カードファイト!!ヴァンガード 全ての物語のReLive   作:先導

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もうすぐでバミューダのトライアルデッキが発売されますね!それであと3月に発売されるバミューダのパックがあればすべて完璧ですね。

さて、今回はサブタイトルの通り、ミサキさんの回となっております。ファイト内容は変わってますが。

それではどうぞ!


ミサキのひみつ!!

宮地学園高等部の授業が終わり放課後、ミサキはせっせと帰り支度を済ませ、カードキャピタルに向かおうとしたときに彼女の同級生であり、友人である四会アカリが声をかけてきた。

 

「ミサキー!みんなでカラオケ行くんだけど、ミサキもどう?」

 

「ごめん、バイトがあるから」

 

アカリの誘いをそう言って断り、そのまま学校から去っていく。

 

「相変わらず不愛想だねー」

 

「ちょっと怖い・・・」

 

「実は女番長だって噂、本当かなー?」

 

「・・・そうじゃないと思う」

 

アカリの友人たちがミサキについて話しているが、アカリはミサキの背中をじっと見つめるだけだった。

 

「・・・相変わらずあんなこと言われてんな、戸倉の奴」

 

「戸倉さんに向かってなんて失礼なことを!ちょっと渇を入れて・・・」

 

「やめろ。お前が行くとややこしくなるだろーが」

 

遠くから先ほどの光景を見ていたソウジは女子高生に喝を入れようとするが、カズヤがそれを止める。

 

「それはそうと、今日はお前の弟来るんだろ?ちゃんと紹介しろよ?」

 

「あー、はいはい、わかったわかった」

 

カズヤとソウジはたわいない話をしながらカードキャピタルに向かうのであった。

 

 

 

イメージ5「ミサキのひみつ!!」

 

 

 

カードキャピタルにはいつも通りのメンバーが集まり、カードファイトをしたり、デッキの調整をしたりしている。そして、カウンター席では、ミサキ、シン、シズク、ソウジにカズヤは今日ここに連れてきた彼の弟、アツシを紹介している。

 

「あー、一応紹介しとく。弟のアツシ。歳は・・・俺より4つ下だな」

 

「初めまして!橘アツシっす!いつも兄貴がお世話になってます!」

 

カズヤは面倒ながらもアツシを紹介し、アツシは元気いっぱいに挨拶をする。

 

「やーん、かわいいー!素直そうだしー、うちの弟とは全然大違い!」

 

「こらこら、襲うんじゃないぞー」

 

アツシを見てうっとりとしているシズクにソウジはくぎを刺す。

 

「えっと、アツシ君、だったね?どうしてうちに来たいと言ってくれたのかな?」

 

「えっと・・・最近兄貴がずいぶんと楽しげな様子がずっと続いていたので、気になりまくって・・・だから思い切って兄貴に無理言ってここまで連れてきてもらったんす!」

 

「こいつがいきなりそんなことを言うから驚いたぜ」

 

シンの問いにアツシはきちんと答え、カズヤは参ったという表情をしている。

 

「でもこれではっきりしたっす!兄貴が機嫌がよかったのは、この店に通っているからなんすよね!」

 

「まぁね」

 

「後で向こうにいる連中にも、紹介しねぇとな」

 

カウンター席でそんな会話を繰り広げている。一方ではテーブル席でカムイはアイチにデッキのアドバイスを求めている。

 

「い、今なんて⁉」

 

「だからー、俺のデッキを見て、アドバイスをお願いしますよ!」

 

カムイが自分にアドバイスを求めていることに、まだまだ初心者であるアイチは困り果てている。

 

「ど、どうして僕が?」

 

「そりゃアイチお義兄さんは俺の目標っすから!」

 

「そういうのは、櫂君やリンちゃんの方が詳しいと思うけど・・・」

 

「えー・・・あいつら、なんかいけ好かないんすよ」

 

アイチは向かいの席でファイトをしている櫂とリンを推薦しているが、カムイはあまり乗り気ではない様子だ。

 

「参りました。櫂先輩、もう1戦お願いします」

 

「ふっ、いいだろう」

 

「あ、ずりぃ!次は俺だろうが!」

 

「静かにしな!」

 

リンは敗北したが、もう1度櫂に挑もうとする。それには三和が異を唱えるが、うるさくしたことでミサキに怒られる。ファイトを見終えたエミがアイチに近づく。

 

