久々の投稿です。待っていてくれた方ありがとうございます。初めての方もこんな下手な小説でよければ読んでいってください。
今回は会話文が多いかと思います。悪しからず…。
「…はぁ」
「あはは…」
「……」
私たちは3人は今、駅前の喫茶店にいた。3人というのは私と、駅前で会ったスーツの男の人、そして突然走って助けに来た?戸村さんだ。
「えーと…僕も一緒でなんかすみません…」
戸村さんが口を開く。
「いえ、かまいませんよ。」
スーツの男の人は言葉を返す。
「しかし、また警察の人に勘違いされるなんて思ってませんでしたよ…」
あの駅のことがあってから、このスーツの男の人は私に毎日つきまとって来た。そして、無言で名刺やら書類を差し出してきて私は何度も「興味ないから」と断ったのだがこの人は毎日私の元に現れた。
「…すみません」
「いや、誤解で済んだのならそれに越したことはないですけどね…」
「…はぁ」
「渋谷さんどうしたの?」
ため息してる私に気がついたのか、戸村さんが声をかけてきた。
「いや、別に…それよりさ…」
私はスーツの男の人に目線を向ける。
「あの時、「興味ない」って言ったよね?そもそも私の何を見てアイドルになれって言ってる訳?」
「…笑顔です。」
「…は?」
予想もしない答えに私は呆れてしまった。そもそも私はこの人の前で笑ったことがあるだろうか?笑うどころか睨みつけるような顔しかしていないと思う。理由が訳が分からないの一言に尽きる。戸村さんに視線を向けると「あちゃー」と言わんばかりに額に手を当て呆れていた。
「私、あんたの前で笑ったことあったっけ?」
「いえ…今はまだ…」
「もしかして…適当なこと言ってるの?」
「……」
スーツの男の人は黙り込んでしまう。
あぁ…やっぱりそうなのか。やっぱり適当なことこと言って私を勧誘したかっただけなのか。
「もういいよ…。戸村さん…帰りましょ…」
「お、おう…」
そして私がカバンを肩に下げて帰ろうとした時だった。
「あの…!」
スーツの男の人はさっきの声より少し大きめの声で私を呼び止める。声に反応して振り返った時スーツの男の人は私に問いかけてきた。
「今…あなたは楽しいですか?」
「え…?」
いきなりの質問に私は戸惑ってしまった。
「…どういう意味?てか、それあんたになんか関係あるの?」
真意が見えない質問に私は少しイラつきを見せてしまった。
「…それは分かりません。ただ、あなたは今何か夢中になれるものを、心を動かされる何かをもっているのだろうかと気になっていたものですから…」
「…あんたには関係ない。行こ。戸村さん」
「あぁ…うん。えっと…これで僕達は失礼します。」
「…はい。わざわざ戸村さんもありがとうございました。」
「いや、俺は何も…また会えますかね?」
「…えぇ。必ず…。」
プロデューサさんに挨拶をして俺らは店を出た。何故かわからないが俺はあの人がすごくかっこよく見えた。
**********
「夢中になれる何かか…」
私は家のベットに仰向けになりながら考えていた。
そんなものはない。と勝手に決めつけて私は今まで生きてきた。
喫茶店で話をしてから私はモヤモヤしていた。放課後に部活を見に行ったり、駅前にある本屋で美城プロダクションの特集が載っているアイドル雑誌を見てみたりなどしてみたが、結局これといって答えなんて見えて来なかった。
それから数日間、あの人は来なかった。学校の周りをうろついていた本物の不審者は無事に捕まったみたいで少し安心した。
答えの出ない私は、ある人に相談することにした。
「いらっしゃいませー!ってあれ?渋谷さん!」
「…どーも。」
「また犬の散歩帰り?」
「いえ…今日は戸村さんに相談があって…。あの…バイトの後って時間ありますか?」
「ちょっと待ってて!」
そう言って戸村さんは勢いよく事務所に入っていった。
「9時でも大丈夫!?1時間だけ早く上がらせてもらうこと出来そうだからさ!」
数分後、戸村さんは勢いよく事務所から飛び出してきた。
「私は全然大丈夫ですけど、戸村さんは大丈夫なんですか?」
「店長には冷やかされたけど大丈夫!」
「あはは…ありがとうございます。場所はあそこの公園でいいですか?」
「了解!じゃあまたあとで!」
*************
バイトを早く上がらせてもらい急いで渋谷さんのいる公園へ向かった。そしてベンチに座っている渋谷さんに声をかけた。
