元気なアルバイターとひとつ下の後輩   作:オレンジフラワー

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おはこんばんにちは。そしてあけましておめでとうございます。

ノリと勢いで、2話目投稿です。

楽しんでいただければ光栄です。

今回もよろしくお願いします!


第2話 育て方次第で人もペットも変わる

それから数週間、俺がやることはほとんど変わっていない。

学校に行き授業を受け、部活をやってる人達を横目にバイトに向かう。

最近スマブラ買ったのに全然出来てないなー。なんて考えながら自転車を走らせる。

するとグラウンドのフェンス越しに見覚えのある女の子が寂しい顔で部活をしている人達の姿を見ていた。俺の事は気づいていない様子だし、顔見知りだかほぼ初対面に近いので話しかけるのは辞めておこう。変に話しかけて妙な空気になるのはお互い嫌だし、そのまま気づかれないように通り過ぎた。

部活やりたいならやればいいのにな。

 

 

******

 

「なぁ?知ってるか?」

 

「……何が?」

 

1限目と2限目の間の休み時間に、寝ようと思ったら幼稚園から腐れ縁の多田拓真から話しかけられ睡眠の邪魔をされた。つまらない話だったらブチギレるぞ。

 

 

「この学校の1年生にめちゃくちゃ可愛い子が入学したらしいぞ?」

 

「へぇー。まぁそれがどうしたんだって話だけどな。」

 

「相変わらずノリが悪ぃな俊太は…」

 

「何?褒めてくれてんの?」

 

「アホか!しかもそれだけならまだしも、入学してから数週間なのにもうその子に10人も振られてるらしいぞ…」

 

「へぇ〜。10人か。まぁそれがどうしたんだってはな……は?」

 

一瞬思考が止まる。入学式があってからまだ3週間ほどで、10人はエグすぎるだろ…そんなに可愛いのか?

 

「その1年生はどんな子なんだ?」

 

「お、なんだ?お前も告白するのか?」

 

「うっせぇ!違うわい!会ったこともない子に告白する奴がいるのかよ」

 

「それがいるんだなこれが…。」

 

「え、マジ?」

 

どうやら拓真の話を聞く限り、10人のうち半分は全然話した事もないのに告白したらしい。それで付き合えたら逆に凄いけどな…。

 

「それで?どんな子なんだ?」

 

「お?なんだ?告白するのか?」

 

「それさっきやったくだりだろうが!」

 

「わりぃわりぃ!」

 

こいつ笑いながら平謝りしてるじゃねぇか。全然反省しちゃいねぇ…。

 

「名前は渋谷凛。1年A組らしいぜ」

 

「…渋谷…凛…?」

 

どこかで見た気がするんだが、どこで見たか思い出せん…。

 

「どうかしたか?」

 

「いや、なんでも…それで見た目は?」

 

「お?なん…「それはもういいよ!」」

 

ごほんと咳払いをして再び拓真は話し始める。

 

「見た目は背は気持ち少し高めだな。髪は黒色で、サラサラロングヘアー、耳にはピアスが開いていて、瞳は緑で綺麗な顔立ちだ。」

 

「いや、お前めっちゃ詳しいじゃねぇか…。」

 

特徴を聞き1人だけ俺の頭に思い浮かんだ子がいた。

黒髪…ピアス…緑の瞳…。あの子はうちの制服を着ていたし…まさかな…。

昼休みに1年生の教室に乗り込もうと言われたがご丁寧にお断りをした。

 

********

 

それから何日かその子は、コンビニに買い物には来なかった。

そして休日の土曜日、予想もしないことが起きた。

 

「戸村くんわざわざありがとね!夕方からなのに昼間に回ってもらっちゃって…」

 

「いえ、全然構いませんよ。どうせ暇ですし」

 

「戸村くんかっこいいんだから彼女の1人や2人いるでしょ?バイトばかりして遊ばなくていいの?」

 