「ねぇアイチ、本当にあの櫂って人に勝ったの?」

 

「い、一度だけだよ。それに、あの時勝てたのは、櫂君が僕にヴァンガードを始めるように導いてくれたからだと思うんだ」

 

アイチは少し誇らしげな表情で櫂を見ている。

 

(そう・・・櫂君は僕の先導者・・・ヴァンガードなんだ)

 

「なぁあんた、俺とファイトしない?」

 

「え?」

 

アイチがそう思っていると男性から突然ファイトを申し込んできた。

 

「ぼ、僕・・・まだ初心者で・・・その・・・」

 

「何緊張してんすか、アイチお義兄さん!こうやって、いろんな奴らとファイトするのがここ、ファイターズラウンジの醍醐味じゃないっすか!いいぜ、俺様がファイトしてやるぜ!」

 

緊張してなかなか首を縦に触れないアイチの代わりにカムイが男性のファイトに受ける。

 

「じゃあ僕、新しいパック見てくるね」

 

「あ、アイチ待って!」

 

アイチは男性に席を譲って、カウンター席まで向かう。その途中で緊張が解けてほっとを一息する。

 

「はぁ~・・・知らない人とファイトするなんて、緊張するな~」

 

「でも、知らない人たちとファイトするのって大切なことなんじゃないの?」

 

「そうだよね・・・」

 

「じゃあ、次はがんばんなよ?」

 

「う、うん」

 

アイチはエミにそう言われ、首を縦にうなずく。その後にカウンター席に向かう。

 

「おー、アイチ少年にエミちゃん。ちょうどいいところに」

 

「お前らにも紹介しとくぜ。弟のアツシだ」

 

「初めましてっす!」

 

「あ、初めまして!」

 

「君のことはカズヤさんから聞いてるよ」

 

カズヤはアツシを紹介し、アイチとエミは丁寧にお辞儀すると・・・

 

「るっせーな!違うって言ってんだろうがよ!」

 

「いいから!俺様のパーフェクトライザー返せよな!!」

 

「そんなもん知らねぇよ。変な因縁つけんな」

 

カムイと先ほどの男性と何やらもめている様子だ。その様子をカズヤが尋ねる。

 

「おい、どうしたんだよ?」

 

「こいつ、カード片付けるとき、俺様のパーフェクトライザー猫糞しやがった!」

 

どうやら男性はカムイの持っているパーフェクトライザーを取ったようだが、本人はそれを否定する。

 

「んだと?パーフェクトライザーは最初から俺のデッキに入ってた!」

 

男性がそう言おうとすると、ミサキが男性が持っていたデッキを手に取る。

 

「あ!何すんだよてめえ!」

 

「・・・お前、たまにこの店にいるけど、パーフェクトライザーは使ったことはない」

 

ミサキの的確ともいえる発言に男性は動揺する。

 

「な、なんで・・・そんなことがわかるんだよ」

 

「悪いけど私・・・この店で見たカードファイトを覚えてるから」

 

「「!」」

 

ミサキのしれっといった発言に櫂とリンは少しばかり反応する。

 

「信じられっかよ、そんなこと!」

 

「別に信じなくてもいい。それに、お前のデッキにパーフェクトライザーは必要ないね」

 

ミサキは男性に堂々とそう宣言しながらカムイにパーフェクトライザーのカードを渡す。

 

「ほら」

 

「あ、ああ・・・」

 

「な、何勝手に渡してんだよ!!」

 

男性はミサキに言いがかりをつけようとすると、ミサキは近くに置いてあったカードを1枚手に取り、男性の髪を斬るようなしぐさを振るう。それもあって、男性の髪はかすかにかすった。

 

「ひっ・・・!」

 

「たく!他人のカードを盗むんじゃねぇよ!このクズが!クズクズクズクズクズクズ!!」

 

ミサキは男性にこれでもかというほどに罵声を浴びせる。それによって、周りの客も男性を怪訝な目で見ている。

 

「な、何見てんだ・・・おめぇら!」

 

「てめぇみてぇなクズが珍しいから見てんだよ!このドクズ!!」

 

ミサキは男性に向かって堂々とそう言ってのけた。

 

「うわーーーん!!」

 

「二度と来んなよ!!」

 

男性は泣きながら店から立ち去り、ミサキは男性に出禁を言い渡した。

 

パチパチパチッ!

