子に櫂は気づき、そう問いかける。

 

「・・・ええ、少し」

 

「ねぇねぇ聞いて聞いて!今日リンリンがギアクロ使いの初心者君に負けたんだよ☆珍しくない?」

 

「ええ⁉リンが・・・初心者に⁉嘘だろ⁉」

 

「マジマジ!びっくりしちったよ☆」

 

「未知のクラン・・・ギアクロニクル・・・」

 

リンのことをよく知っている三和はリンが負けたことに信じられないといった様子になっている。櫂は自分の知らないクランに興味を持っている。

 

「シズク、今日はうちに泊まっていきなさい。とことん付き合ってもらいます」

 

「あ!リンリン!」

 

リンはせっせと自分の家の帰路に向かって歩いていく。

 

「まったくー、負けず嫌いなんだからー。てことで、まったねー☆」

 

「あ、おいちょっと待てって!話はまだ・・・!」

 

「・・・面白そうなことがありそうだな・・・」

 

シズクはペロッと舌を出して三和と櫂と別れる。三和は2人を呼び止めようとするが、もう背中が遠くなる。櫂はカードキャピタルに何かあると思い、笑みを浮かべる。

 

 

橘家、カズヤが帰って来たのは大体夜あたりだった。

 

「ただいまー」

 

「兄貴遅い!どんだけ時間経ってると思ってんだよ!」

 

カズヤを待ち受けていたのは、彼の弟、橘アツシだった。アツシはご立腹の様子だが、カズヤはそれの意も介さず、笑みを浮かべながら自分の部屋に戻っていく。

 

「な・・・なんだよあの笑顔?」

 

「ふふ、何かいいことでもあったんじゃない?」

 

兄の変わりようにアツシはかなり戸惑いを感じている。母親は自分のことのようにカズヤの様子に嬉しそうにしている。

 

 

翌日のカードキャピタル、カズヤとソウジは昨日の約束の通り、ヴァンガードファイトをしている。カズヤもソウジも楽しそうにしている。

 

「カズヤお前、なんでそんなに強いんだよ?才能か?」

 

「知らんわ。俺に聞くな」

 

楽しそうにファイトしていると、女子に声をかけられた。それも昨日会った女子だ。

 

「ファイト中ですか?終われば、1戦お願いします」

 

「!日下部!」

 

「うちもいるよ~☆」

 

リンとシズクが来たことにより、賑わいが増えていっていく。

 

(ここから始まるんだ・・・俺の・・・新しい人生が・・・。つまんねぇ自分とは、卒業だ)

 

この瞬間より、始まってゆくのだ。彼の新たなる人生が・・・そして、ヴァンガードを通じた物語が。

 

to be continued…




シズク「ねぇリンリン、日下部家の食事当番ってあるわけ?伝統ある家だから、気になっちゃって・・・」

リン「朝と昼はお母さまが作りますが、夜は私が作りますね」

シズク「え⁉リンリンって料理できるの⁉マジすごい!今度うちにごちそうしてよ☆」

リン「嫌です」

シズク「いいじゃん~、アンちゃんにはいつもおにぎりとかもらってるし、リンリンにごちそうしてもらってもさ~」

リン「その話、詳しくお願いできますか?」

シズク「ごちそうしてくれたら話しちゃうよ?ところで、得意料理って何?」

リン「・・・おそばです。店のおそばではなく、一から作る段階の」

シズク「職人⁉すっげー!!」

イメージ2「ライド・ザ・ヴァンガード!!」

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