「いや、いませんよ…てか、二人いたらやばいっすよ…」

 

「冗談よ!冗談!じゃあ最後ゴミ捨て終わったらそのままあがっていいわよ」

 

「了解っす。お疲れっした。」

 

店長との事務所でのやり取りが終わり、ゴミ捨ての準備をして外に向かう。

しっかし、昼のピークの時はやべぇーな…弁当やら揚げ物が売れる売れる…。レンジ4つじゃ足りねぇーだろあの量は。頭おかしいだろと言いたいレベルだ。

あとコンビニで1万も使うなよな…スーパー行けや…。

 

と、思いながらゴミをゴミ捨て場に捨て、事務所に帰ろうとした時だった。

 

「あれは…犬?」

 

首輪にリードをつけた小型犬がこちらに向かって走ってきていて、明らかに俺に向かってきていた。

 

「ワン!」

 

「…」

 

案の定俺の前に来てひと吠え。

 

「…おすわり」

 

「ワン!」

 

またひと吠えしておすわりをする。

こいつ…できる犬や。

 

「待て。」

 

「…」

 

犬はそのままこっちを見つめ、おすわりした体勢で待てをする。そして俺は、ダッシュで事務所へ戻りタイムカードを切り着替えて再び戻ると

 

「…」

 

まだ待てを続けていた。

 

 

***********

 

 

「さて…どうするか…」

 

「ワン!」

 

とりあえず公園まで行き、飼い主を探すことにした。だが何にも手がかりがなくただただベンチに座ってることしか出来ていなかった。

 

「お前の飼い主の特徴は?」

 

「…ワン!」

 

まぁ、そうなるよなー。さすがにしゃべってはくれないか。諦めかけていたその時だった。

 

「ハナコーどこ行ったのー!ハナコー!」

 

 

女の子が必死に声を出しながらこちらに向かってきていた。

 

「ワンワン!」

 

その声に反応した犬は、その女の子に向かって猛ダッシュ。俺も犬について行く。…あれ?あの子はもしかして…

 

「よかった!ハナコ!こんな所にいたんだね…。」

 

「えっと…この子の飼い主さんですか?」

 

「はい。そうです。もしかしてあなたが…ってあれ?」

 

「あ、もしかして見覚えあります?」

 

「はい。ここの近くのコンビニの店員さん…ですよね?」

 

「そうです。それだけでも分かっていれば話は早いっす。」

 

ここまでの経緯を話をしてことを伝える。

 

 

**************

 

 

「そんなことが…。本当に助かりました。ありがとうございます。」

 

「いや、全然。俺はなんもしてないから気にしないでよ。」

 

「えっと…お名前聞いてもいいですか?」

 

「俺は、戸村俊太。〇高の2年生だよ。」

 

「私は、O高1年の渋谷凛です。戸村さん、今日は本当にありがとうございました!」

 

渋谷さんは俺に向かってお辞儀をしてくる。

やっぱりこの子が渋谷凛だったのか…。黒髪、緑の瞳、ピアス…。改めて見てみるとめっちゃ可愛いじゃねぇーか…。

 

「…戸村さん?」

 

「あ、いやなんでもないよ!ほんとに気にしなくていいからさ!またコンビニおいでよ!待ってるから!」

 

「はい。また買い物にいきますね。じゃあ私はこれで失礼します」

 

「あぁ…気をつけてね」

 

そうして帰路に着く。その後ろ姿を見ていると、突然渋谷さんは振り返った。

 

「戸村さん!体育で大声出すのはいいけど、しっかりボールも蹴ってくださいね!」

 

ニコッと笑いながらそう言って、犬と共に小走りで帰っていった。

 

「……渋谷さんにも見られてたのかぁ!!!!」




ここまでまお読みいただきありがとうございます。

主人公及びほかのキャラの詳細はのちのち紹介を含め後書きなどでかこうとおもっております。

今回も読んでくださった方々ありがとうございました。
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