 

その様子に周りの客はミサキに拍手を送る。

 

「いいぞー姉ちゃん!」

 

「戸倉さん!かっこいい!」

 

「いやー、さすがミサキちゃんだね~」

 

「・・・この無能店長・・・」

 

店長のくせに、見ていただけのシンにミサキは毒づく。

 

「助かったぜ!」

 

「気にすんなよ。あいつ、時々挙動がおかしかったんだよね」

 

「いやー、しっかし決まってたねー☆全てのカードファイトを覚えてるってハッタリ・・・マジ最高☆」

 

「ハッタリじゃない」

 

「・・・んん?」

 

シズクがそう言った時に、ミサキははったりじゃないと宣言。それには全員目を丸くする。

 

「いつも見てるから」

 

「じゃあ、本当に全てのカードファイトを・・・?それって、マジすごい能力じゃね?」

 

「さてはお前!相当なカードファイターだろ!俺様とファイトしてくれよ!!」

 

ミサキの記憶力のすごさを知ったカムイはミサキにファイトを申し込もうとするが・・・

 

「・・・私、カードファイトなんてしたことないよ」

 

『えええ⁉』

 

ミサキが一度もカードファイトをしたことないことに対し、全員驚愕していた。シンは何やら複雑な表情をしている。櫂とリンもその様子を見ていたが、すぐにカードファイトに集中する。

 

「マジで⁉店員なのに⁉」

 

「別にいいだろ?興味ないし」

 

「だったら、俺とファイトしてみようぜ」

 

「兄貴・・・?」

 

「なっ!汚いぞ、カズヤ!そこは俺だろ⁉」

 

カードファイトをしたことないミサキだが、それをカズヤが誘ってきた。その様子にミサキは少なからず驚いていた。

 

「はぁ?」

 

「俺がこうしてヴァンガードを始められたのも、お前のおかげでもあるんだぜ。せっかくなんだ、お前もデビューしてみろよ」

 

(橘の奴・・・こんなこと言いだすような奴じゃなかったのに・・・ヴァンガードが、こいつを変えた・・・)

 

自分の知らないカズヤの様子を見て、ミサキはヴァンガードに興味を持った。

 

「・・・なら、1回やってみるか」

 

「キターーーーー!!!ついにこの時が!!!」

 

「うおっ⁉」

 

ミサキがファイトをやると言い出した途端、シンが大喜びの様子でそう叫んだ。

 

「これっぽっちも興味を示さなかったミサキちゃんが・・・ついにファイトしてくれる気になってくれた・・・」

 

シンはメガネの奥の瞳から、うれし涙を流し、カズヤの手を取り、ぶんぶんと降る。

 

「カズヤ君!!ありがとう!!ありがとう!!ありがとう!!」

 

「い、いや・・・別に・・・」

 

「うおおおおおお!!!ミサキちゃーーん!!!この日のために僕が用意したデッキだよおおおお!!!」

 

「お、おう・・・」

 

シンは興奮しながらミサキにデッキを渡す。ミサキはその様子に戸惑いながらも引いていた。それはほかのメンバーたちも同じだった。カズヤとミサキはテーブル席とは別にあるファイト台の前に立つ。

 

「戸倉さん!ファイトしやすいように、この秋田ソウジがばっちり教えちゃいます!!」

 

「必要ない。ルールは大体わかってる。この店でファイトを見ているうちに覚えた」

 

「ガーン・・・」

 

ソウジはミサキにルールを教えようとするが、ミサキは覚えてるのでこれを拒否。それにはソウジはひどく落ち込む。

 

「じゃあ、改めて自己紹介するか。橘カズヤだ」

 

「戸倉ミサキ」

 

念のための自己紹介を終えて、2人はデッキをシャッフルし、ファイトの準備を進める。

 

「自己紹介は終わったね。さあ、ファイトスタートだ!」

 

互いに準備を終えて、いよいよファイトが始まる。

 

「「スタンドアップ・ヴァンガード!!」」

 

「プライモディアル・ドラコキッド!」

 

「ロゼンジ・メイガス」

 

プライモディアル・ドラコキッド  PW6000

 

ロゼンジ・メイガス  PW6000

 

「ギアクロニクル⁉新しいパックに入ってるとは聞いてたけど・・・初めて見たぜ・・・!」

 

カムイはカズヤのギアクロニクルを見て驚きを隠せていない。

 

「あれが・・・ギアクロニクル・・・」

 

「対するミサッキーはオラクルシンクタンクだねー☆」

 

これからファイトが始まろうとした時、シンが間に入ってきた。

 

「さあ、イメージしよう!ロゼンジ・メイガスにライドした、ミサキちゃんを!!」

 

それを聞いて一同はロゼンジ・メイガスにライドしたミサキをイメージして、ほとんどのメンバーが顔を朱に染めていた。

 

グシャッ!