「ごめん!お待たせ!」
「いえ。こちらこそ…バイトだったのにすみません。」
渋谷さんは申し訳なさそうに頭を下げる。
「いいよ!気にしないで!それで相談ってのは?」
「ありがとうございます。えっと…」
「この間の喫茶店のこと?」
「…なんでわかるんですか?」
「んー…なんとなく…かな?」
戸村さんはあははと笑いながら頭をかいていた。そして真剣な顔に戻り私に問いかけた。
「渋谷さんはどうしたいの?」
「…正直まだ分かりません。でも、事実あの人の言ってたことは全部あってました。いつもいつも結局何もせず終わってしまうんです。でも…何か自分の心が本気で動かされるものがあるとしたら…やってみたい…」
「…あの人はそのきっかけをくれる人かもしれないよ?」
「どういうことですか?」
「駅前で警察の人ともめたあと、あの人の勧誘にイラついて渋谷さんが帰っちゃったあとに、俺あの人と少し話をしたんだ」
「えっ…」
「その時俺聞いたんだ。渋谷さんをスカウトした理由は何なんですか?って。」
「…はい」
「笑顔。だってさ」
「やっぱり…」
「あの人がプロデューサを担当してるシンデレラプロジェクトっていうのは『輝く夢を叶えるためのプロジェクト』ってのがコンセプトなんだってさ」
「『輝く夢を叶えるためのプロジェクト』ですか…」
「そう。凄いコンセプトだよね…」
「確かに…」
誰が考えたか気になるコンセプトだよな…きっとあの人なんだろうけど…
「やっぱりさ…」
「……?」
「何か新しいことを始めるのは誰しも怖いと思うんだ。現に俺もバイトを始めるのは怖かったからさ」
「え、そうなんですが…?」
「そうだよ?今はみんなと仲良いけど、初めはみんな知らない人だったし、慣れないことももちろんするわけで、期待なんかよりも不安の方が沢山あったんだ。」
「意外ですね…戸村さんは器用だから全然不安とかないと思ってました。」
「あはは…俺はきっと渋谷さんが思ってるほど器用な人間なんかじゃないよ。どこにでも居るなんの特徴もない普通の高校生なんだよ」
夜空を見上げて星を見上げて言った。私もそれにつられて空を見た。
そしてゆっくりと戸村さんはまた話し始めた
「不安なんてみんな持ってるし、でも何事も最初の1歩を踏み出す勇気だよ。最初は怖いかもしれないけど、始めてみたら同じ目標に向う友達やライバルができると思うんだ。それだけでも楽しいしワクワクするし、そして何より自分の知らない世界が待ってると思うともっとワクワクしない?ましてや、アイドルなんてなろうと思ってもなかなかなれないと思う。そのなかなかなれないもののきっかけをくれてるんだよ。あの人は。」
「アイドル…私の知らない世界…。」
「俺はさ…」
「……はい?」
「俺は…渋谷さんの笑顔が見てみたいかな。」
「……」
「大舞台で全力で歌って踊ってる渋谷さんが俺は見てみたいよ。きっとその姿はすごく輝いてると思うんだ。」
「…ふふっ」
「え、なんで笑うの?」
「いや、セリフがクサイなーって思って…」
渋谷さんは口に手をあてくすくす笑っていた。
「やかましいわ。しかもこれじゃあ、俺がスカウトしてるみたいじゃんか!」
「ふふっ。確かに…でも…」
「…?」
「前向きに考えみたいと思います。あの人にちゃんと話を聞いてみてからでも遅くはないと思うので」
「いいと思うよ。」
「また、何かあったら相談してもいいですか?」
「俺でよければいつでも。」
「はい。ありがとうございます。今日は遅くにありがとうございました…おかげで少し楽になりました。」
「気にしなくていいよ。少しでも力になれたらならよかったよ。」
「また、コンビニに遊びに行きますね」
「あぁ。待ってるよ」
「ちゃんとサービスしてくださいね?」
彼女は距離に詰めて来て、上目遣いで言ってきた。
この時心臓の音が急に早くなったのは内緒の話。
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数日後
「プロデューサーさん!」
「はい。なんでしょうか…?」
「2人目の子に会いに行く前に、あそこのコンビニで飲み物買っていきませんか?」
「…かまいませんよ。いきましょう。」
ご愛読ありがとうございました。
ゆっくりかもしれませんが投稿できるようにしますのでこれからもよろしくお願いします。
(どのタイミングで凛をタメ語にしようかな…笑)