 

「てめーは黙ってろ」

 

「怒りんぼ・・・」

 

ミサキはシンを壁に向かって蹴り上げ、黙らせる。

 

「私の先攻。ドロー。ライド。サークル・メイガス」

 

サークル・メイガス  PW8000

 

「ロゼンジのスキルで1枚ドロー。ターンエンド」

 

R サークル R

R  R   R  ミサキの手札6枚 山札42枚

 

「あの、そのオラクルシンクタンクってなんですか?」

 

「ああ、オラクルシンクタンクってのは・・・」

 

「う、占い師や預言者が所属する巨大企業なんです。守りが固く、じっくりファイトするのが得意なクランなんですよ」

 

「へぇ~、じゃあギアクロニクルは?」

 

「ぎ・・・ギアクロニクルは・・・えっと・・・」

 

エミの純粋な問いかけにカムイは答えるが、ギアクロニクルに対しては自分も分かってない部分があるため、説明に困ってる。

 

「えーと、設定によれば、暗黒国家ダークゾーンで発見されたゲートから現れた次元修復者たちだね☆今わかってる戦い方は、バインドゾーンに置いたグレードに応じて効果を発揮する、かな?」

 

「へぇ~、私も早くお気に入りのクランを見つけたいな~」

 

「ヴァンガードって奥が深いんすね」

 

見かねたシズクが雑誌を見てきっちりと説明してあげた。

 

「俺のターンだ!ドロー!ライド!ウェッジムーブ・ドラゴン!」

 

ウェッジムーブ・ドラゴン  PW8000

 

「ウェッジムーブのスキルで1枚ドロー!そして、テキパキ・ワーカーをコール!」

 

テキパキ・ワーカー  PW8000

 

テキパキ ウェッジムーブ R

 R      R    R

 

「ウェッジムーブでヴァンガードにアタック!」

 

「ガード『サイキック・バード(☆)』」

 

「ドライブチェック『スチームボンバージグル(☆)』クリティカルトリガー!効果は全部テキパキ・ワーカーに!テキパキ・ワーカーでヴァンガードにアタック!」

 

「ノーガード。ダメージチェック『洞見の女神ソトオリヒメ』『サイレント・トム』」

 

「ターンエンドだ」

 

PW8000➡PW8000+SH15000=23000

PW18000➡PW8000  カズヤの手札6枚 山札41枚  ミサキのダメージ2枚

 

「私のターン。ドロー。ライド。プロミス・ドーター」

 

プロミス・ドーター  PW9000

 

「サークル・メイガスのスキルによって、ライドされた時、カウンターブラストを払って1枚ドロー」

 

R プロミス R

R  R   R

 

「プロミス・ドーターでヴァンガードにアタック。

プロミスのスキルで手札が4枚以上でパワープラス6000」

 

「ノーガードだ」

 

「ドライブチェック『オラクルガーディアンジェミニ』」

 

「ダメージチェック『スチームファイターアアンネ』」

 

「ターンエンド」

 

PW15000➡PW8000  ミサキの手札7枚 山札37枚  カズヤのダメージ1枚

 

「カズヤさんはウェッジムーブ・ドラゴンにライドしてダメージ1・・・」

 

「姉ちゃんはプロミス・ドーターにライドしてダメージ2か」

 

「次はカズヤさんのターンですよ」

 

「うん」

 

「兄貴・・・すっげぇ楽しそう・・・」

 

「俺のターンだ!スタンド&ドロー!ライド!ロストブレイク・ドラゴン!」

 

ロストブレイク・ドラゴン  PW10000

 

「ロストブレイク・ドラゴンのスキル!自分の手札を1枚選んで、バインドゾーンに!」

 

バインドしたカード『スチームファイターアアンネ』

 

「カードをバインドしたら1枚ドロー!」

 

「へぇ~、ああやってバインドゾーンにカードを置いて戦うのか・・・」

 

「新しいクランの戦い方って新鮮だよねー☆」

 

「そんで、あそこにあるカードのグレードの総数が何より重要だぜ」

 

「テキパキ・ワーカーを後ろに下げて、ミッシングクランプ・ドラゴン、スチームボンバージグルをコール!」

 

ミッシングクランプ ロストブレイク R

  テキパキ      ジグル   R

 

「テキパキ・ワーカーのブースト、ミッシングクランプでヴァンガードにアタック!行ってくれ、お前ら!」

 

『おう、任された!』

 

『イェッサー』

 

「オラクルガーディアンニケでガード」

 

「だったら俺自ら行くぜ!援護を頼むぜ、ジグル!」

 

『アイアイサー!』

 

「ノーガード」

 

「ドライブチェック『リンリン・ワーカー(☆)』クリティカルトリガー!」

 

「またクリティカル⁉戸倉さんに本気出しすぎだろ⁉」

 

「クリティカルトリガーって?」

 

「ユニットにパワープラス10000して、ダメージを1つ増やせるトリガーだよ」

 

「ますますさすがです、エミさん!」

 

「へぇ~・・・」

 

クリティカルトリガーのことを知らないアツシにエミが教えてあげ、エミの理解度をほめたたえるカムイ。

 

「効果は全部ヴァンガードに!」

 

「ダメージチェック『サイレント・トム』『ウェザーフォーキャスターミス・ミスト(引)』ドロートリガー。パワーはヴァンガードに。1枚ドロー」

 

「ターンエンドだ」

 

PW18000➡PW9000+SH15000=24000

PW15000(+10000)➡PW9000  カズヤの手札5枚 山札37枚  ミサキのダメージ4枚(裏1枚)

 

「お姉さんのダメージ、もう4だ」

 

「カズヤさんが一歩リードしたって感じですね」

 

「あんな兄貴・・・今まで見たことがない・・・」

 

エミやカムイがファイトを見守っている中、アツシは自分の知らないカズヤの姿に驚いている。

 

「私のターン。スタンド&ドロー。ライド!インペリアル・ドーター!!」

 

インペリアル・ドーター  PW12000

 

「イマジナリーギフト・プロテクト!!」

 

「そいつは・・・日下部の時の・・・」

 

「イマジナリーギフト?」

 

「あれはね、特定のグレード3になれた時に発動することができる能力だよ」

 

イマジナリーギフトを知らないアツシにアイチがしっかりと教える。

 

「でも、見たことないイマジナリーギフトだ」

 

「イマジナリーギフトには3種類あるんすけど・・・アイチお義兄さんのフォースや俺さ・・・ぼ、僕のアクセルと違って・・・」

 

イマジナリーギフト・プロテクト発動!

 

「あれ?手札にしちゃった」

 

「そう、姉ちゃんのプロテクトは相手のターンで威力を発揮するんです」

 

「相手のターンで?」

 

「ええ」

 

「インペリアル・ドーターのスキル発動。カウンターブラスト。山札の上から2枚見て、1枚を手札に加えて、1枚を山札の上に置く」

 

「なんだ?あいつ・・・」

 

ミサキのあまりにも手慣れた手つきでファイトを進める様子にカムイは怪訝な表情をする。

 

「どうしたの?」

 

「見てください、2人の手札の数・・・」

 

「手札っすか?」

 

「えっと、カズヤさんが5枚だけどミサキさんは・・・もう9枚もある・・・」

 

「「本当だ!」」

 

「これがオラクルシンクタンクの怖さなんですけど・・・姉ちゃんはさっき初めてあのデッキを触ったんだよな?」

 

「おや、カムイ君も気づきましたか」

 

「どういうことですか?」

 

「とても初心者とは思えないプレイングなんです」

 

ミサキは初めて使うデッキであるにも関わらず、これをあまりにも手慣れている様子に驚きを隠せていない様子のカムイ。

 

「コール、CEOアマテラス、プロミス・ドーター、オラクルガーディアンジェミニを2体」

 

CEOアマテラス  PW12000

オラクルガーディアンジェミニ  PW8000

 

「アマテラスのスキル。このターンで効果で山札を見た時、パワープラス5000」

 

アマテラス インペリアル プロミス

ジェミニ   ジェミニ   R

 

「行くよ、みんな」

 

『ノープロブレム』

 

『イェッサー』

 

『『アイアイサー!』』

 

「プロミスでヴァンガードにアタック。

手札4枚以上でパワープラス6000」

 

「インターセプト!『ミッシングクランプ・ドラゴン』」

 

『下がってろ、マイヴァンガード!』

 

「だったら私自ら!インペリアル・ドーターでヴァンガードにアタック!ジェミニは援護!」

 

「ノーガードだ!」

 

「ツインドライブ!ファーストチェック『インペリアル・ドーター』セカンドチェック『サイキック・バード(☆)』クリティカルトリガー!パワーはアマテラスに、クリティカルはインペリアル・ドーターに!」

 

インペリアル・ドーター(ミサキ)はロストブレイクに近づき、自らの術で雷を発生させ、それをロストブレイクに落とす。ロストブレイクは雷によって感電する。

 

「ぐああああ!!ダメージチェック『ミッシングクランプ・ドラゴン』『ロストブレイク・ドラゴン』」

 

「ジェミニのブースト、アマテラスでヴァンガードにアタック!」

 

「マルターシュ、リンリン・ワーカーでガード!」

 

「ターンエンド」

 

PW15000➡PW10000+SH10000=20000

PW20000➡PW10000

PW35000➡PW10000+SH30000=40000  ミサキの手札7枚 山札31枚  カズヤのダメージ3枚

 

「カズヤの奴、なんとかダメージ3で抑えたか」

 

「兄貴・・・」

 

「す、すごい・・・」

 

「や、やっぱ、こんなファイトする奴が初心者なわけないぜ・・・」

 

ミサキの初心者とは思えない動きに一同は驚愕している。

 

「ミサキちゃんはこの店でアイチ君やカズヤ君のファイトをずーっと見てたんだ。これくらいは戦えると思ってたよ」

 

「じゃあ、俺様のデッキも見透かされてんのか・・・怖ぇ・・・オカルトだ・・・」

 

「怖くないよ。ちょっと、かわいそうなんだ」

 

「かわいそう?」

 

シンはミサキが経験した過去を一同に話す。

 

「彼女は幼い頃に両親と悲しい別れを経験している。僕が思うに、だから彼女は少しも両親の記憶を消さないように、そんな力を身に着けたんだよ」

 

「戸倉さんにそんな過去が・・・」

 

「なるほど・・・アイテテックイメージということですか」

 

「アイテテックイメージ?」

 

「何それ?おいしいの?」

 

「食べ物じゃありません」

 

ミサキが身に着けた能力の呼称をリンが言い当て、意味を理解してない三和とシズクが首をかしげる。そんな様子の2人に櫂が説明する。

 

「直観増記憶力と呼ばれる力だ」

 

「直観増記憶?」

 

「ああ。瞬間的に見たままを写真のように映像で記憶する力・・・普通の記憶と比べて、桁違いの情報量を許容できる」

 

「じゃあカズヤがどういうカードで来るかなんて、まるわかりなわけか」

 

「ですが、ミサキさんの中にある記憶は過去のカズヤ君だけです。アイチ君のように1戦ごとに成長していっているカズヤ君にどこまで対応できますかね」

 

「俺のスタンド&ドロー!12時の時を鳴らせ、ギアクロニクルの竜よ!ライド!グランドストライク・ドラゴン!!」

 

グランドストライク・ドラゴン  PW13000

 

「イマジナリーギフト・フォース!!」

 

イマジナリーギフト・フォース発動!  対象『グランドストライク・ドラゴン』

 

「グランドストライクにパワープラス10000!コール!グランドストライク、ロストブレイク!」

 

「それに私には、ミサキさんは何かに怯えている・・・そんな風に見えるんですが」

 

「ああ、俺にもそう見える」

 

「!」

 

リンや櫂の言葉に、シンはミサキの両親がまだ生きていたころの記憶を思い返す。それはミサキも同じだった。

 

 

『やっぱ、本気のおじさんには敵わないや、ははは』

 

『まだまだ甥っ子に負けるわけにはいかないからね。けど、シン君も確実に腕を上げてるよ』

 

シンとミサキの父親のファイトが終わった後、ミキサは父に尋ねてみた。

 

『パパはどうして強いの?』

 

『そうだなぁ・・・ヴァンガードが大好きだから、かな?』

 

『へぇ~・・・』

 

 

(私は怯えていた。父さんが大好きだったヴァンガードと向き合うことに。だけど・・・)

 

「ロストブレイクのスキル!手札1枚をバインドして1枚ドロー!」

 

バインドしたカード『スチームファイターメメンネ』

 

「ロストブレイクのスキル!バインドゾーンにカードがあれば、パワープラス3000!ウェッジムーブをコール!

これでバインドゾーンと合わせて、合計のグレードは12・・・2体のグランドストライクのスキル!ユニットとバインドゾーンの合計が12以上になった時、パワープラス10000!」

 

ロストブレイク グランドストライク グランドストライク

 テキパキ      ジグル     ウェッジムーブ

 

「テキパキ・ワーカーのブースト、ロストブレイクでヴァンガードにアタック!」

 

「ガード!『サイキック・バード(☆)』」

 

「ジグルのブーストをつけて、グランドストライクでヴァンガードにアタック!」

 

「プロテクト発動!!」

 

「あれは!イマジナリーギフトのカード!」

 

「手札を1枚捨てて、効果をインペリアル・ドーターに」

 

「そうか・・・それがプロテクトの力か!」

 

グランドストライクは猛スピードでインペリアル・ドーター(ミサキ)に接近し、勢いよく拳を振るおうとした時、インペリアル・ドーター(ミサキ)はプロテクトの能力を発動させ、障壁を造り、攻撃を無力化させる。

 

「どうなってるの⁉」

 

「カズヤさんの攻撃はインペリアル・ドーターにヒットしなくなりました!」

 

「完全ガード・・・」

 

「その通りです、エミさん!」

 

コスト『CEOアマテラス』

 

「相手のターンで威力を発揮するって、こういうことだったんだ・・・」

 

「でも、カズヤさんのアタックはまだ終わってません!」

 

「ツインドライブ!ファーストチェック『リンリン・ワーカー(☆)』クリティカルトリガー!効果は全部、リアガードのグランドストライクに!セカンドチェック『リンリン・ワーカー(☆)』クリティカルトリガー!こっちも効果はリアガードのグランドストライクに!」

 

「ダブルクリティカルトリガー!カズヤさん、すごい!」

 

「てか、自分のターンで全部クリティカル引いてんじゃねぇか!ずりぃぞ!」

 

「兄貴!すっげーー!!」

 

「ウェッジムーブのブースト、グランドストライクでインペリアル・ドーターにアタック!」

 

「今のグランドストライクはクリティカル3、しかもパワーは51000!」

 

「ウェザーフォーキャスターミス・ミストで完全ガード!」

 

コスト『サークル・メイガス』

 

「また完全ガード!」

 

「うわぁ~兄貴おしい~!」

 

「へっ、そうじゃねぇとな。ターンエンド」

 

PW21000➡PW12000+SH15000=27000

PW38000➡PW12000(完全ガード)

PW51000➡PW12000(完全ガード)  カズヤの手札2枚 山札31枚  ミサキのダメージ4枚(裏2枚)

 

(とはいえ、すげぇな戸倉の奴。カードの力を完全に引き出してやがる・・・初めてカードファイトしてるなんて思えないぜ!)

 

(こいつが変わったのは、ヴァンガードと向き合ったからだ・・・だったら・・・私も、変われるかな・・・。いや、こいつにできたんなら、私だって!)

 

ミサキはカズヤと、ヴァンガードと向き合う意思を固め、ファイトを進める。

 

「行くよ、橘・・・いや、カズヤ!!」

 

「!・・・おっしゃあ!こいや、ミサキ!!」

 

「ライド!インペリアル・ドーター!!」

 

「同じカードにライドしたぁ⁉」

 

「グレード3のユニットからライドしたインペリアル・ドーターはさっきと違ってパワー15000とクリティカルが1つ、プラスされるんです!」

 

「そんなに⁉」

 

「それだけじゃありません!」

 

「イマジナリーギフト・プロテクト!!」

 

イマジナリーギフト・プロテクト発動!

 

「手札にもう1度プロテクトを加えることができます!」

 

「すごい・・・」

 

「コール!サイレント・トム、サークル・メイガス!プロミスは退却!

インペリアル・ドーターのスキル!ソウルブラスト『ロゼンジ・メイガス』パワープラス6000!

サイレント・トムのスキル!カウンターブラストでパワープラス6000!」

 

「わーお、これは総力戦だねぇ~☆」

 

アマテラス インペリアル  トム

ジェミニ   ジェミニ  サークル

 

「ジェミニのブースト、インペリアル・ドーターでヴァンガードにアタック!」

 

「・・・ノーガードだ」

 

「えっ⁉ここでノーガード⁉」

 

「ですが、この場はそれが正解です。見てみなさい、カズヤ君の手札を」

 

「あ・・・さっきのトリガーチェックの2枚しかない!」

 

「ダメージ3・・・ここを受けても、ダメージは5点で抑えらるんだ!」

 

「そうか!それで残りはガードできるわけだし!」

 

「ああ。後は、トリガー次第だな」

 

「ツインドライブ!ファーストチェック『オラクルガーディアンニケ(☆)』クリティカルトリガー!」

 

「ここでクリティカルだと⁉」

 

「パワーはアマテラスに、クリティカルはインペリアル・ドーターに。セカンドチェック『オラクルガーディアンニケ(☆)』クリティカルトリガー!」

 

「あいつもダブルかよ⁉」

 

「パワーはアマテラスに、クリティカルはインペリアル・ドーターへ!!」

 

インペリアル・ドーター(ミサキ)はグランドストライクに向かって雷の球を狙いを定めて放つ。グランドストライクは雷の球を迎え撃つが、雷の球の威力がすさまじく、耐え切れず、雷の球に直撃してしまい、倒れてしまう。

 

PW41000➡PW13000

 

ダメージチェック『スチームアーティストアビラッタ』『スチームエキスパートゼリクス』『グランドストライク・ドラゴン』

 

カズヤのダメージ6枚  ミサキのダメージ4枚  勝者ミサキ

 

「俺の負けだ・・・ファイトありがとうな、ミサキ」

 

カズヤはミサキに一礼して、一同の元に戻る。ソウジとアツシがカズヤに駆け付ける。

 

「残念だったな、カズヤ、戸倉さんに負けてさ」

 

「で、でも、あの人のマグレ勝ちだって!」

 

「マグレなんかじゃねぇよ」

 

カズヤは笑みを浮かべてミサキに顔を向ける。ミサキの表情はどことなくうれしそうな表情をしている。

 

「ミサキはガチで強いぜ」

 

「ま、それには同意だが・・・お前いつの間に戸倉さんの下の名前で・・・」

 

カズヤとソウジがそう話していると、ミサキが声をかけてきた。

 

「おい、次はお前だ。始めるぞ」

 

「は、はい!!この秋田ソウジ、全力でお相手します!!」

 

ミサキにファイトを挑まれ、頬を朱に染めながらファイトを受ける。そうしている間にシンがカズヤに話しかけてきた。

 

「カズヤ君、ありがとうね」

 

「シンさん?」

 

「ミサキちゃんがヴァンガードと向き合うようになってきたのは、カズヤ君のおかげだよ」

 

「は?」

 

「君は、ミサキちゃんの先導者、ヴァンガードだね!」

 

「はあ⁉」

 

シンの放った言葉にカズヤは驚愕の声を上げる。その様子を見てリンは小さく口元に笑みを浮かべるのであった。

 

 

翌日、宮地学園の授業が終わり、ミサキは変わらずにカードキャピタルに向かおうとしていると、アカリが声をかけてきた。

 

「ミサキー、今日もバイトなの?」

 

「うん」

 

アカリはミサキの表情を見て、少しだけきょとんとしている。

 

「・・・なんか、あった?」

 

「どうして?」

 

「いや、なんとなく・・・」

 

ミサキは必要最低限の返事をした後、ミサキはアカリに手を振った後、そのまま学校を去っていく。

 

「・・・だって、すごくうれしそうだよ」

 

先ほどアカリが見たミサキの表情は、誰も見たことがないような嬉しそうな表情だったのだった。

 

to be continued…




エミ「アイチ、ミサキさんって素敵だと思わない?」

アイチ「そ、そう?」

エミ「あんなお姉さんになりたいな~。ちょっと練習しよう!」

アイチ「練習?」

エミ「ん、んん!たく!他人のカードを盗むんじゃねぇよ!このクズが!」

アイチ「えっ・・・」

エミ「クズクズクズクズクズクズ!」

アイチ「え、えええ⁉」

エミ「てめぇみてぇなクズが珍しいから見てんだよ、このドクズ!」

アイチ「え、え、ええええええ⁉」

エミ「二度と来んなよ」

アイチ「え、エミィィィ⁉」

エミ「?どうかした、アイチ?」

イメージ6「カードキャピタルに行こう!!」
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